格付:AA

格付:AA

旅猫リポート 原作:有川浩(青春アドベンチャー)

僕の名前はナナ。 6歳のオス猫だ。 縁あってサトルのうちの猫になってから、もう随分と経った。 サトルはいい飼い主だったし、僕だって結構いい猫だったと思う。 サトルと暮らした毎日は楽しい思い出で一杯だ。 でもそれもお終い。 サトルが猫を飼えなくなってしまったんだ。 でも暗くなっても仕方がない。 新しい飼い主を探す旅、サトルと過ごす最後の旅を精一杯楽しまないとね。
格付:AA

エンジェルス・エッグ 原作:村山由佳(青春アドベンチャー)

朝、7時50分の満員電車。 ハインラインの「夏への扉」を持ったその女性は、端正で清潔で少し悲しそうで… そう、美術室にあった石膏のアリエス像に似ていた。 彼女に二度目に会ったのは父の入院している病院。 父が自分の世界に閉じこもっていた場所。 白衣を着た彼女は、そんな悲しみの場所の中でも一層、寂しげで儚げで、僕は彼女を守りたいと思っていたんだ。
格付:AA

あの夜が知っている 原作:R・D・ツィマーマン(青春アドベンチャー)

シカゴ在住のウィルはドイツ・ベルリン生まれの40歳の男性。 10歳の頃に、第2次世界大戦末期のベルリンで母親を殺されたのだが、その前後の記憶が曖昧で、母親を殺した犯人を覚えていないことに長年苦しんできた。 ある時、ウィルは催眠療法で過去の記憶を呼び覚ますことを決意し、精神科医アリシアのもとを訪れる。 しかし、治療を始めた直後に彼の身辺で不審な出来事が起こり始める。 彼は命を狙われ始めたようなのだ。 母親が殺された、30年前のあの夜。 連合国軍の大空襲を受けていたベルリンで本当は何が起きていたのか。 そして、それはなぜ今でも隠されなければならないのか。
格付:AA

機械仕掛けの愛 原作:業田良家(青春アドベンチャー)

業田良家さんの漫画を原作とするラジオドラマで、主にロボットをテーマにした全5編の短編集作品です。 本作品の舞台は現代の日本に近い設定ですが、人間に近い感情を持つロボットが違和感なく人間と共存している世界で現実とはやや異なっています。
格付:AA

魔女たちのたそがれ 原作:赤川次郎(青春アドベンチャー)

サラリーマンの津田が仕事をしていると、高校時代の恋人である依子から突然、電話が掛かってきた。 「助けて…….殺される……」 切れ切れのか細い声に驚いた津田は、依子が小学校の教師を務めている山深い村へと車を走らせる。 狂気と恐怖が支配するその村で、自分にどのような運命が待っているのかは知らずに。
格付:AA

ゲノム・ハザード 原作:司城志朗(青春アドベンチャー)

それは、イラストレーター鳥山敏治にとっては誕生日の夜の出来事だった。 残業で退社が遅くなり、妻の機嫌を損ねていないか恐る恐る帰宅した彼を待っていたのは床で冷たくなった妻の死体。 突然現れた刑事と名乗る不審な二人組から逃れることになった鳥山は、夜の街をあてどなく彷徨うことになる。 そして、妻の実家、友人宅、昔のバイト先、再び自宅などを尋ねるにつれ、鳥山は自分の記憶と、周囲が語る自分の姿とがかけ離れていることに気がつき始める。 何より自分の記憶自体が少しずつ変化を始めているようなのだ。 自分は誰なのか、どこに住んでいて、何をしてきた人間なのか。 すべてが信じられなくなる中で、“鳥山”はどのような真実に辿り着くのか。
格付:AA

レインツリーの国 原作:有川浩(FMシアター)

「レインツリーの国」 インターネットで書評を書いている個人サイトの名前だ。 伸之がこのサイトを見つけたのは、学生の頃に読んだ忘れがたい小説「フェアリーゲーム」の名前で検索をしていた時だった。 そこには「フェアリーゲーム」の衝撃的な結末について、サイト主である「ひとみ」による思いのこもった感想が書かれていた。 懐かしい小説の思い出を共有しているという感動から、伸之はひとみあてにメールを書き、やがてそれはメールの交換へとつながっていく。 そして、ひとみへの思いが高じた伸之は、彼女に直接会うことを提案するが、彼女にはある秘密があるのだった。
格付:AA

折原みとの“天使の降る夜” (サウンド夢工房)

愛理はパパを早くに亡くし、今はママと二人暮らしの14歳の少女。 そのママに再婚話が持ち上がった。 相手の男性はとってもいい人だけど、再婚なんてパパへの裏切りだよ! ショックを受けた愛理は、宝物の絵本 -パパがお話を書いてママが絵をつけた、世界でただ一冊の絵本- をもって、街にとびだす。 そして泣いていた愛理は、ふとした弾みで大事な絵本を風に飛ばされてしまう。 慌てて絵本を取ろうとして転落してしまう愛理。 ふと気がつくと、愛理は自分が天使と名乗るリョウという男性に助けられたことを知る。
格付:AA

折原みとの“夢みるように愛したい” (サウンド夢工房)

桜子はふと目を覚ますと、真っ白な世界にいた。 確か、自分は軽井沢に行く途中で、しかも乗っていたバスは崖から転落したはず。 ということは自分は死んでしまったのか… しかし、そばに浮いていた自称・天使のリョウによれば、彼女の魂はリョウのミスで体を離れてしまっただけで、今、桜子の魂は天界と下界の中間にある霊界にいるのだという。 体に戻してあげるというリョウについて、自分の体が運ばれた病院に行った桜子。 しかし彼女はそこで眠り続ける娘の前ですら、喧嘩を続けている両親の姿を見てしまう。 絶望した彼女は生き返ることを拒否するのだが…
格付:AA

ハリーとアキラ 作:辻野臣保(青春アドベンチャー)

ミズーリ州に住むペイジ一家はプロレス一家だ。 長男のアキラは世界チャンピオン、次男のテリーも有名なレスラー。 そして引退した父のハリーはかつては伝説のレスラーだった。 一家は八百長とは無縁の激しいプロレスが売りだ。 そのため対戦相手がなかなか決まらないのが悩みだが、父親の代からのプロレスを誇りに、充実した日々を送ってきた。 しかし、ハリーが急にカムバックを宣言したことにより、一家は大混乱に陥ってしまう。 ハリーは確かに凄いレスラーだった。 しかし、もう65歳(宣伝パンフレット上は57歳)だ。 本人はどう思っているか知らないが力の衰えは確かだ。 ハリーは何を考えているのだろうか。
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