作品タイトルのひと文字目に最も多く使われている数字

【なんでもベストテン⑧】作品タイトルの1文字目に最も多く使われている数字

NHK-FMのラジオドラマ番組である「青春アドベンチャー」(及びその前身番組)にまつわる様々な事柄をランキング形式で紹介する、この「何でもベストテン」のコーナー。
2013年2月にアップした「最多原作者シリーズ」以来、久しぶりの記事になります。
今回はいつもの「何でもベストテン」とは少し違い、もともと10個しかない答えの中で順位付けをしてみたいと思います。

作品タイトルの1文字目?

今回のテーマは作品タイトルの出だし、それも数字で始まる作品タイトルについて、どの数字が多いか調べてみようというものです。
二桁以上の数字は、最初のひと文字をランキング対象としますので、当然、答えは、0から9までの10文字。
数字はアラビア数字でもローマ数字でも漢数字でも良いものとし、どの数字で始まる作品タイトルが多いか集計してみました。

対象番組は広め

なお、今回の集計対象となる番組は、青春アドベンチャー、サウンド夢工房、アドベンチャーロード、ふたりの部屋、カフェテラスのふたりの5番組。
ここまで範囲を広げて集計する「何でもベストテン」は初めてですが、その分、不足しているデータも多いと思います。
不備等に気がつかれましたら、是非、ご指摘下さい。

ランキング開始

それではスタートです。
いきなりですが、まずは番外編から。
(注:番組名の略称は、SA=青春アドベンチャー、SU=サウンド夢工房、AR=アドベンチャーロード、FA=FMアドベンチャー、CH=カフェテラスのふたり、HH=ふたりの部屋、です。)

◆番外編

“十”で始まる作品(1作品)
  • 十二人の手紙(1979年・HH)

あれ?そうか!“十”があったか。
上記のルールを決めたときには気がつかなかったのですが、漢数字ならひと文字で“十”もあり得たのでした。
次に出てくる第6位と実質的にタイということでご理解下さい。
ちなみに、とても古い作品ですが、井上ひさしさん原作のなかなかの良作です。

さて、次からはまともなランキングです。
まずは第6位タイからです。
三つあります。

◆第6位タイ(1作品)

“4” で始まるタイトルの作品
  • 四捨五入殺人事件(2022年・SA)

四という不吉な数字から始まる作品は長らく採用されていなかったのですが、2022年「四捨五入殺人事件」で初採用されました。


“7” で始まるタイトルの作品

  • 七帝柔道記(2016年・SA)

「七帝柔道」とは七つの旧帝国大学(北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学)で今も行われている寝技中心の柔道のこと。
「七帝柔道記」は北海道大学柔道部を舞台にした青春物語です。


“8” で始まるタイトルの作品

  • 87分署のキャレラ(1985年・CH)

これも古い!
エド・マクベインの超有名な87分署シリーズの研究本が原作なのですが、これはそれを原案?にドラマ仕立てで87分署シリーズの紹介をする作品です。
「カフェテラスのふたり」ってこんなものもやっていたのですね。
ちなみに87分署シリーズは「警官嫌い」がFMアドベンチャー時代に放送されています。


“9” で始まるタイトルの作品

  • 93番目のキミ(2014年・SA)

一方、こちらは青春アドベンチャーの2014年最新作。
長い番組の歴史で初の“9”から始まるタイトルの作品です。

続いて、第5位です。

◆第5位(2作品)

“3”で始まるタイトルの作品
  • 三匹のおっさん(2011年・SA)
  • 三銃士(1995年・SA)

有川浩さん原作の現代のエンターテイメント小説とアレクサンドル・デュマ原作の超有名な古典的エンターテイメント小説が並びました。
両方とも漢数字です。

続いて、第4位!

◆第4位(4作品)

“6”で始まるタイトルの作品:3作品
  • 六人の嘘つきな大学生(2021年・SA)
  • 645~大化の改新・青春記(2001年・SA)
  • 6月19日の花嫁(1991年・SY)
  • 六色クレヨンの島(1983年・HH)

意外にも“6”という微妙な数字が第4位に入りました。
青春アドベンチャーの世界では“6”は割とメジャー?みたいです。
「6月19日の花嫁」は聴いてみたいなあ。

次はいよいよ第3位です。

◆第3位(5作品)

“5”で始まるタイトルの作品
  • 五つの夢(2011年・SA)
  • 5つの贈りもの(2005年・SA)
  • 5DROPS(2001年・SA)
  • 五番目のサリー(1993年・SA)
  • 五つの魔法の物語(1987年・CH)

青春アドベンチャーは毎週、月曜日から金曜日まで放送されており、5回が一つの放送単位になっています。
そのため、例えばオリジナル脚本の短編集で、この放送スケジュールを反映したタイトルを付けると自動的に“5”が入ることになり、これがこの高順位につながったわけです。
これらの作品のうち「五番目のサリー」だけは放送スケジュールと無縁に付いたタイトルだと思います。

◆第2位(8作品)

“2”で始まるタイトルの作品
  • 二分間の冒険(2012年・SA)
  • 二の悲劇(2000年・SA)
  • 2001年巳年の旅(1999年・SA)
  • 二役は大変!(1996年・SA)
  • 21世紀のユリシーズ(1987年・AR)
  • 二都物語(1986年・AR)
  • 二人だけの珊瑚礁(1984年・HH)
  • 二分割幽霊綺譚(1983年・HH)

「二役は大変」は「TWO MUCH」とどちらが正式なタイトルかよくわからないのですが、一応、集計対象としました。
それにしても何と“2”で始まるタイトルの多いことか!
実はそもそも「“2”で始まる作品が多いなあ」と思ったのが、私がこの企画を思いついたキッカケだったりします。
1980年代から2010年代まで万遍なく分布していますね。
ちなみに、これらの作品のほかに青春アドベンチャーには「ふたつの剣」と「ふたり」という作品があります。
これらをカウントすべきか迷ったのですが、アラビア数字も漢数字も入っていないため、今回は選外としました。

さて、いよいよ第1位の発表です!

◆第1位(9作品(シリーズ))

“1”で始まるタイトルの作品
  • 1848(2021年・SA)
  • 1492年のマリア(2016年・SA)
  • 1985年のクラッシュ・ギャルズ(2013年・SA)
  • 一瞬の風になれ(2007年・SA)
  • 14歳のエンゲージ(1992年・SA)
  • 10人のシンデレラシリーズ【1・2・3】(1986年~1988年・CH)
  • 101便着艦せよ(1984年・FA)
  • 12の星座の物語シリーズ【1~4】(1982年~1985年・HH)
  • 12月の馬(1979年・HH)

合計9シリーズが“1”で始まっています。
実はよく見るとマジックがありまして、単純な“1”ではなく、二桁以上の数の最初が“1”である作品が多いのです。
FMアドベンチャー、カフェテラスのふたり、ふたりの部屋などの昔の番組で多い数字です。

まあ、どうでも良い企画ではあったのですが、“5”が青春アドベンチャーの番組特性を反映した順位になっていたり、私自身全く知らなかったタイトルを知ることができて、ちょっと楽しい集計でした。
それではまたいつか、次回の「なんでもベストテン」でお会いましょう。


次回の「200作品紹介記念:新ジャンルによる紹介作品の集計」です。


次回のなんでもベストテンは、「このブログにどんな検索語句で辿り着いているか(作品名編)」です。


■なんでもベストテン
出演者、作品ジャンル、音楽、PV…
青春アドベンチャー又は本ブログの記事に関して、様々な角度からベストテンを調べてみました。
その一覧はこちらからご覧ください。



2019/2/11・2021/8/9・2022/3/16
新しい作品を追加してランキングを作り直しました。

Hirokazu

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