格付:AA

格付:AA

黄金仮面 原作:江戸川乱歩(青春アドベンチャー)

昭和5年。その頃、世間では、黄金のマントと黄金のマスクという奇怪な出で立ちの男“黄金仮面”が世間を騒がしていた。特に犯罪行為をするわけではなく愉快犯とも思われていたが、あまりに世間が騒ぐため、警視庁の浪越警部は、親友の名探偵・明智小五郎にその対処を依頼する。浪越とともに上野を訪れた明智は、そこで偶然にも黄金仮面の第1の犯罪、「志摩の女王」と呼ばれる大真珠の盗難事件に遭遇するが、明智はこの事件において黄金仮面に翻弄され、完敗を喫してしまう。悔しがる明智だが、この事件は、黄金仮面と明智の死力を尽くした5連戦の始まりでしかなかった。
格付:AA

成層圏ファイター 原作:遠藤明範(アドベンチャーロード)

時は西暦2040年。共和国同盟は自由連邦との全面戦争を始めようとしていた。というのも、共和国同盟は新型の人工生体の開発に成功し、両国の軍事バランスが崩れつつあったからだ。間近に迫った開戦を回避するため、自由連邦は急遽、新型人工生体の製造工場を爆破するための特殊工作部隊を送り込むことを決める。特殊工作部隊の隊長はコード名“傷跡”こと、サティ・ライアン。通信一般が専門の“ねずみ”、爆破が専門の“貧乏神”、応用数学と射撃を得意とする“カマキリ”、そして手柄を求めて密航してきた“ボウヤ”の4人とともに警戒厳重なサン・クレルモ市への潜入を図る。ライアンに許された時間はわずかに72時間。サン・クレルモ市ではライアンに積年の恨みを持つ、ブイコフ大佐とボッシュ軍曹が手ぐすねを引いて待ち構えている。ライアンたちは任務を果たすことができるのか。
格付:AA

夏への扉 原作:ロバート・A・ハインライン(青春アドベンチャー)

その頃、僕、ロボット技師で発明家のダニエル・ブーン・デイビス(ダン)は幸福の絶頂にいたんだ。僕が開発した家事用ロボット“ハイアードガール”は世間の絶賛を浴び、親友マイルズと恋人のベルとの3人で切り盛りしている会社も順調。“ハイアードガール”を大きく上回る性能をもつ新発明“フレキシブル・フランク”の開発も進んでいるし、ベルとは結婚の約束も取り付けた。気になることと言えば、愛猫のピートや、マイルズの義理の娘でぼくとは仲良しのリッキーが、ベルに一向に懐かないこと。そして、マイルズがしきりに会社を大きくしたがっていることくらい。世間では新しく発明された冷凍睡眠(コールドスリープ)で未来に行くことを希望する人もいるようだが、僕には関係なかった。だって仕事は忙しいし、プライベートも幸福だ。今のままで十分じゃないか。でも、僕の周りの人々は僕と同じようには考えていなかったんだ。
格付:AA

星へ行く船 原作:新井素子(カフェテラスのふたり)

私、森村あゆみは、訳あって兄・森村拓の名を借りて宇宙船に乗り込んだ…といえば聞こえは良いが、要は家出だ。短大卒業を間近に控え、急に、自分が普通に結婚して普通に子供を産むことにリアルなイメージを持つことが出来なくなってしまったのだ。そして思い出したのが、子供の頃に持っていた夢。どこか遠くに、そう、宇宙に行きたい。しかし、未成年のため宇宙に行くためのパスポートは取れない。だから兄のパスポートを拝借し、兄に変装することにした。そして、ばれないように、貯金をはたいて宇宙船の個室も取った。順調に始まったはずの私の家出。しかし、予約したはずの個室には先客がいた。信じられないことだが、宇宙船側がダブルブッキングをしたらしいのだ。そしてこれが惑星メディの王位継承を巡るトラブルに巻き込まれていくきっかけだったのだ。
格付:AA

星を掘れ! 原案:朱野帰子、脚色:永津愛子(特集オーディオドラマ)

初島(はつしま)は、博士号の取得後に任期付きの研究職、いわゆる“ポスドク”として海洋研究開発機構(JAMSTEC)に勤務を始めた新米研究者だ。JAMSTECでは、生命の起源を探る高峰の研究室を希望したが、なぜか資源探索のグループに配属されてしまった。研究成果が全ての評価を決めるシビアな研究者の世界。先の保証のないポスドクの身分のもと、自分の希望と違う仕事に追われる毎日の中で、初島の焦りは募る。何より歯がゆいのは、誰よりも自分自身が研究に自信を持てないこと。そんな初島にJAMSTECが誇る地球深部探査船「ちきゅう」に乗り込むチャンスが巡ってくる。初島は自分の進む道を見つけることができるのであろうか。
格付:AA

空色勾玉 原作:荻原規子(アドベンチャーロード)

輝の大御神(かぐのおおみかみ)の勢力下にある羽柴の里に暮らす少女・狭也(さや)。彼女は、大御神の御子である月代王(つきしろのおおきみ)に身分違いの淡い思いを寄せる普通の少女であった。ある祭りの夜までは。その夜、狭也は、大御神に敵対する闇(くら)一族の者達と出会い、自らもまた闇一族の姫巫女「水の乙女」であることを知る。しかし、光に焦がれる彼女は、闇一族の誘いを拒絶する。そして逆に、闇一族を追って羽柴にやって来た月代王の誘いを受け、彼の采女(うねめ=女官)として輝一族の王宮である「輝の宮」に移り住むことを決意する。輝一族と闇一族の戦いの狭間で、狭也にはどのような運命が待ち構えているのだろうか。
格付:AA

妖異金瓶梅 原作:山田風太郎(青春アドベンチャー)

中国・明の時代。山東省の豪商・西門慶(さいもん・けい)の屋敷には、8人の妻と多くの使用人がいた。しかし、金と欲にまみれた西門慶のこと。妻といっても、金と権力にものを言わせて奪い取った美女達であり、屋敷内はミエや欲望や嫉妬が渦巻く、苦しみの世界であった。特に、第5夫人である潘金蓮(はん・きんれん)は、絶世の美女であり、風にも耐えない風情でありながら、実は自らの欲望のためには何事も躊躇しない女であった。このような環境で事件が起こらない方がおかしい。主人公の応伯爵(おう・はくしゃく)は放蕩が過ぎて一代で身を持ち崩した末に、幇間として、西門慶に養われている男である。その立場から事件に無関係でいられない応伯爵は、不承不承、様々な事件の真相を探り始めるのだが…
格付:AA

あでやかな落日 原作:逢坂剛(青春アドベンチャー)

「なんでも屋」現代調査研究所を主宰する中年男・岡坂は、ある日、ふとしたきっかけで無名の天才ギターリスト・香華(こうげ)ハルナを知る。その直後、大手広告代理店・セントラル広告の佐竹部長から、大手電機メーカー「アウロラ電機」が新製品のキャンペーンガールを捜していることを聞いた岡坂は、ハルナをそのキャンペーンガールに推薦する。アウロラ電機の担当者・岸岡美帆子も乗り気で、順調に進むかと思えたその矢先、極秘であるはずの新製品のキャンペーン情報が業界紙にすっぱ抜かれる。情報漏洩の疑いを掛けられた岡坂は、事の真相を調べるために動き始めるが…
格付:AA

おいしいコーヒーのいれ方Ⅲ~彼女の朝~ 原作:村山由佳(青春アドベンチャー)

ショーリとかれんが付き合うようになって初めての夏。しかし、かれんの母親の一時帰国やショーリの陸上部の合宿などのために、ふたりはすれ違いが続きデートもままならない。ようやく出かけることができた鴨川への日帰り旅行。しかし、帰りの電車が不通になってしまい、ふたりは旅行先で一泊することを決める。果たして二人に運命の時は訪れるのか。
格付:AA

CF愚連隊 原作:喜多嶋隆(アドベンチャーロード)

私の名前は氷山(ひやま)。外資系広告代理店・S&Wの制作部長だ。わが社が日本に上陸してから10年。がむしゃらにやってきたお陰で、60近いクライアントからの信頼を得て、会社は十分に軌道に乗っている…ように見える。しかし、会社の発展とともにスタッフの年齢も上がった。そして、わが社はこの2年間、新規のクライアントを1社も取れていない。このままでは困る。今、わが社に必要なのは「無茶、怖いもの知らず、でたらめ、損得勘定一切なし」、そんなヤクザなスタッフなのではないのか。さて、今日、面接する流葉爽太郎(ながれば・そうたろう)とはどんな男だろうか。履歴書によれば、USC(南カリフォルニア大学)の映画学科を中退し、アメリカの広告代理店で働いていた、とある。わが社が望むような人材だと良いのだが。
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