格付:B ソラのスケッチブック 作:門前日和ほか(青春アドベンチャー) 本作品「ソラのスケッチブック」はNHK-FM青春アドベンチャーで放送されたラジオドラマで、各回15分で完結するショートストーリーが5篇でひとセットのオムニバス形式の作品です。「ソラのスケッチブック」が放送された2021年はオリジナル脚本が極端に多かった年で、脚本家競作の作品に限っても本作品に加えて「シンクホール」、「当面の間、変身します」と3作品も制作されました。 2021.10.16 格付:B
格付:B 少年アリス 原作:長野まゆみ(アドベンチャーロード) 睡蓮の開く音を聞きながら自分のつくった石膏の卵を見ていた僕、アリスに、家に帰ったはずの友達の蜜蜂が声を掛けてきた。兄さんから借りた36色の色鉛筆を取りに学校に戻るのだという。「アリスも見たくないかい。夜の教室、廊下や階段。きっと昼間よりも面白いよ。探検してみようよ。」蜜蜂は本当はひとりで学校に行くのが怖いんだ。でも確かに少し面白そう。僕と蜜蜂と、蜜蜂のうちの飼い犬の耳丸。2人と1匹なら怖くはないかもしれない。 2021.10.01 格付:B
格付:B 87分署のキャレラ 原作:直井明(カフェテラスのふたり) 朝っぱらに電話をかけてきたのは別れた女房。清々しいくらい一方的に、いつものカフェテリアに呼び出した彼女が要望してきたのは、私の大好きな87分署とスティーヴ・キャレラの話をしてくれというものだった。彼女が編集する雑誌で「都会を愛するハードな男のこだわりの世界」という特集記事を掲載するらしい。つまりは取材だ。「鼻持ちならないうんちく野郎のお知恵を拝借」などと言われ何だか癪だが仕方がない。スティーヴ・キャレラの名前を出されて私が黙っていられるはずがないのだから。 2021.08.20 格付:B
格付:B ハートでジャンプ! 原作:岬兄悟(アドベンチャーロード) 壁の薄いアパートに耐えかねてようやく見つけた優良物件。駅から5分・3DKで家賃4万円!…でもこれって優良すぎ?むしろ怪しいのでは?実際、弟分の浪人生・高志が言うには、建物がぼんやりとソフトフォーカスがかかったように見えるとか、奇っ怪な老人が出現したとか、ピンク色の服を着た少女の幽霊が出たとか…怪しさ満点。でも4万には勝てない。俺にはそんなものは見えないしな。しかしさすがの俺も想像しなかった。この引越が次元を超えた大旅行、すなわち怪奇とSFとシルクロードとスペースオペラとミステリーゾーンを一緒くたにした大冒険へのきっかけになろうとは! 2021.08.13 格付:B
格付:B にぎやかな悪霊たち 原作:都筑道夫(サウンド夢工房) 出雲オカルト研究所に持ち込まれる怪事件の数々。オカルト絡みだったり、オカルト絡みでなかったりするこれらの事件を、所長の出雲耕平、出雲の協力者で雑誌記者・鶴来(つるき)、そしてビルの1階にある喫茶店のバイトの由香里。この3人が快刀乱麻に解決する…のか? 2021.07.30 格付:B
格付:B 男・女・いい出逢い 原作:畑中博(カフェテラスのふたり) 今回ご紹介する作品は1985年にNHK-FM「カフェテラスのふたり」で放送された作品「男・女・いい出逢い」です。 2021.07.16 格付:B
格付:B 極楽プリズン 作:木下半太(FMシアター) 3カ月前、僕の彼女が殺された。彼女の名は明日香。売れないイラストレーター。そして彼女を殺した犯人は…僕、ということにされた。つまり冤罪で投獄されたのだ。絶望と焦燥で一杯の僕だったが、しかし待っていたのは極楽のような刑務所だった。囚人が見ているのはお笑い芸人が出るバラエティ番組、飲んでいるのはビール。それどころかスポーツジム、プール、ヨガスタジオ。今日の夕食はアグー豚のしゃぶしゃぶ?ありえない。しかしありえないのはそれだけではなかった。この刑務所は脱獄すら自由なのだ。でも一番あり得なかったのは、脱獄したら明日香が生きていたことだ! 2021.06.12 格付:B
格付:B ヨコハマ・ジャスミンホテル 作:吉田小夏(青春アドベンチャー) 関東大震災から3年後の横浜。客と揉めて洋食屋を追い出された清水桂吉(けいきち)が転がり込んだのは、本牧にあるジャスミンホテルというチャブ屋、すなわち外国人相手の娼館だった。コックの見習いとして働く桂吉だが、トラブルに巻き込まれながらも横浜に拘る桂吉には横浜でないといけない理由があった。それは人探し。サファイアの指輪を持つ女とルビーのついた懐中時計を持つ男を探すために桂吉は横浜に来たのだ。異人ではないけど青い瞳を持つふたりを。 2021.05.24 格付:B
格付:B 当面の間、変身します 作:櫻井智也ほか(青春アドベンチャー) 本作品「当面の間、変身します」は、「変身」をテーマにした脚本家競作のオムニバスラジオドラマで、1回15分、全5話で放送されました。シリーズではないオムニバステーマ(お題)だけ与えられて、あとは脚本家が自由に創作するタイプの作品は青春アドベンチャーでは従来より一定割合制作されています。こうした作品は「不思議屋シリーズ」、「ライフシリーズ」などタイトルにも統一性を持たせることが多いのですが、本作品は完全に独立した作品です。ちなみに同じ2021年に放送されたオムニバス「シンクホール」は舞台となる街を共通にさせている作品で、少し趣向が異なります。 2021.04.08 格付:B
格付:B 谷川俊太郎の詩と旅する ことのはワンダーランド 作:樋口ミユ(青春アドベンチャー) 世界は言葉でできている。少年ハル(葉琉)は昔から言葉を「見る」ことができた。見るだけでなく、つまんで並べることもできる。言葉はハルの遊び道具。あの頃、全ての言葉は輝いていた。しかし中学校に上がったばかりの今、言葉はハルを追いつめるものでしかない。毒々しい色の言葉の数々。吐きそう、吐きそう、吐きそう…。夜も眠ることができない。しかし、ある夜、丘の上に立つ洋館の明かりを見たハルは安らかな気持ちを得る。あの明かりは何だろう?友人たちの肝試しに付き合い洋館を訪れるハルだが、そこで古いトランクを開けると言葉の洪水に飲み込まれることになるのだった。 2021.03.08 格付:B