SF(日本)

格付:B

エドモンたちの島 作:福田卓郎(青春アドベンチャー)

大学で民俗学を学ぶ椎名淳之介は、研究室の教授の指示で、瀬戸内海に浮かぶ御名月島(みなづきじま)へと出かける。御名月島で年に1度行われる「千姫祭」で、教授の代理として講演を行うためだ。千姫とは戦国時代にこの地で勢力を持っていた内海水軍(うつみすいぐん)を率いた伝説の女性である。御名月島は内海水軍の財宝の隠し場所といわれ、島には千姫だけでなく浦島太郎など多くの伝承が残っているという。民俗学のフィールドワークの舞台としてはまさにうってつけの場所だ。椎名は、島に渡る船中で出会った女性・樋口愛子とともに、講演そっちのけで島の伝説を探っていくが、その過程でいくつかの奇妙な事件に巻き込まれていく。そして、この島にいたという「エドモン」(=江戸時代の者)と呼ばれる不思議な人々のことを耳にする。
ドラマ化希望作品

山田正紀「神狩り」

【特集:お勧め作品⑨】山田正紀「神狩り」青春アドベンチャーでラジオドラマ化してくれたら嬉しいなあと思う作品を紹介するこのコーナー。もともとラジオドラマの紹介ブログなのに、ラジオドラマ化されていない作品を取り上げるという異端の内容だったのです...
格付:B

オペレーション太陽(ソル) 原作:小池潤(青春アドベンチャー)

飛行船・太陽号。全長250m、太陽光により動力を得て地磁気を利用して推進するその巨大飛行船は、大勢の見物人に見守られて、世界平和をアピールする世界一周旅行に旅立った。ふとした偶然から太陽号に乗りあわせた少年・時夫は、乗組員の一員としてフライトに同行することとなる。しかし太陽号のフライトには「オペレーション・ソル」と呼ばれている真の計画が隠されていた。「オペレーション・ソル」を実施しようとする飛行船の人々とそれを力尽くでも阻止しようとする人々の戦いが始まった。
格付:B

虹を操る少年 原作:東野圭吾(青春アドベンチャー)

光瑠(みつる)は高校生の少年。聡明で運動神経も良くしかも美男子。学校にはファンクラブもある。しかし、彼には幼なじみの輝美などしか知らない特殊な能力があった。それは、微妙な光の差異を感知する能力。そしてある日、彼は遂にその能力を積極的に行使し始める。光を調節することにより人の感情に直接、メッセージを送る「音楽」ならぬ「光楽」(こうがく)の演奏を始めたのだ。麻薬的な魅力を持つ新しい芸術手段である「光楽」は急速に社会に影響を与え始める。それとともに、光楽を商売に積極的に利用しようとする者、光楽を社会を乱す危険な活動として弾圧しようとする者など、多くの大人達の思惑が光瑠を巻き込んでいく。人一倍聡明な光瑠が敢えて光楽を始めた理由は何なのか。彼は何を目指しているのか。
格付:AA

わたしは真悟 原作:楳図かずお(サウンド夢工房)

小学校の社会科見学で来た町工場の片隅で、悟(さとる)は真鈴(まりん)と出会う。貧しい家庭に育つ悟と外交官の娘・真鈴を結びつけたものは、何の変哲もない産業用ロボット「モンロー」だった。夜中の工場に忍び込んでモンローを操作する時間はふたりにとってかけがえのないものになったが、真鈴は父親の海外赴任に伴ってイギリスに行くことになってしまう。大人たちの都合を受け入れられないふたりは、結婚して子供をつくること決意し家から逃げ出す。しかし、具体的にどうしたらよいのかがわからず、結局、東京タワーの天辺で進退窮まってしまう。そしてふたりが東京タワーの天辺から飛び降りたときに奇跡が起きる。「奇跡は誰にでも一度おきる。だがおきたことには誰も気がつかない。」
格付:A

超能力はワインの香り 原作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

旭ヶ丘西高校1年の赤坂紫(あかさか・ゆかり)はアルコールで酔っぱらうと超能力を発揮するという、不謹慎で、法律違反で、教育上好ましくなく、ファジーで、掟破りで、行き当たりばったりな超能力者だ。「少年タイタニック」という常識を疑うネーミングの漫画雑誌で漫画原作を書いている父親と、ふたりで明るい父子家庭を築いている。紫自身は超能力などには全く興味がなく、普通の学園生活を送って、普通に恋をして、普通にお嫁さんにいくことが目標だ。しかし、そんな紫の周りはどこかおかしい人ばかり。「超能力戦士・アボガドロマン」、「明朗少年温泉漫画・流し場さんちゃん」、「ゲートボールにかける虹」などという珍妙な漫画ばかりをつくっている父親、その父親と昼間から酒ばかり飲んでいる担当編集者の滑川、ところ構わず短歌で自分の気持ちを歌いだす母親(両親の離婚による生別)、エリート新聞記者のはずなのに超能力戦士・アボガドロマンを愛読する隆一郎、物理や化学に妙なプライドを持つ物理部員や化学者たち…当然、紫のまわりでは、次々とおかしな事件が起こってしまうのだ。
格付:B

見かけの二重星 原作:つばな(青春アドベンチャー)

女子高生の綾子は毎日、お昼の校内放送を担当している一見明るい普通の高校生。ある日突然現れた自称・天才科学者の実験に成り行きで協力してしまったために、二人に分裂してしまう。分裂したことは家族以外には秘密のまま、友人・彼氏未満の先輩を巻き込んだ、二人の綾子の学園生活が始まった。
格付:A

終末のフール 原作:伊坂幸太郎(青春アドベンチャー)

「8年後に地球に小惑星が激突し人類は滅亡する」アメリカ大統領による衝撃の発表から5年。発表直後の大混乱を経て、人々は徐々に落ち着きをとり戻しつつあった。人類滅亡まであと3年。この物語は、仙台市近郊に住む8組の人々を通して、避けられない現実を前に彼らが選んだ最後の時間の迎え方を描く連作短編である。
格付:A

グリーン・レクイエム 原作:新井素子(ふたりの部屋)

信彦は昔出会った少女とそっくりの女性・明日香に出会う。彼女に恋をする信彦。しかし、緑色の髪を持つ彼女には秘密があった…
格付:AA

イカロスの誕生日 原作:小川一水(青春アドベンチャー)

イカロスとはこの世界において15万人に一人生まれる翼の生えた人間。イカロスは翼と同時に、束縛を嫌う独立不羈の心を持って生まれるため、普通の人間社会では生きにくい存在でもあった。高校卒業を控えていた主人公・自在はるかもイカロスのひとり。しかし、管理された社会を理想としイカロスを排除することを目指す一派が蠢動し、はるかは大学進学すら拒否されてしまう。そしてその後もイカロスへの締め付けはエスカレートして行く。イカロス達の運命はどうなるか、そしてイカロスの存在の意味とは何なのか…
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