格付別一覧

格付:AA

十二人の手紙 原作:井上ひさし(ふたりの部屋)

本作品「十二人の手紙」は井上ひさしさんの同名のオムニバス小説を原作とするラジオドラマです。 大衆小説、SFからファンタジーそして戯曲まで 井上ひさしさんといえば戦後日本を代表する作家、脚本家のおひとり。 直木賞(大衆小説)、日本SF大賞(SF小説)、岸田國士戯曲賞(戯曲)をすべて受賞しているのって井上ひさしさんくらいではないでしょうか。
格付:AAA

六人の嘘つきな大学生 原作:浅倉秋成(青春アドベンチャー)

僕たちは理想のチームになれた…はずだった。 今を時めくIT企業スピラリンクスの最終選考。 僕たち6人の就活生に課せられたのはグループディスカッションだった。 幸い選考日までには時間がある。 しかもこれは落とすための選考ではない。 お互いを理解し、短所を補い、長所を生かしあう。 良いディスカッションをして会社をうならせて全員内定。 5,000人から選ばれたこの精鋭6名ならそれができるはずだ。 その確信はスピラの方針変更で採用が1名のみとなり、グループディスカッションがその1名をお互いで選ぶ場となってしまっても変わらなかった。 フェアな議論で全員が納得できる1名を選び出す。 そのためのルールも合意することができた。 こんな状況でさえ僕たちは協力し合うことができる。 僕たちは理想のチームになれたはずだったのだ…
格付:A

柳生非情剣 原作:隆慶一郎(青春アドベンチャー)

織豊政権下で没落し領主としての地位を失った柳生一族。 剣に没頭し兵法家として狭い世界での名声に甘んじる父・石舟斎の態度が、宗矩には我慢できない。 失った領土を取り戻してこその剣ではないのか。 敢えて柳生庄を離れ、広い世界で剣の腕を磨きながらついに得た立身出世のチャンス。 2代将軍・徳川秀忠の兵法(剣術)指南役。 その実態は政権を守るための裏の仕事をこなす汚れ役。 しかし宗矩はこの機会を逃さない。 必ずや江戸に柳生新陰流ありと、その名を全国に轟かせてみせる。 そして領地を取り戻し最後には大名の座に上り詰めるのだ。
格付:A

うつ病九段 原作:仙崎学(FMシアター)

頭がぼやっとする。覚えられない。考えられない。 一体どうなっちまったんだ、俺の頭は。 小学5年のときに奨励会に入会。俺のあだ名は「天才」だった。 以来、将棋一筋。 そんな俺が将棋を打てない。 心配した妻が呼んだ精神科医の兄貴が俺の顔を一目見るなり言った。 「学…。どうしたんだ。いつからこんな状態だ。」 2017年8月。俺は本格的におかしくなっていた。
格付:B

世界から猫が消えたなら 原作:川村元気(FMシアター)

突然世界がひっくり返り目の前が真っ暗になった。 脳腫瘍。いつ死んでもおかしくないらしい。 絶望の中、目を覚ますと目の前に“僕”がいた。 正確には顔が僕そっくりで派手なアロハを着たハイテンション男。 彼は言う「私、あなたを助けに来たんです~ この世界からひとつだけ何かを消す、その代わりあなたは一日の命を得る。 簡単でしょ?うまくやれば永遠の命を手に入れられますよ~」 そう彼は“悪魔”なのだ。
格付:B

世界から歌が消える前に 作:今井雅子(青春アドベンチャー)

私の名前はペイトン・ジョイス。 かつては100万人のフォロワーがいる歌い手だったけど、ライブ配信の度に視聴者数が減っていくプレッシャーに耐え切れず活動を停止。 今は、私を追い落としたデゼール・プロジェクのデリバリースタッフとして働いている。 私だけじゃない。 食事や歌、映画から何から何まで、今はデゼール・プロジェクのプロダクツが世界を席巻している。 合い言葉は「もう迷わない、悩まない」「みんなと同じなら間違えない」。 でも、歌を口ずさんでいる私を見て、ある子どもが発した言葉に私は衝撃を受けた。 「ねえ、それなあに?今のが歌?人間も歌うの?」
格付:B

ロビン・フッドの冒険 原作:ハワード・パイル(青春アドベンチャー)

12世紀後半、ヘンリー2世の時代。 ノッチンガムに近いシャーウッドの森にひとりの男がやってきた。 彼の名はロビン。 森役人といざこざを起こし故郷にいられなくなった彼は、森に住むお尋ね者の集団に仲間入りしようと思ってやってきたのだ。 これが後の世で「シャーウッドの森」という言葉だけで想起される黄金時代、「梁山泊」と並び称されるアウトローたちの自由の楽園の始まりだったのだ。
格付:B

黒十字の魔女 ヴィクトリア朝怪奇冒険譚外伝 原案:田中芳樹、脚本:菊地百恵(青春アドベンチャー)

1858年秋、大英帝国の首都ロンドン。 クリミア戦争から帰還して2年、数々の怪奇事件に巻き込まれ多事多難な日々を送ってきたエドモンド・ニーダムとその姪のメープル・コンウェイにもようやく落ち着いた日々がやってきた。 しかし、またしても死体が集団で移動するという怪しい噂を聞きつけてきてしまう。 しかも、移動する死体の首には奇妙な形の痣のようなものがあったという。 知り合った医師のグレイはそれは感染症の発疹ではないかという。 確かにこの街の環境は相変わらず劣悪で感染症の危険とは常に隣り合わせ。 コレラで家族を失っているニーダムとメープルには頷ける話ではある。 しかし、やがてふたりはこの痣と同じ形を他でも見かけることになるのだった。
格付:B

ぼくら落ちこぼれ探偵団 原作:宗田理(アドベンチャーロード)

愛知県豊橋市にある私立彰栄学園。 美也子はこの落ちこぼれ高校のマドンナだった。 しかし、ある日、美也子の死体が三河湾に浮かんだ。 警察は、知らない男の車に乗る美也子が目撃されたといい、その男との関係をほのめかすけど美也子はそんなに軽い女の子ではない! そう思った美也子の友人4人組(朝倉、森下、石黒、そして亜紀子)は担任のモンキーとともに捜査に乗り出すのだが。
格付:AAA

菩薩花 羽州ぼろ鳶組 原作:今村翔吾(青春アドベンチャー)

安永2年江戸火消番附、西の前頭三枚目・柊与市(ひいらぎ・よいち)。 名関脇と言われた祖父・柊古仙(ひいらぎ・こせん)と比較されると分が悪いが、前頭三枚目は悪い番付じゃあねえ。 若干14歳で仁正寺藩火消組の頭取になってから10年、必死に人を救ってきた証。 俺にとっては実力を認めている頼もしい後輩だ。 それがなぜ急に「大物喰い」なんか始めやがった… 火消番附、西の関脇・進藤内記(しんどう・ないき)。 孤児たちを世話し、縁付けあるいは火消として育てる。 そして、火事場で人を救うために火消が命を危険にさらすことを厭わない。 そんな奴を世間は「菩薩」と呼び、絶大な人気を得ている。 俺にとっては同期ともいうべき存在だが、部下を使いつぶすやり方は気に入らねえし、その部下たちの奴への心酔ぶりは異常だ。うさん臭え。何かある。 火消番附など所詮はお遊び。 大切なのは一人も死なせねえこと、自分たちも含めて、だ。 それがわからねえのか。 それとも番附には人を狂わす魔力があるとでもいうのか。
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