格付:B

格付:B

シャングリラ 作:鈴木智、湯本香樹実(サラウンド・ファンタジー)

遥かな過去、ユーフラテス河畔のカナンの街。この街の千年の繁栄を司ってきたアララテの丘上の小さな教会の水時計が狂い始めた。伝説によれば水時計が狂う時、世界は滅びるという。時計守りの少女ステラは街を救うために、妹サラとともに先代の時計守りである母を訪ねる決意をするが、すでに街では洪水が起こりつつあった。一方、超機械文明国クシャラにより滅ぼされたウルクの民の生き残りギルガメッシュは一族の存続をかけて永遠の命を求めて放浪していたが…
格付:B

軽業師タチアナと大帝の娘 作:並木陽(青春アドベンチャー)

18世紀前半、女帝アンナ・イワノヴナ治世下のロシア。帝都ペテルブルクにひとりの女芸人が華麗に舞っていた。彼女の名はタチアナ。国家と教会から弾圧され消えていったロシアの伝説的な芸人集団スコモローフの末裔であることを自認する彼女であったが、彼女自身はただの軽業師に過ぎなかった。しかし、帝国政府の暴政、それに対する人々の不満、そして彼女がもつ特別な運命が彼女が街角のいち芸能者であることを許さない。ある日、言い寄ってきた貴族の誘いを断ったことをきっかけに彼女は罪人としてシベリアに送られてしまう。これがロシアの大地を股に掛けたタチアナの冒険の日々の始まりだった。
格付:B

あなたは最期に 作:丸山智(FMシアター)

そろそろ就活を始めなければいけない時期だけどやる気が出ない。なんだって自己分析なんてしないといけないのだろう。もっと自分と向き合うべき、なんて余計なお世話だ。そんな無気力女子大生チサだが、ある日、公園で出会った全身黒づくめの男から衝撃的な事実を伝えられる。彼は死神で、チサはもうすぐ死ぬというのだ。しかも最後の晩餐として食べたいものを食べないと魔界に落ちて永劫に苦しむというのだが…
格付:B

優しい死神の飼い方 原作:知念実希人(青春アドベンチャー)

この世に未練を残して死んだ人間は地縛霊になる。地縛霊になると、われわれ死神といえどもあの世に魂を運ぶことはできない。だからわれわれが業務を円滑に遂行するためには、未練を持った人間が生きているうちに接触してそれを解消してやる必要がある。ここは丘の上医院という緩和医療施設。入院しているのは終末期の患者、つまり余命幾ばくも無い人間ばかり。この世に未練を残している人間は甘い腐臭がする。あの男からも腐臭がする。それは未練があるだろう。人生にはいくら悔い改めても取り返しのつかないことは確かにある。しかし死神たるわれわれは未練を取り除かなければならない。だから私は彼に問いかける。「とにかく話してみろ、お前の未練を。」
格付:B

黒い瞳のボヘミアン 作:山谷典子(青春アドベンチャー)

19世紀末のパリ。キャバレー「パピヨン・ルージュ」は芸術を愛するボヘミアンたちが集う社交場だった。ローズはそのパピヨン・ルージュで一番人気の踊り子。サーカスの空中ブランコで鍛えた肉体が描き出すダンスは芸術家たちの創作意欲を刺激してやまない。しかし、ローズ自身は、ある虚無を抱えて退廃的に生きていた。そんなローズに運命的な出会いが訪れる。キャバレーの客として現れたボヘミアンのひとり、日本人画家カズタカ。この出会いはふたりにどのような運命を運んでくるのか。
格付:B

気分はだぼだぼソース-日本の異様な結婚式について 原作:椎名誠(ふたりの部屋)

昭和の時代、エッセイスト・小説家として著名だった椎名誠さんのエッセイを原作とする作品で、「ふたりの部屋」では「さらば国分寺書店のオババ、かつをぶしの時代なのだ」に次ぐ第2弾になります。

姉妹作品

主演が伊武雅刀さんで、これに佐々木允さんともう一人女優さんの加わり3人で多数の役の演じ分けるスタイルは「さらば国分寺書店のオババ~」と同じ。放送された時期も近く、実質的にセットの作品と言ってもよいと思います。
格付:B

摩耶ぎつね 作:山本昌子(FMシアター)

狐族の姫君“摩耶ぎつね”は、人間の娘に化けることを願った。行者堂に狐の嫁入り行列の屏風絵を描いた絵師に近づき、敵討ちをするためだ。絵に描かれていた狐は、行方不明の母狐そっくりだった。あの絵師は母狐を捕まえてモデルにしたに違いない。そしてその後、母狐は…しかし、狐の巫女が摩耶ぎつねに出した人間に化けるための条件は、冬が来る半年後までに敵討ちを果たすこと。それができなければ命が終わる。母狐の仇を討てるなら構わないと条件を飲んだ摩耶ぎつねだったが。
格付:B

かおる、ストーリーボックス 作:美野洋平ほか(青春アドベンチャー)

全5話で構成されるオリジナル脚本のオムニバスオーディオドラマ。2019年「夜のストーリーボックス」、2020年の「ストーリーボックス ザ・トーキョー」に続くストーリーボックスシリーズの第3弾として2022年5月に放送された作品がこの「かおる、ストーリーボックス」です。この作品から公式ホームページでもストーリーボックスシリーズという言葉が使われるようになりました。
格付:B

ニューネッシー殺人事件 原作:嵯峨島昭(アドベンチャーロード)

1977年4月、日本の漁船がニュージーランド沖合で引き揚げた謎の生物の死体は「ニューネッシー」と呼ばれた。その姿が太古に滅んだ首長竜あるいはその子孫と噂されるネス湖の怪獣に酷似していたからだ。しかし、時ならぬニューネッシーブームは数日で収束。ニューネッシーはウバザメの死体が腐乱したものとされてしまった。わずか数日で、だ。「わが社の総力を挙げて世紀のスクープに体当たりだ!」と息巻いていた出版社もすぐに別の事件を追い出した。日本のマスコミのムード一辺倒の報道姿勢はけしからん。ひとりだけでもニューネッシーを追い続けてやると息巻いたルポライターの本間だが、彼の前に予想もしなかった出来事が次々と起こり始めた。
格付:B

オールに願いを 作:荒井修子(FMシアター)

切っ掛けは高校2年になったばかりの春、母の再婚相手・雄吾から届けるように頼まれた一篇の紙片だった。届け先は柿木漁港のペーロンチームの事務所。そこでペーロンのメンバーになることを頼まれた若葉は断れずに引き受けてしまう。何をやっても変わらない。変わらないから何もしない。そんな逃げと諦めに慣れていた若葉を変える出来事の、それが始まりだった。
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