Hirokazu

格付:A

アゴラ69 ~僕らの詩(うた)~ 作:吉村ゆう(青春アドベンチャー)

そこそこの大学を卒業し、大手不動産会社に勤務。歌手になる夢を諦めてサラリーマンになった中島悠大(ゆうだい)だったが、最近仕事に身が入らない。しかも歌を止めた後も心のよりどころだった新宿のライブハウス「パワー」が閉店すると聞いて一層意気消沈。「パワー」で管をまいて古いコンパクトステレオから流れてくる音楽を聴きながら眠りこけてしまった彼だが、しかし目を覚ますとなぜかそこは街角のゴミ捨て場だった。周りを見わたして目に入る風景も、新宿には違いないが、街並みは全く別物。風にあおられた新聞紙に描かれていたトップ記事は「東大安田講堂の陥落」。
格付:B

当面の間、変身します 作:櫻井智也ほか(青春アドベンチャー)

本作品「当面の間、変身します」は、「変身」をテーマにした脚本家競作のオムニバスラジオドラマで、1回15分、全5話で放送されました。シリーズではないオムニバステーマ(お題)だけ与えられて、あとは脚本家が自由に創作するタイプの作品は青春アドベンチャーでは従来より一定割合制作されています。こうした作品は「不思議屋シリーズ」、「ライフシリーズ」などタイトルにも統一性を持たせることが多いのですが、本作品は完全に独立した作品です。ちなみに同じ2021年に放送されたオムニバス「シンクホール」は舞台となる街を共通にさせている作品で、少し趣向が異なります。
格付:A

イッツ・ア・ビューティフルワールド 作:今城文恵(青春アドベンチャー)

人は死ぬと土に還る。しかし、誰かを強く恨んで死んだ人間は不老不死の怪物となり復活する。そして恨みを晴らすために執拗に恨んだ相手を付け狙う。その怪物を「仇者」(アダモノ)という。…が、そんなことはもちろん知っている。仇者は有史以来、人類の歴史とともにあり多くの悲劇を生み出してきたからだ。しかし一女子大生に過ぎない私は本当は何もわかっていなかった。仇者とはどういう存在であるのか、そして仇者に付け狙われるということが、この社会においてどのような意味を持つのかということを。
青アドの小ネタ

衝撃?!NHK番組発掘プロジェクトがFMアドベンチャーとアドベンチャーロードの発掘を完了!!

皆さん、こんにちは。さて、先ほど「グリーン・レクイエム」の再放送の内容を確認するために「NHK番組発掘プロジェクト」のページ(外部リンク)を見ていたところ、ページの最後に衝撃的な一言を発見してしまいました。◆FMアドベンチャー(1984~8...
格付:B

谷川俊太郎の詩と旅する ことのはワンダーランド 作:樋口ミユ(青春アドベンチャー)

世界は言葉でできている。少年ハル(葉琉)は昔から言葉を「見る」ことができた。見るだけでなく、つまんで並べることもできる。言葉はハルの遊び道具。あの頃、全ての言葉は輝いていた。しかし中学校に上がったばかりの今、言葉はハルを追いつめるものでしかない。毒々しい色の言葉の数々。吐きそう、吐きそう、吐きそう…。夜も眠ることができない。しかし、ある夜、丘の上に立つ洋館の明かりを見たハルは安らかな気持ちを得る。あの明かりは何だろう?友人たちの肝試しに付き合い洋館を訪れるハルだが、そこで古いトランクを開けると言葉の洪水に飲み込まれることになるのだった。
アンケート(年次)

2020年NHK-FMオーディオドラマ・リスナー人気投票についての反省会

【2020年青春アドベンチャー/FMシアター・リスナーアンケートの備忘録】2020年のリスナーアンケートのまとめもようやく本記事をもって最後にたどり着きました。本年もご協力頂きましてありがとうございました。また、公表が遅くなり申し訳ございま...
ドラマ化希望作品

2020年リスナーアンケートによる「青春アドベンチャーにてラジオドラマ化して欲しい作品」

【特集:ラジオドラマ化推薦作品19】リスナーが選ぶ「青春アドベンチャーに取り上げられたらいいなあと思う原作」20202015年、2016年、2017年、2019年に引き続き、今年も青春アドベンチャーの人気アンケートに併せて「青春アドベンチャ...
FMシアター等単発番組

FMシアター等単発番組の紹介作品一覧

この記事は、当ブログで紹介したFMシアター等の単発ラジオドラマ番組の作品へのリンクのための記事です。FMシアターなどの紹介方法本ブログでは、NHK-FMのラジオドラマ番組「青春アドベンチャー」を中心に、帯ドラマの作品を主に紹介しています。一...
アンケート(年次)

2020年人気アンケート結果発表!その5、FMシアター・特集オーディオドラマ(その他編)!!

【2020年NHK-FMオーディオドラマアンケート結果発表⑤:FMシアター・特集オーディオドラマ・その他編】「作品編」につづき、FMシアター・特集オーディオドラマについてのその他の項目について、2020年人気アンケートの結果を発表いたします...
格付:AA

負け犬たちのミッドナイト・バス 原案:サレンダー橋本、脚本:蔭岡翔(青春アドベンチャー)

2年前のあの日、結局、一花を引き止めることはできなかった。そりゃそうだ、シンガーソングライター志望と言ったって所詮はプー太郎。それどころか母親が死んでからは単なる引きこもり。結婚して大阪に行く幼なじみを引き止めるようなめんどうくさいことができるはずない。でも、今、電話口で一花は泣いている。「私、もう無理かも」やっぱ、めんどくせえ。でも今度こそ何かしないといけないねえんじゃないか。居ても立ってもいられなくなった俺は大阪行きの夜行バスに飛び乗った。しかしこの深夜バス、何だか妙な雰囲気だ。乗客がやけに少ないし、運転手の顔は…ねずみ?!その運転手、もとい「運転チュ」が話し始めた。「たった一度の人生をしくじったお客様。もう取り返しのつかないお客様。恥に恥を重ねて、重ねた恥にまた恥を重ねて月まで届きそうなお客様。ルーザーラット高速バス、ギフトオブクリスマス、あっと驚くミッドナイトドリーミング号、出発します!」
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