【2016年放送の青春アドベンチャー総括】
2016年の青春アドベンチャーも、2016年12月5日~12月16日に放送された「白狐魔記 元禄の雪」をもって無事に放送が終了し、年末年始の休止期間に入りました(2017年放送は1月9日の「ちいさなちいさな王様」から)。
2016年に放送された青春アドベンチャーの作品の一覧を、当ブログでつけた格付けとともに示すと以下のとおりです。
№ | 放送日 | 作品名 | 格付* |
---|---|---|---|
1 | 1/11~1/22 (10回) | 昨日の海は | A |
- | 1/25~1/29 (5回) | シュレミールと小さな潜水艦(再) | 2012 |
2 | 2/1~2/10 (10回) | 走れ歌鉄! | AA- |
- | 2/15~2/26 (10回) | 精霊の守り人(再) | 2006 |
3 | 2/29~3/11 (10回) | 晴れたらいいね | AA |
4 | 3/14~4/1 (15回) | クラバート | AA |
5 | 4/6~4/15 (10回) | 白狐魔記 天草の霧 | A |
- | 4/18~4/29 (10回) | 盗まれた街(再) | 1995 |
6 | 5/2~5/13 (10回) | 逢沢りく | A |
- | 5/16~5/27 (10回) | 髑髏城の花嫁(再) | 2013 |
7 | 5/30~6/10 (10回) | 七帝柔道記 | A- |
- | 6/13~6/24 (10回) | 小袖日記(再) | 2011 |
8 | 6/27~7/8 (10回) | 1492年のマリア | AA- |
- | 7/11~7/15 (5回) | 私の彼はポアンカレー(再) | 2012 |
9 | 7/18~8/5 (15回) | オリガ・モリソヴナの反語法 | AAA- |
10 | 8/22~8/26 (5回) | 夢巻 | A+ |
- | 8/29~9/2 (5回) | 珊瑚の島の夢(再) | 2011 |
11 | 9/5~9/16 (10回) | エド魔女奇譚 | A- |
12 | 9/19~9/30 (10回) | 雨にもまけず粗茶一服 | B |
- | 10/3~10/14 (10回) | 幻想郵便局(再) | 2012 |
13 | 10/17~10/28 (10回) | あなたに似た自画像 | B- |
- | 10/31~11/11 (10回) | 光(再) | 2013 |
14 | 11/14~11/25 (10回) | 文学少年と運命の書 | A |
- | 11/28~12/2 (5回) | ヘウレーカ(再) | 2013 |
15 | 12/5~12/16 (10回) | 白狐魔記 元禄の雪 | A+ |
* 数字は再放送作品の初回放送年
2016年の作品は26作品で、そのうち新作は16作品・155回。
2015年と比較すると10回ほど少なかったものの十分な量の新作が制作された年でした。
良作揃い
そして、量以上に印象的だったのが質の点。
各作品への評価は人によりさまざまで、このブログでの評価はあくまで私の個人的な主観によるものであることは明記しておきます。
それにしても、平均的にみて“A+”相当であり、これまで全作品を紹介している2005年以降では2006年と並び最も高い評価。
私が最も好きだった1980年代の「FMアドベンチャー」や「アドベンチャーロード」時代にも勝るとも劣らない高評価です。
正直、1年を概観的に振り返ると「そんなに良かったかな」という印象もあるのですが、個々にみると聴くに値する作品が多かったとも思います。
やはりオリガ・モリソヴナ
具体的に、このブログで “AA-”以上の格付けを付けたのは、「走れ歌鉄!」(AA-)、「晴れたらいいね」(AA)、「クラバート」(AA)、「1492年のマリア」(AA-)、「オリガ・モリソヴナの反語法」(AAA-)の5作品でした。
一番のお気に入りはやはり「オリガ・モリソヴナの反語法」。
比較的若年層向きの作品が多かった今年の青春アドベンチャーでは異色の中年女性が主人公の作品であり、冷戦崩壊後の東側社会の変遷を描く社会派の内容であることを含めて、大人のリスナーにお勧めの作品です。
子供向きではないかも
それにしても、ここに挙げた5作品はいずれも、中高生よりはやや上の層に受ける作品だったように感じます。
明らかに子供向けの「クラバート」も物語を俯瞰できる大人も楽しめる作品ですし、「走れ歌鉄!」もミュージカル調であるので一見、子供向けのような体をしていますが、ターゲットは少なくとも中学生以上ですよね。
全体的なレベルの高さ
しかし、本年の作品の特徴は、むしろこれら上位の作品以外の中に好印象の作品が多かったことです。
1話ごとの時間に制約のあるオムニバス作品でありながら、わかりやすい構成で各話とも楽しく聞き終えることができた「夢巻」。
シリーズ随一の外連味のある娯楽性で楽しめた「白狐魔記 天草の霧」。
原作よりややウエットな恒松祐里さんの演技が印象的だった「逢澤りく」(SKEファンにも好評?)。
このあたりの作品が全体の評価を引き上げていると思います。
アーカイブ枠開始?
なお、上記の一覧表は新作のみを対象としているため、記載していないのですが、1995年初放送の「盗まれた街」(松重豊さん主演)が再放送されたのも今年のトピックでしょう。
昨年のアンケートでも、1994年初放送の「あの夜が知っている」の再放送を希望している方がいらっしゃいましたが、年1作くらいアーカイブ枠を設けて過去の名作を放送するのも良いと思います。
今年もアンケート実施中
さて、この2016年についても、2015年(結果はこちら)に引き続きリスナーによる人気投票を実施中です。
- 青春アドベンチャー :
http://www.smaster.jp/Sheet.aspx?SheetID=115949→終了しました - FMシアター :
http://www.smaster.jp/Sheet.aspx?SheetID=115942→終了しました
投票結果は集計のうえ必ず公表しますので、是非是非ご参加ください。
当ブログで実施した2016年の青春アドベンチャー人気アンケートの結果はこちらです。
■年ごと作品一覧へのリンク
番組ごとの各年作品一覧へのリンクは以下のとおりです。
- 青春アドベンチャー(1992年~)
- サウンド夢工房(1990年~1992年)
- アドベンチャーロード(1985年~1990年)
- FMアドベンチャー(1984年~1985年)
- カフェテラスのふたり(1985年~1988年)
- ふたりの部屋(1978年~1985年)
- FMシアター等単発番組
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