8月21日にNHK-FMにて「迷宮 画のないアニメ館」なる特集番組の放送が予定されているようです。
(外部リンク)http://www4.nhk.or.jp/fmanime/#
オーディオドラマではない?
一種のラジオドラマ番組のようですが、セリフの一部に空白部分のある第1話の脚本を事前に公開し、その空白部分のセリフをリスナーから公募、その内容を踏まえて放送中に即興で第2話を作る番組とのこと。
ただし、一種のラジオドラマとは言っても、番組ホームページではオーディオドラマ、ラジオドラマという言葉は一切使用されておらず、「画のないアニメ」という言い方をしています。
また、NHK-FMのオーディオドラマのページから一切リンクが張られていなので、通常のオーディオドラマとは全く違う形で生まれた企画と推測されます。
出演者もアニメ系
出演者も、アニメ好きで知られる女優の足立梨花さん(第32回ホリプロスカウトキャラバングランプリ)がMCを務めるほか、置鮎龍太郎さん、村田太志さん、徳井青空さん、内田彩さんといった、普段アニメで活躍されている声優さんが登場する……らしいのですが、正直、最近の声優さんに疎いので、どの程度有名な方かはわかりません。
ただし、置鮎龍太郎さんこそ、2003年に「聖杯伝説」に主演した経験がおありですが、他の方々は青春アドベンチャーではお見かけしません。
青春アドベンチャーは舞台俳優の起用が多い
青春アドベンチャーでも、保科義久さん(タイムスリップシリーズなど)や木村明広さん(いまはむかし~竹取異聞など)は良くアニメ声優さんを使いますし(出演者の選び方はこちら)、声優さんの中にも坂本真綾さん(白狐魔記、1492年のマリア)などアニメにも良く出演される方もいらっしゃるのですが、基本的に舞台俳優が主演を務める作品が多い状況。
脚本家の清水東さんもアニメの脚本を多く手掛けられている方で青春アドベンチャーの脚本家陣とはかなり色が違うようにも思います(青春アドベンチャーで「分身」など多くの脚本を手掛けられ、後に人気テレビアニメ「けいおん!」でシリーズ構成を担当された吉田玲子さんのような方もいらっしゃいますが)。
青春アドベンチャーやFMシアターとは全く趣の違った作品になるものと思います。
昔は無茶な作品が多かった
正直言って、第1回のタイトルが「ブンボーグ戦士 ケシザベスピーチ!」と聞いてしまうと、自分がお題投稿で参加しようという意欲は湧きづらいところではあります。
しかし、青春アドベンチャーも四半世紀続く番組ということからか、近年、あまり新鮮味のある企画が生まれていないというのも事実かと思います。
かつては、まだあまり日の当たっていなかったライトノベル(当時で言うとジュブナイル)を積極的に取り上げたり、全編パロディと替え歌ばかりの作品を制作したり、全60回という前代未聞の超大作を作ってみたり、ダミーヘッドという特殊な録音技術を積極的に導入したり、それなりのチャレンジはあったのですが、最近は少なくともエンターテイメント性を増すための工夫という面では、これといった冒険作を聴きません。
意欲的な企画は期待したい
ラジオドラマという文化が退潮している中、しっかりとした作品を作り続けることも大切であり、今年2016年のここまでのラインナップは近年まれにみるすばらしいものだと思います。
しかし、以前、「ダーク・ウィザード~蘇りし闇の魔導士~」で、ゲーム原作でオムニバス形式の作品などを提案したこともありますが、新しいチャレンジも積極的にお願いしたいところでもあります。
そういう意味もあり、少々、気恥ずかしくはありますが、この番組もぜひ視聴してみたいと思います。
(放送日時)
8月21日(日)午後9時30分~10時30分
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