格付:A

格付:A

イレーナの帰還 原作:マリア・V・スナイダー(青春アドベンチャー)

最高司令官を陰謀から救った功労者でありながら、イレーナはイクシアを追放され故郷シティアにいた。陰謀を暴く過程で、イクシアでは禁止されている魔術を使える身であることがわかったためだ。物心がつく前に誘拐されたイレーナにとってシティアは特に親しみがある地ではなく、そんなイレーナの心情を察したのか故郷の人々もどこかイレーナに余所余所しい。しかし、イレーナはこのまま腐っているわけにはいかない。強大な魔力をコントロールする術を会得できなければ待っているのは身の破滅だ。そして、魔力をコントロールすることができるようになれば、いつか信頼すべき仲間、愛すべき恋人がいるイクシアに帰ることができるかも知れない。
格付:A

男と女の殺人百科 原作:都筑道夫(ふたりの部屋)

本作品「男と女の殺人百科」は、1981年にNHK-FMの「ふたりの部屋」で放送されたラジオドラマで、推理作家・SF作家の都筑道夫さんのショートショート小説を原作としている、ようなのですが…うまく原作小説が見つかりません。作品中で明確に「原作」と言っているので、オリジナル脚本ではないと思います。いくつかの単行本に収録されているショートショートを集めたものなのかも知れません。
格付:A

笑う世紀末探偵 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

私の名前はゴドウ・ツトム、私立探偵だ。私は、小学生の時に聞いた「ノストラダムスの大予言」に衝撃を受け、以後、悩んだとき迷ったとき、人生の指針をこの大予言に頼って生きてきた。そして、世界滅亡の兆しを見つけるために、世紀末に関わる事件だけを扱う探偵になったのだ。世の中で起きる大事件はすべてノストラダムスの大予言で説明することができる。今日もポケット版「ノストラダムスの大予言」を懐に難事件に挑む。私の名前はゴドウ・ツトム、人呼んで「世紀末探偵」。
格付:A

ひとめあなたに… 原作:新井素子(ふたりの部屋)

昨夜は飲みすぎた。記憶は曖昧。それは飲みすぎるよ、カレに「自分は癌だ、だからほっておいて欲しい」なんて言われたら。ショックのあまり何も言えなくても、男友達と一晩飲み明かすことになっても仕方ないじゃない。それにしても度が過ぎたかも。記憶がないどころか、ありえないニュースまで記憶している。「地球に隕石が衝突するので人類の絶滅まであと1週間」とか、随分とひどい妄想だ。…あれ?朝のニュースでも同じことを言っている?まさか、まさか、本当なの?でも、もし本当ならこんなところでグズグズしてはいられない。こんな別れが最後になるなんて絶対イヤ。せめてひとめ会ってもう一度だけでも話がしたい。行こう、カレが住んでいる鎌倉まで。
格付:A

アキバの休日 作:藤井青銅(FMシアター)

今、日本でもっともクールな場所、それがアキバ。そのアキバを目指して一人のオタクがやってきた。彼の名はアーチボルト王子。歴とした某国の王太子だが、東洋の古い思想にもある“オタク”そして”萌え”を体現する男だ。「“萌え”とはそこにあってそこにないもの。本物のようで本物ではない。かといって偽物のようで偽物ではない。見る者と見られる者との間にほのかに生まれるもの。その一瞬を見事に捉え形にしたものに、私たち“オタク”は“萌え~”なのです」…って大丈夫か?
格付:A

AI(アイ)は故障中 作:桑原亮子(FMシアター)

廃墟になったかつての劇場で、老人はひとりのAIアンドロイドと出会う。「40年型AI」、アイドル型AIの傑作と言われたそれは、しかし今は動かない。彼女は死んでいるのか、生きているのか。それは「生きている」の定義による、「死んでいる」の定義による。彼女と老人と、そして若き日の老人。過去と現在を行き来する3人の対話が始まる。
格付:A

紺碧のアルカディア 作:並木陽(青春アドベンチャー)

西暦1201年、ヴェネツィア共和国元首エンリコ・ダンドロの孫娘フェリチータ・ダンドロが船長を務める武装商船ファルコドーロ号は、ヴェネツィアへの帰途、海賊に襲われる商船を救援、ひとりの貴人を保護する。彼女の名はテオドラ。斜陽の時を迎えつつある東の大国、千年の都コンスタンティノポリスに都をおく東ローマ帝国の皇女。それは終わりの始まり。理想と欲得、賞賛と罵声に包まれた「史上最悪の十字軍」に自分が加担していくことになることを、この時のフェリチータはまだ知らない。
格付:A

ウォッチャーズ 原作:D・R・クーンツ(青春アドベンチャー)

サンタ-ナ山脈のサンティアゴキャニオンでトラヴィスは一匹のゴールデン・レトリバーに出会った。アインシュタインと名付けられたその犬は、異常に勘が良い以外は人懐こい普通の犬で、妻を失ってやさぐれていたトラヴィスの心の傷を癒やしてくれたばかりか、新しいパートナー・ノーラとの出会いの機会まで作ってくれた。つまり、アインシュタインとの出会いはトラヴィスにとって、これ以上ない幸運のきっかけだったのだ。しかし、トラヴィスはそのときはまだ、その日同じサンティアゴキャニオンで彼の人生を変えるもう一つの出会いを果たしていたことには気がついていなかった。
格付:A

ベルリン1989 作:古川健(青春アドベンチャー)

「ベルリンの壁」が崩壊した直後の西ベルリンの医科大学。医学生のハインツは、指導教官のアルベルト・ギュンター教授から、ある奇妙な依頼を受ける。「東ベルリンにあるハンス・アイスラー音楽大学。その構内にある楡の木の根元に埋まっている私の忘れ物を取りに行って欲しい。」教授は東ドイツからの亡命者だが、壁が崩壊した今となっては東ベルリンに自ら足を運ぶこともできるはず。一体、なぜ自分などに依頼するのだろう…あまり気が進まないながらも音楽大学へと出向いたハインツは、そこで憂愁を帯びた表情でピアノを弾くひとりの音大生に出会う。彼女が弾いていたのは東ドイツ-ドイツ民主主義人民共和国-の国歌だった。
格付:A

三銃士 原作:アレクサンドル・デュマ(青春アドベンチャー

頑固で、短期で、無鉄砲。ガスコン(ガスコーニュ出身者)はいつだって一直線だ。時は13世紀、ガスコーニュ出身の青年ダルタニャンもまた、紹介状1枚だけを握りしめ、同郷の出世頭・銃士隊のトレヴィルを訪ねてパリに上京してきた。目指すは国王陛下の銃士隊に入っての立身出世!でもなぜか到着早々、よりにもよってその銃士隊の名物三銃士アトス、ポルトス、アラミスと決闘することになってしまった。でもダルタニャンはへこたれない。ガスコンは一直線なのだ。
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