格付:B

格付:B

これは、私の落とし噺 作:本田誠人(FMシアター)

「母さん落語する。やってもいい?」 母が突然、落語家になりたいと言い出した。 若かりしあのころの夢にもう一度挑戦したいというのはわかる。 若いころオードリー・ヘップバーンに憧れていたのもわかる。 でも、なぜ落語? 恥ずかしい、絶対やめて欲しい…って言いたかったけど。 いつからだろう、相手の顔色を窺って感情を表に出さなくなったのは。 目立つな、騒ぐな、叩かれるな。 それが私の絶対条件、3箇条。
格付:B

ぼくらの七日間戦争 原作:宗田理(アドベンチャーロード)

7月20日、中学1年1学期の修了式の日。 クラスの男子全員21名が学校から帰ってこなかった。 親や教師が集団誘拐かと大騒ぎをする中、「午後7時からFM放送を行う。ダイアルを88MHzにあわせろ。」という不審な電話がかかってくる。 大人たちが慌ててラジオのダイアルをあわせると、アントニオ猪木の入場テーマ「炎のファイター」に合わせて放送が始まった。 「皆さん、こんばんは。ただいまより解放区放送をお届けします。センコーの説教も親父の小言もお袋の愚痴も今日は休みだぜ。テストも宿題もついでに塾も今日は休みだぜ。それからテレビも漫画もおやつもビタミン剤も今日は休みだぜ。休んで何をするかって?…」
格付:B

世界から猫が消えたなら 原作:川村元気(FMシアター)

突然世界がひっくり返り目の前が真っ暗になった。 脳腫瘍。いつ死んでもおかしくないらしい。 絶望の中、目を覚ますと目の前に“僕”がいた。 正確には顔が僕そっくりで派手なアロハを着たハイテンション男。 彼は言う「私、あなたを助けに来たんです~ この世界からひとつだけ何かを消す、その代わりあなたは一日の命を得る。 簡単でしょ?うまくやれば永遠の命を手に入れられますよ~」 そう彼は“悪魔”なのだ。
格付:B

世界から歌が消える前に 作:今井雅子(青春アドベンチャー)

私の名前はペイトン・ジョイス。 かつては100万人のフォロワーがいる歌い手だったけど、ライブ配信の度に視聴者数が減っていくプレッシャーに耐え切れず活動を停止。 今は、私を追い落としたデゼール・プロジェクのデリバリースタッフとして働いている。 私だけじゃない。 食事や歌、映画から何から何まで、今はデゼール・プロジェクのプロダクツが世界を席巻している。 合い言葉は「もう迷わない、悩まない」「みんなと同じなら間違えない」。 でも、歌を口ずさんでいる私を見て、ある子どもが発した言葉に私は衝撃を受けた。 「ねえ、それなあに?今のが歌?人間も歌うの?」
格付:B

ロビン・フッドの冒険 原作:ハワード・パイル(青春アドベンチャー)

12世紀後半、ヘンリー2世の時代。 ノッチンガムに近いシャーウッドの森にひとりの男がやってきた。 彼の名はロビン。 森役人といざこざを起こし故郷にいられなくなった彼は、森に住むお尋ね者の集団に仲間入りしようと思ってやってきたのだ。 これが後の世で「シャーウッドの森」という言葉だけで想起される黄金時代、「梁山泊」と並び称されるアウトローたちの自由の楽園の始まりだったのだ。
格付:B

黒十字の魔女 ヴィクトリア朝怪奇冒険譚外伝 原案:田中芳樹、脚本:菊地百恵(青春アドベンチャー)

1858年秋、大英帝国の首都ロンドン。 クリミア戦争から帰還して2年、数々の怪奇事件に巻き込まれ多事多難な日々を送ってきたエドモンド・ニーダムとその姪のメープル・コンウェイにもようやく落ち着いた日々がやってきた。 しかし、またしても死体が集団で移動するという怪しい噂を聞きつけてきてしまう。 しかも、移動する死体の首には奇妙な形の痣のようなものがあったという。 知り合った医師のグレイはそれは感染症の発疹ではないかという。 確かにこの街の環境は相変わらず劣悪で感染症の危険とは常に隣り合わせ。 コレラで家族を失っているニーダムとメープルには頷ける話ではある。 しかし、やがてふたりはこの痣と同じ形を他でも見かけることになるのだった。
格付:B

ぼくら落ちこぼれ探偵団 原作:宗田理(アドベンチャーロード)

愛知県豊橋市にある私立彰栄学園。 美也子はこの落ちこぼれ高校のマドンナだった。 しかし、ある日、美也子の死体が三河湾に浮かんだ。 警察は、知らない男の車に乗る美也子が目撃されたといい、その男との関係をほのめかすけど美也子はそんなに軽い女の子ではない! そう思った美也子の友人4人組(朝倉、森下、石黒、そして亜紀子)は担任のモンキーとともに捜査に乗り出すのだが。
格付:B

ピーチ・ガイ~ハリウッド・リメイク『桃太郎』~ 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

A long time ago in a galaxy far,far away… A long time ago… State of GeorgiaのPeach Country,Fort ValleyにJamesじいさんとMaryばあさんが住んでいました。 One day,MaryばあさんがChattahoochee RiverにBarbecue Partyに行くと、大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこ、と流れてきました。 家に帰ったMaryばあさんがその桃を切ると中から珠のような男の子がでてきました。 Vietnam Warで一人息子を亡くしていた老夫妻はことのほか喜び、この男の子に“Peach Guy”と名付けて自分たちで育てることにしました。 大きくなったPeach Guyは、Maryばあさん手作りのDoughnutで、Greyhound DogとChimpanzeeとBald Eagleを仲間にして、廃液を垂れ流す諸悪の根源Devil IslandことDiversity Industrial社の工場に乗り込みます…
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ソラのスケッチブック 作:門前日和ほか(青春アドベンチャー)

本作品「ソラのスケッチブック」はNHK-FM青春アドベンチャーで放送されたラジオドラマで、各回15分で完結するショートストーリーが5篇でひとセットのオムニバス形式の作品です。 「ソラのスケッチブック」が放送された2021年はオリジナル脚本が極端に多かった年で、脚本家競作の作品に限っても本作品に加えて「シンクホール」、「当面の間、変身します」と3作品も制作されました。
格付:B

少年アリス 原作:長野まゆみ(アドベンチャーロード)

睡蓮の開く音を聞きながら自分のつくった石膏の卵を見ていた僕、アリスに、家に帰ったはずの友達の蜜蜂が声を掛けてきた。 兄さんから借りた36色の色鉛筆を取りに学校に戻るのだという。 「アリスも見たくないかい。夜の教室、廊下や階段。きっと昼間よりも面白いよ。探検してみようよ。」 蜜蜂は本当はひとりで学校に行くのが怖いんだ。 でも確かに少し面白そう。 僕と蜜蜂と、蜜蜂のうちの飼い犬の耳丸。 2人と1匹なら怖くはないかもしれない。
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