格付:B

タイムスリップ源平合戦 原案:鯨統一郎、脚本:山本雄史(青春アドベンチャー)

「タイムスリップ明治維新」の事件で幕末にタイムスリップし、やっとの思いで現代へと帰ってきた女子高生・麓(ふもと)うらら。 年齢・体型も元の女子高生に戻って再び高校生活を謳歌していたが、デートで訪れた鎌倉の由比ヶ浜で携帯カラオケを熱唱しているときに再び過去へとタイムスリップしてしまう。 今回、目覚めた時代は平安末期、源平争乱の時代。 今度もやはり何者かの手によって歴史が改変されており、源義経が挙兵していないなど微妙におかしい歴史になっている。 うららは、今回も出会った25世紀人の剣崎薔薇之介(けんざき・ばらのすけ)や時間捜査官の石松とともに、歴史を正しい道に戻して、元の時代に帰るための奮闘を始めるのだが…
格付:A

タイムスリップ明治維新 原作:鯨統一郎(青春アドベンチャー)

麓(ふもと)うららは、名前はちょっと変わっているが、どこにでもいる今時の女子高生。 苦手な日本史の試験に備えるため、教科書と司馬遼太郎作の「龍馬がゆく」文庫版全8巻を持って帰宅する途中で、不審な男にぶつかった。 そしてふと気がつくと、なぜかうららは幕末の江戸にいる自分に気がつく。 戸惑いながらも、桂小五郎、伊藤博文、高杉晋作といった幕末のスター達に出会い、浮かれるうらら。 しかし、架空の人物であるはずの“森の石松”まで登場するなど、この世界はどこか様子がおかしい。 実はこの世界はオリジナルの幕末ではなく、時間犯罪者により改変された歴史の支流であるという。 そして、その歴史の改変を是正し歴史の本流に戻すことによってタイムトラベラーは元の時代に帰ることが出来るが、改変が一定限度を超えてしまうと逆に帰ることが出来なくなってしまうという恐ろしい話らしい。 うららは現代に戻るために明治維新の実現に奔走することになるのだが…
ゆるゆるつながり

NHK朝の連続テレビ小説主演つながり

【特集:青アド・ポーカー②】NHK朝の連続テレビ小説主演つながり  第2回目となるこのシリーズ。 NHK-FMで放送しているラジオドラマ番組「青春アドベンチャー」の各作品の出演者や原作の緩やかな関係をポーカーの役になぞらえて紹介しようという...
格付:A

小袖日記 原作:柴田よしき(青春アドベンチャー)

不倫相手に別れを告げられた29歳の“あたし”は、公園でヤケになって騒いでいるときに雷に打たれてしまった。 そして、ふと気がつくと、見知らぬ時代、見知らぬ場所にいることを知る。 彼女は平安時代にタイムスリップ、それも「小袖」という女官の体の中に精神だけタイムスリップしてしまったのだ。 小袖は中宮の家庭教師をしている才媛である香子(こうし)という女性に仕えているという。 仕方なく小袖として生活を始めた“あたし”だったが、実は香子は後生に「紫式部」として知られることになる女性だった。 こうして、小袖と香子はコンビを組んで、後に「源氏物語」としてまとめられる様々な物語の元ネタとなる事件に取り組んでいくことになるのだった。
格付:B

なくしたものたちの国 原作:角田光代(青春アドベンチャー)

成子は8歳まで、身の回りの様々なモノ -生き物だけでなく生き物でないものも- と話すことができた。 この物語は、そんな成子が人生の折々にであう不思議な話。 人は成長していく過程で、様々なものをなくしていく。 でもそれは本当はなくしたのではなく、なくしたものたちの国に移動しただけなのだ…
格付:B

家電の極意 作:添谷泰一ほか(青春アドベンチャー)

10人の作家がひとつのテーマのもとオリジナルの脚本を競作する、青春アドベンチャーではお馴染みの短編企画。 このような企画の代表は「不思議屋シリーズ」や「ライフシリーズ」ですが、その他にも、同様の構成の単発企画が放送されることもありました。 既に紹介した作品としては、「動物」をテーマにした「新・動物園物語」、「夢」をテーマにした「五つの夢」がこれに該当します。 本作品のお題は「家電」です。
格付:C

五つの夢 作:前原研一(青春アドベンチャー)

5人の作家が「夢」というひとつテーマのもと、1話完結のオリジナルドラマを競作した作品です。 青春アドベンチャーの短編作品では良くある構成ですが、通常、脚本家がバラバラでも演出家はひとりの方が担当することが多いのに対して、本作品は各話毎に演出家さんも異なるというのは特徴的です(第1話と第3話のみ同一の演出家が担当)。
格付:AAA

木かげの家の小人たち 原作:いぬいとみこ(夏休みヤング・シアター)

太平洋戦争中の昭和19年9月。 少女・森山ゆりは、小さな秘密とともにおばの家に疎開をしてきた。 森山家に住んでいた、イギリス生まれの「小さい人たち」を密かに疎開先に連れてきていたのだ。 小人の一家は毎日、コップ一杯のミルクがあれば生きていくことができる。 それを用意するのが家族内でのゆりの大事な役割。 それは疎開先でも引き継がれていたのだが、幼いゆりが孤独な疎開先でミルクを用意するのは容易なことではない。 母に預けられた粉ミルクはすぐになくなってしまい、ゆりはミルクの調達に困ってしまうのだが…
格付:C

ほろびた国の旅 原作:三木卓(青春アドベンチャー)

時は1954年。 満州に生まれ戦後は母とともに日本で暮らしていた「ぼく」は、その年、落第して生きる気力を失っていた。 そんな時、「ぼく」は、ふとしたきっかけで、昔、住んでいた満州にタイムスリップしてしまう。 そして、満洲でスパイの疑いを掛けられ軍部から追われることになった「ぼく」は、「五族共和の夕べ」という満州国の子ども達のためのイベントに紛れ込み、更に満鉄超特急「あじあ」号に乗り込み満洲を旅することになる。 懐かしい友人達や、数年後に死去してしまう父との出会いを通して「ぼく」は満洲国の欺瞞と悲劇に直面することになる。
格付:B

少年H 原作:妹尾河童(青春アドベンチャー)

昭和12年。 神戸の街で仕立屋をしている妹尾家の男の子・肇(はじめ)は、背中に大きく“H”と編み込まれたセーターを着ていたことから、“H”というあだ名で呼ばれている少年である。 Hこと肇は、体が小さく兵隊に取られずに済んだ父親と、信心深いクリスチャンの母親、そして妹との4人で平穏に暮らしていたが、周囲は徐々に戦時色が強くなり、思想統制や赤紙による招集の影がちらついてきた。 もともと外国人が多く、どこの国の人とも分け隔てなく接してきた神戸も、徐々に雰囲気が変わりつつある。 そんな時期であっても、少年Hの周囲には変わった大人達が一杯で、世界には新しい発見が満ちている。 戦時中の日本、“銃後”の日常生活を、逞しく過ごす少年の物語。
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