格付:AA

格付:AA

金春屋ゴメス 原作:西條奈加(青春アドベンチャー)

21世紀初頭、北関東に金持ちが道楽でつくった老人タウン。それが全ての始まりだった。江戸時代を模したその街はロハスな風潮を受けて急速に人気が高まり、21世紀中頃には人口700万人を要する独立国「江戸国」として日本から独立を果たしてしまった。人々が江戸時代と同じ文化・風俗で暮らす江戸国はまた、江戸時代と同様に鎖国を続けている国でもあった。そのため、隣国日本からでさえも、江戸国へ入国するのは容易なことではない。しかし、日本の大学生・辰次郎(しんじろう)は1回の申請であっさりと入国を許可される。辰次郎の入国の目的は、余命幾ばくもない父の代わりに父の思い出の地に行くこと。辰次郎の父は以前、江戸国に住んでいたことがあるのだ。しかし江戸国に入国した辰次郎は自分自身も江戸国の生まれであることを知る。実は辰次郎には小学校入学以前の記憶が全くないのだ。辰次郎にはなぜ記憶がないのか...そもそもなぜこんなに容易に江戸国に入国できたのか...辰次郎の江戸入りには辰次郎自身も知らない真の目的があったのだ。
格付:AA

幽霊海戦 原作:田中光二(アドベンチャーロード)

トラック環礁でダイビングショップを営む日系人アキラ・セリザワはある日、驚くべき発見をする。近くの海に沈没していた旧日本海軍の潜水艦を発見したのだ。第ニ次大戦中の沈没艦船は全て登録されているはずであり、未発見の沈没潜水艦を見つけられれば大スクープだ。しかし、テレビクルーとともに再度その地点に潜ったアキラはそこから潜水艦がなくなっていることを知り再び驚く。そして海上に戻ったアキラ達を襲う、突然の嵐と不審な霧。漂流を始めたアキラ達の前に、やがてディーゼルエンジンの音とともに第ニ次大戦中に撃沈されたはずの旧日本海軍の潜水艦イ20が姿を現した…
格付:AA

Meg 原作:スティーヴ・オルテン(青春アドベンチャー)

ジョナス・テイラーは三流大学に勤める古生物学者である。6年前までは実力ナンバーワンの深海潜行艇操縦士として名を馳せていたが、ある事故がきっかけで名声を失い、今は酒浸りの日々。大学の公開講座で、暇をもてあました老人相手に10万年前に絶滅した古代鮫「カルカロドン・メガロドン」の講義を淡々とこなしているが、その日はいつもと少し違った。場違いに若く美しい東洋系の女性が熱意もあらわに彼の講義を聴いていたのだ。その女性テリー・タナカと彼女の祖父マサオ・タナカと出会ったジョナスは、自らのカムバックを賭けて再び深海潜行艇の操縦桿を握ることになる。そしてそれは6年前に彼を今の境遇に追い込んだカルカロドン・メガロドン=Meg(メグ)との戦いの始まりでもあった。
格付:AA

エデン2185 原作:竹宮恵子(青春アドベンチャー)

宇宙船「エデン2185」は西暦2085年に地球を出航した宇宙移民船である。100年をかけて外宇宙を航海し、その名のとおり2185年に惑星エデンに到着する計画であった。惑星エデンに到着するまでには何世代も必要となるため、当初の乗客・乗員は惑星エデンにたどり着くことはできず、実際に到着するのは彼らの子孫になる。そのため、航海の間、エデン2185年の船内では地球からは全く独立した社会が営まれる。エデン2185に乗り組む人たちは、この後戻りのできない航海に参加することを望んだ後腐れのない人ばかりであり、若干18歳でパイロット候補生として乗り組んだシド・ヨーハンもその一人であった。しかし、出航の5年後である2090年には早くもエデン2185の乗客・乗員達の意識と、彼らの社会は微妙な変化を見せ始める。果たしてエデン2185は無事に惑星エデンに到着することができるのか。この物語はエデン2185の航海に人生を捧げたシド・ヨーハンの信念と苦悩の記録である。
格付:AA

夏の魔術 原作:田中芳樹(青春アドベンチャー)

夏休み。自由にできる3週間の時間と20万円のお金だけを持って、大学生・耕平は気ままな一人旅に出た。そして辿り着いた地方の無人駅で、12歳の家出少女・来夢(らいむ)と出会う。次の列車を待ちわびる耕平と来夢だが、ようやく目の前に現れた列車は、観光地でもない地方の無人駅に停車するとは到底思えない蒸気機関車だった。耕平、来夢を始めとする合計8人の待合客は、不審に思いつつ、他に移動の手段がないためやむを得ずその列車に乗車する。しかし、列車はいつしかどことも知れない漆黒の暗闇に突入し、不思議なトンネルを通りつつ、無停車で、しかも、あり得ないほど真っ直ぐにばく進を続ける。また、来夢も夢にうなされたかのような奇妙な言動を始める。理解不能な事態に恐慌に囚われる乗客達。しかし、これは一行を待ち受ける恐怖の始まりに過ぎなかった。
格付:AA

泥の子と狭い家の物語~魔女と私の七〇日間戦争~ 作:オカモト國ヒコ(青春アドベンチャー)

スカイツリーを見上げる下町。建物の隙間としか思えない狭い狭い路地を通らないと辿り着けない、小さな家に高校生の少女・小豆(あずき)は住んでいる。家族は両親と小豆、そして寝たきりのおばあちゃんの4人。ところが、ある頃から母の言動が少しずつおかしくなり始める。しかし、この狭い家が大嫌いで両親にも不満だらけだった小豆はそのことを深くは考えない。考えたくもなかった。ところが、母親の言動がエスカレートを始め、母親の信頼を得た謎の占い師・加々美(かがみ)が小豆の家に住み着くに至り、小豆も事態の異常さに気がつき始める。そして、つぎつぎと狭い家に移住してくる加々美の「家族」たち。少しずつ起こり始める異常な現象。崩壊していく小豆の家族。失われた家族の絆を取り戻すために小豆は行動を始めるが…
格付:AA

ロスト・ワールド 原作:アーサー・コナン・ドイル(青春アドベンチャー)

新聞記者エドワード・マローンは焦っていた。恋人のグラディスに求婚したが、グラディスは大きな事をやり遂げた名のある人物としか結婚したくないという。とにかく大きな事件を扱いたい。部長に直談判したマローンが得た指示はチャレンジャー教授なる奇妙な老人のもとへ赴くことだった。チャレンジャー教授は先年、アマゾンを旅行した際に何かとんでも場所ととんでもない生き物を見つけたようなのだ。血気に逸るマローンと、自分の発見を世間に認めさせたい暴走老人チャレンジャー教授、そしてチャレンジャー教授と犬猿の仲のサマリー教授、そして冒険家のロックストン卿の一行は、アマゾン奥地にある「進化から取り残された失われた世界」へと冒険の歩を進める。
格付:AA

スカラムーシュ 原作:ラファエル・サバティーニ(青春アドベンチャー)

フランス革命前夜。大貴族ラ・トゥール・ダジル侯爵に親友を殺された青年弁護士アンドレ・ルイ・モローは、侯爵に対する復讐を誓う。しかし、折からの革命騒ぎに巻き込まれた結果、騒乱罪の汚名を着せられ、追われる身となってしまった。恋と芝居と革命と剣とともに、変転の日々を送るアンドレ。一方、ダジル侯爵の運命もまた、フランス革命により様々に変転していき、やがてふたりは直接対決の時を迎えることになる。貴族に育てられた身でありながら民衆の側に立ったアンドレ。しかし、同時にアンドレは貴族社会とのしがらみを完全に捨て去ることもできない。「僕はお芝居でいえばヒーローでもヒールでもない。スカラムーシュなのです。いざという時には逃げ腰になる道化役スカラムーシュ。でも実は策略家で、敵に隙があれば反撃に転じることもあるスカラムーシュなのです。」
格付:AA

暗殺のソロ 原作:ジャック・ヒギンズ(アドベンチャーロード)

「謎のクレタ人」それがヨーロッパを震撼させる正体不明の暗殺者の呼び名だ。特徴は言葉に強いクレタ訛りがあること、そして暗殺対象以外は決して殺さないこと。だから、その日、ロンドンで「仕事」のあとに14歳の少女を車ではねて殺してしまったのは、彼にとってはあくまで誤算だった。そして誤算は他にもあった。殺された少女の父親は娘を深く愛していたこと、そしてその父親は偶然にもSAS(イギリス陸軍の対テロ特殊部隊)の腕利きの工作員であったこと。こうしてモーガン大佐の謎のクレタ人との闘いが始まった。
格付:AA

バッテリー 原作:あさのあつこ(青春アドベンチャー)

中学入学を控えた原田巧(たくみ)は、父の転勤を期に両親のふるさとの町に引っ越してきた。巧は、リトルリーグ時代は近隣でも有名なピッチャーであり、引っ越し先の中学校の野球部が弱小であったとしても、自分一人の力で勝ち抜けられると強く信じていた。巧は自らの実力と正義を疑わない極端に我の強い性格であると同時に、自らを信じていなければ自分を保てないような繊細さも併せもっていた。その性格ゆえに周囲との摩擦や衝突が耐えない巧。しかし、巧のボールを受け止め、巧の考え方をも受け止めてようとしてくれるキャッチャー・永倉豪との出会いをきっかけに彼は少しずつ変わっていく。巧や豪、そして周囲の少年、家族、先生達がお互いに真剣に向き合って行く様を描く。
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