Hirokazu

格付:B

虹を操る少年 原作:東野圭吾(青春アドベンチャー)

光瑠(みつる)は高校生の少年。聡明で運動神経も良くしかも美男子。学校にはファンクラブもある。しかし、彼には幼なじみの輝美などしか知らない特殊な能力があった。それは、微妙な光の差異を感知する能力。そしてある日、彼は遂にその能力を積極的に行使し始める。光を調節することにより人の感情に直接、メッセージを送る「音楽」ならぬ「光楽」(こうがく)の演奏を始めたのだ。麻薬的な魅力を持つ新しい芸術手段である「光楽」は急速に社会に影響を与え始める。それとともに、光楽を商売に積極的に利用しようとする者、光楽を社会を乱す危険な活動として弾圧しようとする者など、多くの大人達の思惑が光瑠を巻き込んでいく。人一倍聡明な光瑠が敢えて光楽を始めた理由は何なのか。彼は何を目指しているのか。
格付:C

完璧な涙 原作:神林長平(青春アドベンチャー)

遙かな未来。300年の空白期間を経て昔の記録が失われてしまった世界。感情を持たない少年ヒロミは、兄に誘われて赴いた遺跡で、発掘された謎の自動戦車から攻撃を受ける。「旅族」の娘マキとともに、どこまでも追いかけてくる戦車から逃げるヒロミ。ヒロミとマキの終わりのない逃避行は、やがて感情と時間を巡る不思議な冒険へとつながっていく。
格付:AA

ロスト・ワールド 原作:アーサー・コナン・ドイル(青春アドベンチャー)

新聞記者エドワード・マローンは焦っていた。恋人のグラディスに求婚したが、グラディスは大きな事をやり遂げた名のある人物としか結婚したくないという。とにかく大きな事件を扱いたい。部長に直談判したマローンが得た指示はチャレンジャー教授なる奇妙な老人のもとへ赴くことだった。チャレンジャー教授は先年、アマゾンを旅行した際に何かとんでも場所ととんでもない生き物を見つけたようなのだ。血気に逸るマローンと、自分の発見を世間に認めさせたい暴走老人チャレンジャー教授、そしてチャレンジャー教授と犬猿の仲のサマリー教授、そして冒険家のロックストン卿の一行は、アマゾン奥地にある「進化から取り残された失われた世界」へと冒険の歩を進める。
格付:C

永遠の森・博物館惑星 原作:菅浩江(青春アドベンチャー)

地球の軌道上にある、表面積がオーストラリア大陸ほどの博物館惑星。それはあらゆる美を集めたいという人類の飽くなき欲求の象徴であり、学芸員達が日夜、様々な美術品の収集・分析に勤しんでいた。博物館惑星の統括部門に勤める学芸員である田代孝弘は、ある時、ふたつの大きなショックを受ける。ひとつは、孝弘が仕事で使うデータベースにばかり入り浸っていることに怒った妻の美和子が地球へと去ってしまったこと。もうひとつは小惑星イダルゴに、前代未聞の大発見-異星人がつくったものかも知れない千数百枚の美しい正五角形のタイル-があったこと。このふたつの出来事は、孝弘の人生に大きな影響を与える、ある事件の始まりであった。
格付:AA

スカラムーシュ 原作:ラファエル・サバティーニ(青春アドベンチャー)

フランス革命前夜。大貴族ラ・トゥール・ダジル侯爵に親友を殺された青年弁護士アンドレ・ルイ・モローは、侯爵に対する復讐を誓う。しかし、折からの革命騒ぎに巻き込まれた結果、騒乱罪の汚名を着せられ、追われる身となってしまった。恋と芝居と革命と剣とともに、変転の日々を送るアンドレ。一方、ダジル侯爵の運命もまた、フランス革命により様々に変転していき、やがてふたりは直接対決の時を迎えることになる。貴族に育てられた身でありながら民衆の側に立ったアンドレ。しかし、同時にアンドレは貴族社会とのしがらみを完全に捨て去ることもできない。「僕はお芝居でいえばヒーローでもヒールでもない。スカラムーシュなのです。いざという時には逃げ腰になる道化役スカラムーシュ。でも実は策略家で、敵に隙があれば反撃に転じることもあるスカラムーシュなのです。」
格付:A

プリンセス・トヨトミ 原作:万城目学(青春アドベンチャー)

「その日」から10日前。会計検査院の検査官である、松平・旭・鳥居の3人が東京から大阪へ向かった。目的はいわずとしれた会計検査。検査は何事もなく進むと思われたが、「社団法人OJO」なる団体に実地検査に向かった旭と鳥居が、実地検査をドタキャンされるという全体未聞の事態が起こる。この団体、大阪府を経由して毎年5億円もの補助金が流れている。このままでは済まされない。自ら現地に赴く松平。すると松平の前に、地下に建設された国会議事堂そっくりの建物と「大阪国・総理大臣」を名乗る謎の人物が現れる。国費の不正使用を暴こうとする会計検査院と、400年間守ってきた秘密を守ろうとする大阪国の10日間の戦いが始まる。
格付:B

DINER(ダイナー) 原作:平山夢明(青春アドベンチャー)

普通のOL・オオバカナコ(30歳)は「組織」の人間に穴を掘らされていた。もうすぐ殺される自分を埋めるための穴。穴を掘ることを拒否すれば今すぐ殺される。穴を掘り続ければ掘り終わった後に殺される。まさに絶体絶命。生き残るために必至で考えた末にカナコが叫んだ言葉は「私は料理が得意なんです!」。結局、一命を取り留めることができものの、「組織」が次にカナコを連れて行ったのは、やってくる客がすべて殺し屋という「組織」が経営する定食屋「キャンティーン」だった。その店でカナコが与えられた役割は店で8代目のウエイトレス。前任者は7人とも粗相をしたために殺されたという。もちろん店から逃げ出しても殺される。またまた絶体絶命のピンチに陥ったカナコ。彼女の運命はどっちだ。
格付:AA

暗殺のソロ 原作:ジャック・ヒギンズ(アドベンチャーロード)

「謎のクレタ人」それがヨーロッパを震撼させる正体不明の暗殺者の呼び名だ。特徴は言葉に強いクレタ訛りがあること、そして暗殺対象以外は決して殺さないこと。だから、その日、ロンドンで「仕事」のあとに14歳の少女を車ではねて殺してしまったのは、彼にとってはあくまで誤算だった。そして誤算は他にもあった。殺された少女の父親は娘を深く愛していたこと、そしてその父親は偶然にもSAS(イギリス陸軍の対テロ特殊部隊)の腕利きの工作員であったこと。こうしてモーガン大佐の謎のクレタ人との闘いが始まった。
格付:AAA

ラジオ・キラー 原作:セバスチャン・フィツェック(青春アドベンチャー)

ドイツ・ベルリンのラジオ局、ラジオ101(ワン・ゼロ・ワン)の名物コーナー「キャッシュ・コール」。無作為にかけられた電話を取ったリスナーが予め放送されたパスワードを答えられれば現金がもらえるという人気のコーナーだ。しかし、スタジオ見学に来た松葉杖の男が、番組中に突然人質を取りラジオ101に立てこもってしまったことにより番組は一変してしまう。犯人は番組を乗っ取り、彼自身のルールにより「キャッシュ・コール」を再開したのだ。「ハロー、ベルリン。もし電話を受けたあなたがパスワード以外のことを言ってしまったら僕はこのスタジオにいる誰かを射殺します。101をお聞きの皆様に最悪の悪夢をお届けします。」この犯人と交渉に当たるのはドイツ警察・特別出動隊SWATの交渉人イーラ。イーラは娘を自殺させてしまった自責の念からその日、自らも死のうとしていた。しかし、その直前で同僚であるゲッツに見つかり、この犯人の相手をさせられることになったのだ。当初は精神異常者と思われた犯人だが、交渉が進む中でやがて予想もできない展開を迎える。
格付:AAA

DIVE!! 原作:森絵都(青春アドベンチャー)

坂井知季(さかい・ともき)、中学生。小学生の頃に初めて見た飛び込み台「コンクリート・ドラゴン」に衝撃を受け高飛び込みを志す。MDC(ミズキダイビングクラブ)では平凡な選手と思われていたが、新しいコーチ・夏陽子(かよこ)に、唯一無二の「武器」を持っていることを見いだされ、急速に成長を始める。沖津飛沫(おきつ・しぶき)、高校生。津軽の海でしか跳んだことがないという幻の高校生ダイバー。スポーツ用品メーカー・ミズキの会長に、彼をオリンピックに送り出すための組織としてMDCを作らせたほどの逸材。その名のとおりスプラッシュ(飛沫)をものともしない豪快なダイブが持ち味だが、その反動で、ある弱点を抱えている。富士谷要一(ふじたに・よういち)、高校生両親とも飛び込みの有名選手というサラブレッドでありジュニアでは無敵のチャンピオン。MDCでは知季や飛沫のことを気に掛ける面倒見の良い先輩でもある。生まれから来るプレッシャーをはね除けるための膨大な練習の結果、圧倒的な正確性を身につけており、その入水は国際級の選手ですらめったにみられないほどである。3人の少年達はクラブの存続のため、そして、高い高いところに上り詰めていくために、迷いながらもオリンピックを目指す。
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