Hirokazu

格付:A

ヘルプマン -俺たちの介護物語- 原作:くさか里樹(FMシアター)

新宿・歌舞伎町のホストと言っても百太郎(ももたろう)は万年ヘルプだ。元同級生の仁(じん)は店のナンバーワンになったのに。しかしある日、百太郎はその仁が特別養護老人ホームで掛け持ちでパートをしていることを知る。介護?一体、仁はどういうつもりなんだ?百太郎はさっぱり理解できない。しかしこれは恩田百太郎がホストのヘルプから介護のヘルプマンへと生まれ変わるキッカケだったのだ。
格付:B

ちはやふる奥の細道’89 原作:W.C.フラナガン 翻訳:小林信彦(FMシアター)

日米が貿易摩擦で揺れる1989年に颯爽と現れた日本研究家若手ナンバーワンのアメリカ人、W.C.フラナガン。「小津安二郎作品に見られる芭蕉的俳味(ハイミー)」、「素晴らしい日本野球」、「素晴らしい日本文化」などで知られるこの新進気鋭の研究者が今回挑むテーマはずばり松尾芭蕉の「おくのほそ道」。彼によればおくのほそ道における芭蕉の旅には知られざる目的があったのだという。それは「たったひとりの反乱」。
格付:A

礼文バージンロード 作:桜田ゆう菜(FMシアター)

礼文島で昆布漁師をする道夫のもとに、別れた妻と同居している娘の夏来(なつき)が訪ねてきた。結婚が決まったので、結婚式で一緒にバージンロードを歩いて欲しいという。お父さん結婚式来てくれるでしょ、という夏来に道夫は即答できない。実は夏生は妻が不倫の末に別の男との間に設けた子供なのだ。しかも今、夏来と暮らしている彼女の義理の父ことが、妻の不倫相手だ。しかし、元妻から夏来に出生の秘密を明かすことを止められている道夫は出席できない理由を説明することができない。次第に険悪になる夏来と道夫だが…
格付:AA

玉麒麟 羽州ぼろ鳶組 原作:今村翔吾(青春アドベンチャー)

「あーあ、また深雪さまにしかられてしまう」頭取の愛妻の能面のような顔を思い浮かべ鳥越新之助は苦笑した。しかしつぶやくや否や、新之助の心中に浮かんだ深雪の顔は笑顔に変わった。「新之助さんがそんなことをするはずがないですよ」そう、組のみなは決して私のことを疑わないだろう。お頭も、先生も、武蔵さんも、寅次郎さんも、彦弥さんも、みな力になってくれるだろう。それでも…今は逃げなければならない。小さな命と真実を守るために。江戸の全てを敵にまわしたとしても。
作品紹介の補足

「玉麒麟」応援企画!呼び名で覚える、ぼろ鳶組世界の名火消たち

麒麟といえば…「羽州ぼろ鳶組」シリーズの第6弾として「玉麒麟 羽州ぼろ鳶組」が青春アドベンチャーで放送されています。シリーズのファンであればこのタイトルを聴いただけで今回の主役がぼろ鳶組のNo.2鳥越新之助であることは想像がつくと思います。...
格付:AAA

山猫の夏 原作:船戸与一(アドベンチャーロード)

山猫がやって来たあの夜のことだけは忘れはすまい。1982年11月19日、おれの働くレストラン「蜘蛛の巣」の奥のバー。完璧なブラジル語を話す、その野獣のような日本人はいきなり金を渡し言い放ったのだ。「今から俺はお前を雇う。」なんで俺なんだ?「俺にはブラジル人のわからねえ言葉を使える奴が必要なんだ。それも若くて希望のねえやつがな。」山猫のような男を見るのは初めてだったし、あんな人物が存在することさえ、俺には信じられなかったのだ。
格付:A

猿がヂャラヂャラ 作:綾瀬麦彦(サウンド夢工房)

1992年・申年の年頭に「サウンド夢工房」にて放送された、サル尽くしバラエティドラマ番組、それがこの「猿がヂャラヂャラ」でした。干支ネタと言うことで言えばこの「猿がヂャラヂャラ」が干支シリーズのご先祖的な企画といえるかも知れません。さて、本作品は10回連続で放送された作品ですが各回の大まかな流れは以下のとおり。「モンキーシアター」を中心としていくつかのショートコーナーで構成されています。
ゆるゆるつながり

ラジオドラマ作品間の、出演者・原作・作品内容などのちょっとした関連性を見つけて楽しむ

【特集:青アド・ポーカーの記事一覧】本ブログは、NHK-FMで放送されているラジオドラマ番組「青春アドベンチャー」系列の番組で放送されたラジオドラマを紹介するものですが、特にこの「特集:青アド・ポーカー」はその紹介した作品間の緩やかなつなが...
ゆるゆるつながり

アメリカ合衆国を舞台にした作品。

特集 青アド・ポーカー40:青春アドベンチャーでアメリカ合衆国を舞台にした作品。今回は2023年5月の「ウィル」の放送を記念?して、青春アドベンチャーのアメリカ合衆国を舞台にした作品を一覧にしてみました。以前、ヨーロッパの近世を舞台にした作...
格付:AA

傑作が落ちてくる 作:杉野大吾(FMシアター)

「金ならもうすぐ入りますから!小説書いてそれが出版されるんですよ!そしたら印税入るんで!」……ダメだ、自分で聴いても、うさん臭い。信じてもらえそうにない。でも…「酔っぱらって階段から落ちらた傑作が降ってきて!」…………やっぱりだめか。「佐々木ぃ、こいつ外階段に連れてって。それで突き落として。階段から落ちれば小説書けるんだろう?手伝ってやるからさぁ。」!!やめてやめて離してください!助けて~!
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