Hirokazu

格付:B

魔人復活 第2部 地底の魔術王 原作:江戸川乱歩(アドベンチャーロード)

昭和24年、まだ「青銅の魔人」の事件の余韻もさめやらぬ頃。少年探偵団員の天野勇一君の前に、黄色と黒の髪の奇妙な男が現れた。彼は自らを「魔法博士」と名乗り、「魔術を見せてやる」と誘って勇一君を始めとする少年探偵団員を自らの家に招く。しかし、その場で魔法博士と勇一君は姿を消してしまったのだ。魔法博士とは何者なのか、彼の目的は一体何なのか。
格付:B

魔人復活 第1部 青銅の魔人 原作:江戸川乱歩(アドベンチャーロード)

昭和24年。敗戦の痛手からようやく立ち直って、焼け跡の東京に生きる人々の表情に明るさが戻ったころ、何ともいいようない不思議な事件が起こった。顔も体も青銅でできた魔人が現れ、夜な夜な高級宝飾店を襲っては時計を食べているというのだ。戦後の深い闇の中でうごめく、この青銅の魔人は一体何者なのか。目的も正体を不明な魔人を巡って東京中が大混乱に陥る中、ついに魔人はその真の目的を明らかにする。「皇帝の夜光の時計」かの怪盗アルセーヌ・ルパンが血眼になって追い求めたという秘宝こそが、彼のターゲットだというのだ…
格付:B

白狐魔記 源平の風 原作:斉藤洋(青春アドベンチャー)

狐を狩る一方で、狐に騙されることを恐れてもいる。そんな賢いと同時に愚かな、人間という不可思議な生物に興味を持ち、人間の言葉を覚えようと思い立った一匹の狐がいた。そして、彼は、ある若武者に出会う。崖を駆け下りていく鹿を指さし、「鹿も獣なら馬も獣。同じ崖を降りられないはずがない」と宣言し、自ら崖を騎馬で駆け下りていく、その若者の名は源義経。彼の作り出した凄惨な戦場を目の当たりにして、狐は再び考え込む。なぜ、彼は、そして彼ら人間は、そうまでして殺し合うのか。後に「白狐魔丸」(しらこま・まる)と名乗ることになるその狐は、人間という不思議な生き物への興味を募らせていくのだった。
格付:A

妖怪博士と少年探偵団 原作:江戸川乱歩(アドベンチャーロード)

「…その頃、東京中の街という街、家という家では、ふたり以上の人が顔を合わせさえすれば、まるでお天気の挨拶でもするように、アイツの噂をしていました。アイツは20の全く違う顔を持っていると言われていました。…」仄暗い街角にアイツの影が浮かんでは消える。変幻自在、風のようなアイツ。変装の名手であり、どんな場所に忍び込むことも、どんな厳重な警戒の中から狙った獲物を盗む出すこともお手のもの。希代の名探偵・明智小五郎でさえも恐れる彼の名は「妖怪博士」、そしてまたの名を…
格付:C

少年探検隊 原作:池内紀(青春アドベンチャー)

ドイツ文学者でエッセイストの池内紀(いけうち・おさむ)さんの随筆「少年探検隊」をベースとする作品です。「少年探検隊」というタイトルからは、少年がどこか遠くに出かけて大冒険をする、といった児童向きの文学作品が想像されます。確かに本作品は児童文学を取り上げているのですが、タイトルから一見想像されるようなオリジナルのフィクション作品ではなく、大人向きの一種のエッセーです。
格付:C

少年漂流伝 作:松本雄吉(青春アドベンチャー)

2199年のオオサカシティ。荒廃したスラム街で生きる少年タケルは、ある日、モンゴル人の少年・テムジンの心の声を聞く。中国マフィアに誘拐されたテムジンを助けることを決意したタケルと仲間たちは、タケルとテムジンとの間のテレパシーを頼りに彼の姿を探し始めるが…
格付:B

南の島のティオ 原作:池澤夏樹(青春アドベンチャー)

ティオは珊瑚礁のある南の島に住む少年。小さなホテルを営む父親と二人暮らしだ。この長閑な島で、人々は自分のペースでのんびりと暮らしている。そんなティオの周りで起こる事件は、少しだけファンタスティックで、どこかユーモラスなものばかりなのだ。
格付:AA

ウォーターマン 原作:松久淳・田中渉(青春アドベンチャー)

ウォーターマンとは海を愛し、海とともに生きる伝説のサーファー。本作品は、ハワイの人々の憧れの存在であるウォーターマンたちの物語であり、彼ら彼女らと深い縁で結ばれた人々の物語。人はウォーターマンと出会うことにより、多くの満ち足りた日常と、少しの奇跡に出会うのである…
青アドの小ネタ

予想以上の出来だったラジオドラマ

皆さまご無沙汰しております。久しぶりの雑談記事です。しばし、お付き合いください。好きではないジャンルさて、長年多くのラジオドラマを紹介してきて感じるのは、過去何度も書いているとおり、青春アドベンチャーという番組の題材の多彩さです。これだけ多...
格付:AA

海賊モア船長の遍歴 原作:多島斗志之(青春アドベンチャー)

大航海時代のインド洋。そこは、イギリスとオランダ、そして東インド会社とムガール帝国の貿易船・軍船が縦横に行き交う、一大フロンティアだった。イギリス人ジェームズ・モアは、東インド会社の貿易船で航海士を務める優秀な水夫だったが、海賊との内通を疑われて船を追われ、ようやく帰った母国では妻を亡くし、失意のどん底にあった。そんなモアを再び海に誘ったのは昔なじみの水夫“大樽”。彼の乗り組む海賊討伐船「アドヴェンチャー・ギャレー」へ水夫として乗り込むことにしたのだ。しかし、一大決心をして乗り込んだ「アドヴェンチャー・ギャレー」は、何と最初の獲物すら捕らえないうちに海賊船への転身を余儀なくされてしまう。海賊との内通を疑われて転落した人生。再起をかけて乗った船で、本当の海賊になってしまうという皮肉。モアは自分の人生に戸惑いつつも、仲間たちと共に生き残るために必死の行動を始める。これは300年前のインド洋で数奇な運命をたどった一人の水夫の物語である。
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