Hirokazu

格付:A

文学少年と運命の書 原作:渡辺仙州(青春アドベンチャー)

今から約500年前、中国は明の時代。 中国最高の霊山・泰山の頂上に安置されていた金篋(きんきょう=金の容器)から、一冊の書物が盗み出された。 盗み出された書物の名は「玉策」(ぎょくさく)。 玉策には、古今東西、すべての人の生死が書かれているという。 盗賊は何のためにそのようなものを盗んだのか。 しかし、その後の玉策の行方は杳として知れない… その頃、講談が大好きで各地の講談本をまとめる仕事がしたいと密かに考えている少年・阿恩(あおん)のもとに、一人の少女が現れる。 むしゃむしゃと本を食べる不思議な少女。 彼女は自らを「玉策」と名乗るのだが…
格付:A

ファイティング40、ママはチャンピオン 原作:鈴木一功(FMシアター)

きっかけはママがボクの学校のPTA会長になったことだったんだ。 「プリティ(P)でタフな(T)あたしたち(A)」で知り合ったお母さんたちとボクシングジムに通うことになったママは、突然こう言い出したんだ。 「見つけたわ! これが私の道!」 七宝焼き、フラメンコ、コモンジョ(ってなんだ?)… パパとふたりで、「またいつもどおりにすぐに飽きるさ」と言っていたんだけど、今回はちょっと違うみたい。 そのうちボクシングジムの会長さんまでうちにやってきて言い出したんだ。 「奥さまは100年に一人のイツザイです!」 「イツザイ」ってなんだ?
格付:A

紅はこべ 原作:バロネス・オルツィ(青春アドベンチャー)

1789年のフランス革命から3年。 フランスは、国王の支配する絶対王政の国から、人民の支配する共和制の国へと変貌を遂げていた。 “人民の敵”となった貴族たちは次々と国外逃亡を画策。 一方の革命政府・人民委員会も必死の追及を続けたが、なぜか貴族たちは次々と亡命に成功した。 そう、亡命成功の陰には、イギリス人一味によって結成された秘密結社があったのだ。 彼らは巧緻を尽くし、機転を利かせ、恐怖に怯えるフランス貴族たちを秘密裏に脱出させ続けた。 そして、ことが成功した暁には、必ず人民委員会の誰かのポケットに、赤く小さな星型をした花のしるしを残した。 この印から、正体不明のその秘密結社はこう呼ばれた、“紅はこべ”と。
格付:AA

ザ・ワンダーボーイ 原作:ポール・オースター(青春アドベンチャー)

1924年のセントルイスで、俺はイェフーディ師匠に出会った。 9歳だった。 それまでの俺は野良犬同然、人間の形をした“ゼロ”だった。 将来の夢など何もないチンピラまがいの孤児だった俺をつかまえて師匠は言った。 「お前を空を飛べるようにしてやる。私の教えたとおりにやれば、ふたりは百万長者になれる。」 “ウォルト・ザ・ワンダーボーイ” 人々の度肝を抜き、全米を熱狂させた「空飛ぶ少年」の冒険が始まった。
アドベンチャーロード

1989年のアドベンチャーロード放送作品一覧

【アドベンチャーロード放送作品一覧②】1989年の総括 「アドベンチャーロード」は「青春アドベンチャー」の前々身番組で、1985年から1990年まで放送されました。 もともと、さらに前身の「FMアドベンチャー」の流れを継いで、ハードな作風の...
格付:AA

泥棒をつかまえろ! 原作:オットー・シュタイガー(アドベンチャーロード)

担任の先生や級友たちと一緒に行ったクラス・キャンプ。 天気にも恵まれ、途中まではなかなかご機嫌なキャンプだった。 しかしキャンプ費用の600フランがそっくり盗まれるという事件が発生して雲行きが怪しくなる。 当初はクラスメイトの誰かの犯行と思われたのだが、誰ひとりとして犯人だと名乗り出るものはいない。 重苦しい雰囲気の中、やってきた警官は思い掛けないことを言い出した。 曰く、「今、イタリア人の悪漢、カネヴァリという男が近くにやってきている。その男が犯人に違いない。」 曰く、「カネヴァリが潜伏している場所は大体わかっているが、警察は他の事件で忙しく、すぐには動くことが出来ない。」 曰く、「相手はひとりだ。自分たちでお金を取り返したらいいのではないか。上手くいったら大手柄だ。」 これは自分たちの金を取り返すための正当な行為だ。 彼らはカネヴァリの潜伏先へと乗り込むのだが…
格付:B

あなたに似た自画像 作:新井まさみ他(青春アドベンチャー)

少し前の青春アドベンチャーでは、「不思議屋シリーズ」(不思議屋百貨店、不思議屋旅行代理店など)や「ライフシリーズ」(インテリア・ライフ、アクア・ライフなど)といった脚本競作によるオムニバス作品が頻繁に制作されていました。 2015年に「フラワー・ライフ」が制作されていますので、一応、ライフシリーズは継続しているようですが、昨今、タイトルの一部を共用するオムニバスシリーズはすっかり下火になっています。 そんな中で制作された、この「あなたに似た自画像」は2016年の新作で唯一のオリジナル脚本のオムニバス短篇ドラマ作品です。
格付:A

ぼくらのペレランディア 原作:島田満(アドベンチャーロード)

人類最後の英雄キャプテン・ポードキンに率いられたアレフ80号が、謎の惑星ペレランディアへ向かう途上で消息を絶ったのは、ぼくが4歳のときのこと。 その後、宇宙開発は急速に萎んでいき、今では冥王星基地すら全面的に閉鎖、宇宙船もほとんど飛んでいない。 人類は地球に引きこもってしまった。 どうしてこんなことになってしまったんだろう。 ぼくは飛びたいんだ。 宇宙の大海原をどこまでも、キャプテン・ポードキンのように。 大人になったら宇宙飛行士になれる?13歳では早すぎる? でも今の状況では宇宙飛行士になったって宇宙飛行が出来る可能性は僅かだ。 それよりなにより、僕は今すぐにでも飛びたいんだ。
格付:B

幻の動物園 作:小野小町(カフェテラスのふたり)

本作品「幻の動物園」は、1985年4月から1988年3月までの3年間、NHK-FMに存在した「カフェテラスのふたり」という番組で放送された作品です。 全10回の作品で、各回ごとにすでに絶滅した動物を1種類ずつ紹介したうえで、その動物をモチーフとした(と思われる)ショートドラマを放送する作品でした。
格付:B

風の名はアムネジア 原作:菊地秀行(アドベンチャーロード)

1996年5月。 原因不明のアムネジア(記憶喪失症)が人類を襲った。 すべての人間は、道具の使い方や言葉だけでなく、文明人としての生活方法についての全ての記憶を失い、文明の残骸に取り囲まれた原始人となってしまった。 それから3年、荒廃したサンフランシスコを行く一人の少年がいた。 彼の名は“ワタル”。 ただ一人、言葉をしゃべり、自動車を運転し、銃を撃つ。 彼はなぜ文明社会の記憶を残しているのか。 他に記憶を持っている人間はいないのか。 なぜ人類は記憶を失ってしまったのか。 ワタルの旅はこれらの謎を解明することが出来るのか。
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