格付別一覧

格付:A

死ぬには手頃な日 作:矢作俊彦(FMアドベンチャー)

本作品「死ぬには手頃な日」はNHK-FMのラジオドラマ番組「FMアドベンチャー」で放送されたラジオドラマで、FMアドベンチャーとしては最後の作品(同年4月から「アドベンチャーロード」に衣替え)、そしてFMアドベンチャー17作品の中で唯一のオリジナル脚本の作品です。
格付:A

1848 作:並木陽(青春アドベンチャー)

「『騎馬の民なるマジャルの王はかつて、東の果てより馬を駆り、この地にたどり着いた。羊…の群れ、え、悠然と…草を食み、荒々しき…いや猛々しき?…』 だめだめだめ!どうして私の書くものには心踊る勇壮さというものが宿らないのかしら…」悄然としてユリシュカは筆を置いた。羊飼いの娘を母に持ち、大平原を駆ける英雄の生涯に思いをはせる夢見がちな少女に過ぎなかったユリシュカ。しかし、時代の荒波は近代化に立ち遅れた辺境の男爵家の少女の人生をも大きく変えていくことになる。欧州のそして世界の歴史を変えた革命の1848年まであと少し。ユリシュカも、そしてその兄カーロイも、まだ自らを待ち受ける運命を知らない。
格付:B

87分署のキャレラ 原作:直井明(カフェテラスのふたり)

朝っぱらに電話をかけてきたのは別れた女房。清々しいくらい一方的に、いつものカフェテリアに呼び出した彼女が要望してきたのは、私の大好きな87分署とスティーヴ・キャレラの話をしてくれというものだった。彼女が編集する雑誌で「都会を愛するハードな男のこだわりの世界」という特集記事を掲載するらしい。つまりは取材だ。「鼻持ちならないうんちく野郎のお知恵を拝借」などと言われ何だか癪だが仕方がない。スティーヴ・キャレラの名前を出されて私が黙っていられるはずがないのだから。
格付:B

ハートでジャンプ! 原作:岬兄悟(アドベンチャーロード)

壁の薄いアパートに耐えかねてようやく見つけた優良物件。駅から5分・3DKで家賃4万円!…でもこれって優良すぎ?むしろ怪しいのでは?実際、弟分の浪人生・高志が言うには、建物がぼんやりとソフトフォーカスがかかったように見えるとか、奇っ怪な老人が出現したとか、ピンク色の服を着た少女の幽霊が出たとか…怪しさ満点。でも4万には勝てない。俺にはそんなものは見えないしな。しかしさすがの俺も想像しなかった。この引越が次元を超えた大旅行、すなわち怪奇とSFとシルクロードとスペースオペラとミステリーゾーンを一緒くたにした大冒険へのきっかけになろうとは!
格付:B

にぎやかな悪霊たち 原作:都筑道夫(サウンド夢工房)

出雲オカルト研究所に持ち込まれる怪事件の数々。オカルト絡みだったり、オカルト絡みでなかったりするこれらの事件を、所長の出雲耕平、出雲の協力者で雑誌記者・鶴来(つるき)、そしてビルの1階にある喫茶店のバイトの由香里。この3人が快刀乱麻に解決する…のか?
格付:A

紫色の時差 原作:ユング・ホルツ(ふたりの部屋)

本作品「紫色の時差」はユング・ホルツさんの小説を原作とする1話10分のショートショートSFラジオドラマで、NHK-FMの「ふたりの部屋」で放送されました。なお、番組内で作品タイトルを「紫色の時差」と明示することはなく、「SFショートショート集」や「ユング・ホルツ作、『紫色の時差』から『●●』」などと紹介されるのですが、本記事では第1回の掌編のタイトルかつ原作単行本のタイトルから「紫色の時差」を作品タイトルとしました。
格付:B

男・女・いい出逢い 原作:畑中博(カフェテラスのふたり)

今回ご紹介する作品は1985年にNHK-FM「カフェテラスのふたり」で放送された作品「男・女・いい出逢い」です。
格付:A

女だてら 原作:諸田玲子(青春アドベンチャー)

14歳の夏、私の人生は変わった。「猷(みち)、お前は嫁に行きたいか。」尊敬する父に嫁げと言われればむろん否やはない。でも…「もし嫁ぐ代わりに、学問を究め、世間を見て歩いて、必要であれば主君のために命がけで働く。左様な道があるとしたどうする。」あるのですか、そのような道が?!もっともっと漢詩を学びたい。父の傍で学問の手伝いをしたい。漢詩人として名を残したい。だから…あれから十有余年、今こそ、秋月黒田家存続のため、父上たちが育てようとしてきた学問の道を途絶えさせないため、亡き父に代わり私が何としても果たさないといけない、この使命を。
格付:AA

ほぞ 作:水城孝敬(FMシアター)

「ほぞ」とは、家具の板と板をつなぐときに作る突起のこと。「ほぞ」と「ほぞ穴」を上手く作ることができれば釘を使うよりも丈夫な家具が作れる。夫の基一(きいち)は腕のいい指物師で、職人らしく人間関係に不器用なところもあったけど、ほぞをつくる名人としてお得意さまからの信頼が厚かった。そんな夫がある時から納期を忘れるようになった。それだけではなくお得意さまの顔も。指物の作り方も。そして妻である私の顔や名前さえも。落ち込む夫は、指物が作れなければ自分はただの用なしだ、という。でも私は知っている。彼は少なくとも私にとって用なしではないことを。
格付:A

幻タクシー 作:山本雅嗣(FMシアター)

タクシー運転手の諸星は深夜、白衣のうえにウインドブレーカーを羽織った女性を乗せる。ただ、この女性客はどことなく変だった。乗ってから行き先を探し始め、しかも結局、陸上競技場ならどこでもいいという。一体何者なのだろう…?しかし、客に言われるまま、長居陸上競技場、みさき動物公園、そしてある住宅地を巡るうちに…それはその女性と息子の物語であり、諸星と父との想い出にもつながっていくのだった。
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