格付:AAA

格付:AAA

着陸拒否 原作:ジョン・J・ナンス(青春アドベンチャー)

フランクフルト発・ニューヨーク行き、クワンタム航空66便。機長は、空軍出身のベテランパイロットであるジェイムズ・ホランド。副操縦士は、機長を採点する役目のチェックキャプテンでもあるディック・ロブ。クリスマス前の12月22日に離陸したその便は、アメリカ大使ランカスターというVIPを乗せていたものの、あくまで普通のフライトのはずだった。機内でインフルエンザによる急病人が出て、ロンドンのヒースロー空港への緊急着陸を決断せざるを得なくなったことさえ、想定の範囲外のできごとではない。しかし、ヒースロー空港が不可解にも66便の着陸を拒否したことにより、事態はもはや通常の出来事とは言えなくなった。そして迎える急病人の死。それは緊急事態の終わりではなく、始まりに過ぎなかったのだ。
格付:AAA

バスパニック 作:塚本隆文(青春アドベンチャー)

豊郷高校3年の時任亜加里(ときとう・あかり)は新聞部の部長だ。亜加里の高校生活最後の夏休みのプランはもう決まっている。前半は宮崎県大会を戦う野球部の特集記事を作り、後半は東京に遊びに行くのだ。しかし、部員わずか13人の弱小野球部が奇跡の甲子園初出場を決めたことにより、亜加里の夏休みプランは大幅な修正を余儀なくされてしまう。渋々、東京行きを諦めて「甲子園特集記事」の取材を始める亜加里。甲子園へも応援に行くことが決まり、商店会の応援バスに同乗することになる。しかし、亜加里はこの甲子園へと向かうバスの中で、想像もできなかった事態に遭遇してしまうのだ。
格付:AAA

分身 原作:東野圭吾(青春アドベンチャー)

北海道函館市に住む氏家鞠子は、自分が母親から嫌われていると感じていた。東京都練馬区に住む小林双葉は、自分が母親の重荷になっていると感じていた。これは同じ顔を持つ1歳違いのふたりの少女が出会う物語。ふたりが抱えていた出生を巡る疑惑と葛藤と、そしてそれらからの開放の物語。
格付:AAA

闇の守り人 原作:上橋菜穂子(青春アドベンチャー)

聖ヨゴ皇国の皇子チャグムを巡る冒険を終えた女用心棒バルサは、ついに故郷のカンバル王国へ帰ることを決意した。父の親友であった養父のジグロに守られ、カンバル王国を後にしてから25年。二度と戻らないと思っていた故郷に戻ることを決意したのは、バルサを守って逆賊の汚名を着せられたまま死去したジグロの名誉を回復するためだ。そして、聖ヨゴ皇国からカンバル王国へと通じる洞窟に潜ったバルサは、カッサとジナという幼い兄妹に出会う。
格付:AAA

精霊の守り人 原作:上橋菜穂子(青春アドベンチャー)

深夜の王宮の一角に、年齢も性別も社会的な立場も違う3人の男女が集っていた。3人とは、新ヨゴ皇国の第2王妃“二ノ妃”、その息子で第2皇子のチャグム、そして“短槍使い”として知られる名うての女傭兵バルサ。母親の切なる願いを聞き入れたバルサは、この日この時より、皇子を守り、命をかけた冒険の旅に乗り出すことになる。
格付:AAA

いまはむかし~竹取異聞~ 原作:安澄加奈(青春アドベンチャー)

平城京に遷都してから2年。武官の家に生まれた弥吹(やぶき)は、武人になることを厭い、幼なじみの薬師の娘・朝香(あさか)とともに、父のいる都から逃げ出す。しかし、貴族の若さまで生活力に欠ける弥吹はたちまち路銀に困ってしまう。自分が誇れるのは多くの書物を読んでいることだけと考えた弥吹は、市場の辻に立って今までに読んだ多くの物語を語り聴かせることで金を得ようと思い立つ。「いまはむかし! いまよりももっとむかし…」弥吹の語りが、輝夜(きよ)と阿生(あき)というふたりの少年との出会いを生み、ふたりとの出会いが、弥吹と朝香の運命をも変えていくことを、この時の弥吹はまだ知らない。
格付:AAA

おろしや国酔夢譚 原作:井上靖(アドベンチャーロード)

江戸時代中期の天明2年。千石船・神昌丸は、船長(ふなおさ)大黒屋光太夫を始めとした17人の船員を乗せて伊勢の白子を出帆した。しかし、江戸に向かう途中で嵐に遭い舵を失い、8カ月にも及ぶ苦難の漂流をすることになる。そしてようやく漂着した陸地も、遙か北方のロシアの孤島であった。絶望的な状況のもと、懸命に日本へ帰る方策を探る光太夫達だが、運命は彼らに更なる流転を要求する。カムチャッカ、ヤクーツク、イルクーツク、そして帝都ペテルブルグ。鎖国の時代に、不屈の闘志で広大なロシアを横断した大黒屋光太夫の数奇な運命を追う。
格付:AAA

リプレイ 原作:ケン・グリムウッド(青春アドベンチャー)

私の名前はジェフ・ウィンストン。ラジオ局のディレクターをしている。1988年のある日、突然胸が痛くなり倒れた私は、気が付くと、1988年までの記憶を持ったまま、大学生であった1963年に戻っていた。つまり、精神だけ年月を飛び越えて18歳の自分自身の体の中に住み込んだみたいになってしまったのだ。戸惑う私だったが、元の時代に戻る方法も思いつかない。何とかこの状況に適応するように行動を始めたのだが、これは私の何度も繰り返される人生の始まりに過ぎなかった。
格付:AAA

木かげの家の小人たち 原作:いぬいとみこ(夏休みヤング・シアター)

太平洋戦争中の昭和19年9月。少女・森山ゆりは、小さな秘密とともにおばの家に疎開をしてきた。森山家に住んでいた、イギリス生まれの「小さい人たち」を密かに疎開先に連れてきていたのだ。小人の一家は毎日、コップ一杯のミルクがあれば生きていくことができる。それを用意するのが家族内でのゆりの大事な役割。それは疎開先でも引き継がれていたのだが、幼いゆりが孤独な疎開先でミルクを用意するのは容易なことではない。母に預けられた粉ミルクはすぐになくなってしまい、ゆりはミルクの調達に困ってしまうのだが…
格付:AAA

風神秘抄 原作:荻原規子(青春アドベンチャー)

平治元年(西暦1160年)。源氏と平家は決戦の時を迎えていた。いわゆる「平治の乱」である。この戦いに臨む源氏の棟梁の長男、”悪源太”義平の旗下に、初陣の坂東武者がいた。名を草十郎(そうじゅうろう)という。草十郎は剣もよく使うが、笛も名手であった。そして、始まった戦い。源氏方は善戦するものの、結局、義平は刑死し、草十郎もまた混乱の中で盗賊・正蔵に捕縛されてしまう。草十郎に戦いの無意味さと武士であることの空しさを諭し、武士の身分を捨てることを求める正蔵。動揺する草十郎だが、正蔵に連れられて赴いた京の都で、糸世(いとせ)という名の白拍子の少女に出会う。糸世の舞と草十郎の笛の出会いにより、歴史はその動きを大きく変えていく。
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