格付別一覧

格付:A

イレーナの帰還 原作:マリア・V・スナイダー(青春アドベンチャー)

最高司令官を陰謀から救った功労者でありながら、イレーナはイクシアを追放され故郷シティアにいた。 陰謀を暴く過程で、イクシアでは禁止されている魔術を使える身であることがわかったためだ。 物心がつく前に誘拐されたイレーナにとってシティアは特に親しみがある地ではなく、そんなイレーナの心情を察したのか故郷の人々もどこかイレーナに余所余所しい。 しかし、イレーナはこのまま腐っているわけにはいかない。 強大な魔力をコントロールする術を会得できなければ待っているのは身の破滅だ。 そして、魔力をコントロールすることができるようになれば、いつか信頼すべき仲間、愛すべき恋人がいるイクシアに帰ることができるかも知れない。
格付:AAA

鷲は舞い降りた 原作:ジャック・ヒギンズ(青春アドベンチャー)

全員、掛け値なしに勇者といってよい。 しかし、マルタ、レニングラード、スターリングラード、そしてチャンネル諸島。 英雄としてあるいは反逆者として転戦するうちに300人いた部隊は15人にまで減ってしまった。 このまま懲罰部隊にいれば全滅も時間の問題だ。 だからといって、何だこの馬鹿げた作戦は。 イギリス本土に空挺降下しチャーチル首相を誘拐する? こんなことが実行可能だとは思えない、いや仮に実行できたとしてどんな意味があるというのだ。馬鹿馬鹿しい。 馬鹿馬鹿しい…が、われわれはこの作戦を推進せざる得ない。 第三帝国の栄光を守るためではなく、大切な家族と得難い戦友を守るために。
格付:A

男と女の殺人百科 原作:都筑道夫(ふたりの部屋)

本作品「男と女の殺人百科」は、1981年にNHK-FMの「ふたりの部屋」で放送されたラジオドラマで、推理作家・SF作家の都筑道夫さんのショートショート小説を原作としている、ようなのですが… うまく原作小説が見つかりません。 作品中で明確に「原作」と言っているので、オリジナル脚本ではないと思います。 いくつかの単行本に収録されているショートショートを集めたものなのかも知れません。
格付:B

時めがね金沢うた絵巻 作:まきりか(青春アドベンチャー)

僕の名前は坂上涼太。 金沢未来大学でVRの研究をする大学3年生。 生まれも育ちも横浜だけど、この分野の第一人者である深美教授に学ぶために金沢にやってきた。 好き好んで金沢に来た割には金沢の歴史を全然知らない、友人の美術学生・綾野さんにはよく言われるけど、最近はそうでもない。 教授に命じられて江戸時代初期の金沢の街をVRで再現するように言われ、そのためにすごく金沢の勉強をしているのだ。 でも本当は教授に言われたからではなく、綾野さんの生まれ育ったこの街のことを知りたかったからなのだけど。 そうして誕生した江戸時代の金沢を疑似体験できるVRゴーグル。 しかしその試用中に事件は起きた。 気を失って目が覚めると、そこは江戸時代の金沢だったのだ。
格付:A

笑う世紀末探偵 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

私の名前はゴドウ・ツトム、私立探偵だ。 私は、小学生の時に聞いた「ノストラダムスの大予言」に衝撃を受け、以後、悩んだとき迷ったとき、人生の指針をこの大予言に頼って生きてきた。 そして、世界滅亡の兆しを見つけるために、世紀末に関わる事件だけを扱う探偵になったのだ。 世の中で起きる大事件はすべてノストラダムスの大予言で説明することができる。 今日もポケット版「ノストラダムスの大予言」を懐に難事件に挑む。 私の名前はゴドウ・ツトム、人呼んで「世紀末探偵」。
格付:B

警官嫌い 原作:エド・マクベイン(FMアドベンチャー)

死体を仰向けにしてわかった。 こいつはマイクだ、マイケル・リアダン。 つまりガイシャは俺の同僚、87分署の刑事だったのだ。 マイクはなぜ殺されたのか。 通り魔に巻き込まれたのか?いや待ち伏せして後頭部を一発。 これは用意周到な犯行。怨恨の可能性も高い。 ヤツも刑事だ、心当たりはいくらでもあるだろう。 つまり、いつ俺の身に降りかかってもおかしくない事態といえる。 なんとも不愉快なことだ。 それに今年の夏は異常に暑い。 何もかもが不愉快なことばかりだ…
格付:A

ひとめあなたに… 原作:新井素子(ふたりの部屋)

昨夜は飲みすぎた。記憶は曖昧。 それは飲みすぎるよ、カレに「自分は癌だ、だからほっておいて欲しい」なんて言われたら。 ショックのあまり何も言えなくても、男友達と一晩飲み明かすことになっても仕方ないじゃない。 それにしても度が過ぎたかも。 記憶がないどころか、ありえないニュースまで記憶している。 「地球に隕石が衝突するので人類の絶滅まであと1週間」とか、随分とひどい妄想だ。 …あれ?朝のニュースでも同じことを言っている? まさか、まさか、本当なの? でも、もし本当ならこんなところでグズグズしてはいられない。 こんな別れが最後になるなんて絶対イヤ。 せめてひとめ会ってもう一度だけでも話がしたい。 行こう、カレが住んでいる鎌倉まで。
格付:C

ぱきゅん 作:木皿泉(青春アドベンチャー)

刑事だった父が死の直前まで心配していたのは、一人残される息子の僕のことではなく、後輩の刑事"ぱきゅん"のことだった。 しかし、当のぱきゅんは一度も父の見舞いに来ることはなく、葬儀の場からも逃げ出した。まるで汚いものから逃げるように。 僕はぱきゅんを絶対に許さない…はずだったのに。 なぜか、ぱきゅんと同居することになってしまった。 しかも、僕を痴漢の冤罪に陥れた陽子や、父の元同僚の溝口まで転がり込んできた。 そして事件は起こり始める。 ぱきゅんの書いた「完全犯罪ノート」そのままに。
格付:B

オウジとKの物語 原作:北村想(ふたりの部屋)

パキスタンにある古代都市モヘンジョダロの遺跡で空飛ぶ少年を目撃した脚本家"K"が死んだ。 そしてKの葬式の日、日本の小都市N市にある火葬場の煙突から空に飛び立つ少年が目撃される。 遠く離れた全く異なる2つの場所に出現した少年=オウジ。 Kの劇団、「ハーレーズコメット」に所属する俳優のネキ・シンスケは独自に調査を開始し、Kの死の背後に「文明を生み出したところの、文明を破滅に導く、文明の具現化した何か」の存在に気が付く。 それこそが「量体D」なのだった。
格付:A

アキバの休日 作:藤井青銅(FMシアター)

今、日本でもっともクールな場所、それがアキバ。 そのアキバを目指して一人のオタクがやってきた。 彼の名はアーチボルト王子。 歴とした某国の王太子だが、東洋の古い思想にもある“オタク”そして”萌え”を体現する男だ。 「“萌え”とはそこにあってそこにないもの。本物のようで本物ではない。かといって偽物のようで偽物ではない。見る者と見られる者との間にほのかに生まれるもの。その一瞬を見事に捉え形にしたものに、私たち“オタク”は“萌え~”なのです」…って大丈夫か?
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