スカラムーシュ 原作:ラファエル・サバティーニ(青春アドベンチャー)
フランス革命前夜。
大貴族ラ・トゥール・ダジル侯爵に親友を殺された青年弁護士アンドレ・ルイ・モローは、侯爵に対する復讐を誓う。
しかし、折からの革命騒ぎに巻き込まれた結果、騒乱罪の汚名を着せられ、追われる身となってしまった。
恋と芝居と革命と剣とともに、変転の日々を送るアンドレ。
一方、ダジル侯爵の運命もまた、フランス革命により様々に変転していき、やがてふたりは直接対決の時を迎えることになる。
貴族に育てられた身でありながら民衆の側に立ったアンドレ。
しかし、同時にアンドレは貴族社会とのしがらみを完全に捨て去ることもできない。
「僕はお芝居でいえばヒーローでもヒールでもない。スカラムーシュなのです。いざという時には逃げ腰になる道化役スカラムーシュ。でも実は策略家で、敵に隙があれば反撃に転じることもあるスカラムーシュなのです。」