格付別一覧

格付:B

黒い瞳のボヘミアン 作:山谷典子(青春アドベンチャー)

19世紀末のパリ。キャバレー「パピヨン・ルージュ」は芸術を愛するボヘミアンたちが集う社交場だった。ローズはそのパピヨン・ルージュで一番人気の踊り子。サーカスの空中ブランコで鍛えた肉体が描き出すダンスは芸術家たちの創作意欲を刺激してやまない。しかし、ローズ自身は、ある虚無を抱えて退廃的に生きていた。そんなローズに運命的な出会いが訪れる。キャバレーの客として現れたボヘミアンのひとり、日本人画家カズタカ。この出会いはふたりにどのような運命を運んでくるのか。
格付:A

70歳の受験生 作:さわだみきお(FMシアター)

母・洋子の四十九日法要の日、集まった家族に向かって父・誠は宣言した。「俺ももう七十。残りの人生を自分自身のために過ごしたい。今年から受験生になる!」驚愕する家族。特に息子の修一は「年相応の生き方をすべき」と父の行動を全否定。腹を立てた誠は早速、受験予備校に入学。高校生の塾友と一緒に勉強を始めた。しかし、現実は勉強勘を取り戻すことに精一杯で、何度模試を受けても志望校の合格ラインには届かない。やはり無謀な挑戦なのだろうか。誠はなぜこんなことを始めたのだろうか。
格付:B

気分はだぼだぼソース-日本の異様な結婚式について 原作:椎名誠(ふたりの部屋)

昭和の時代、エッセイスト・小説家として著名だった椎名誠さんのエッセイを原作とする作品で、「ふたりの部屋」では「さらば国分寺書店のオババ、かつをぶしの時代なのだ」に次ぐ第2弾になります。

姉妹作品

主演が伊武雅刀さんで、これに佐々木允さんともう一人女優さんの加わり3人で多数の役の演じ分けるスタイルは「さらば国分寺書店のオババ~」と同じ。放送された時期も近く、実質的にセットの作品と言ってもよいと思います。
格付:A

青髭公の五番目の花嫁 作:吉田小夏(青春アドベンチャー)

街医者の娘リリアナは、隣国の森で青く光るハッカを見つける。父の薬草づくりの助けにと、それを摘もうとしたリリアナだが、そこに紫色の瞳と青い髪を持ち、甘い白檀の香りを漂わせる高貴な男性が現れる。彼の名はガデル・マグダヌール公爵。この森は彼の領地、彼女は隣国の領主の森を侵したのだ。彼女の命を奪おうとする公爵だが、彼の城で一生を共にすることを条件に助命を許す。リリアナは思い出す。隣国の領主は、青い吸血蝙蝠の血を引く呪われた一族の末裔と噂されていることを。彼に嫁いだ4人の女性が次々と不審な死を遂げたことを。そして彼が青髭と呼ばれていることを。
格付:B

摩耶ぎつね 作:山本昌子(FMシアター)

狐族の姫君“摩耶ぎつね”は、人間の娘に化けることを願った。行者堂に狐の嫁入り行列の屏風絵を描いた絵師に近づき、敵討ちをするためだ。絵に描かれていた狐は、行方不明の母狐そっくりだった。あの絵師は母狐を捕まえてモデルにしたに違いない。そしてその後、母狐は…しかし、狐の巫女が摩耶ぎつねに出した人間に化けるための条件は、冬が来る半年後までに敵討ちを果たすこと。それができなければ命が終わる。母狐の仇を討てるなら構わないと条件を飲んだ摩耶ぎつねだったが。
格付:B

かおる、ストーリーボックス 作:美野洋平ほか(青春アドベンチャー)

全5話で構成されるオリジナル脚本のオムニバスオーディオドラマ。2019年「夜のストーリーボックス」、2020年の「ストーリーボックス ザ・トーキョー」に続くストーリーボックスシリーズの第3弾として2022年5月に放送された作品がこの「かおる、ストーリーボックス」です。この作品から公式ホームページでもストーリーボックスシリーズという言葉が使われるようになりました。
格付:AA

背中あわせのハート・ブレイク 原作:小林信彦(サウンド夢工房)

終戦から4年、カルチャーギャップに戸惑っている大人たちを尻目に、俺は文京区の高台にある高校でどっぷりアメリカに浸る青春を謳歌していた。同級生の3分の2は東大を受験する学校で、俺は早々に東大受験を放棄。将来は趣味に生きることを決めていた。クラブ活動は映画研究会。とりあえずの目標は校庭に部室をつくっちまうことだ。
格付:C

四捨五入殺人事件 原作:井上ひさし(青春アドベンチャー)

僕、若手作家の藤川武臣は編集者の荒木さんから東北・五ツ郷市へ講演に行って欲しいとの依頼を受ける。というのも文壇の大御所・石上克二が一緒に講演をするというのだ。石上は文朝文学賞の選考委員をしている。文学賞が欲しければ今のうちに親しくなった方がいいとのことなのだが、何のことはない、体よくわがままオヤジのお世話係を押し付けられた格好だ。初めての講演と石上先生のお世話で神経をすり減らした僕は、講演終了後ようやく観光課の用意した宿、インターネットも使えない山奥の鬼哭(おになき)温泉郷に辿り着いた。しかし、そこで僕を待っていたのは暴風雨による橋の決壊、集落の孤立、そして殺人事件だった。
格付:B

ニューネッシー殺人事件 原作:嵯峨島昭(アドベンチャーロード)

1977年4月、日本の漁船がニュージーランド沖合で引き揚げた謎の生物の死体は「ニューネッシー」と呼ばれた。その姿が太古に滅んだ首長竜あるいはその子孫と噂されるネス湖の怪獣に酷似していたからだ。しかし、時ならぬニューネッシーブームは数日で収束。ニューネッシーはウバザメの死体が腐乱したものとされてしまった。わずか数日で、だ。「わが社の総力を挙げて世紀のスクープに体当たりだ!」と息巻いていた出版社もすぐに別の事件を追い出した。日本のマスコミのムード一辺倒の報道姿勢はけしからん。ひとりだけでもニューネッシーを追い続けてやると息巻いたルポライターの本間だが、彼の前に予想もしなかった出来事が次々と起こり始めた。
格付:B

オールに願いを 作:荒井修子(FMシアター)

切っ掛けは高校2年になったばかりの春、母の再婚相手・雄吾から届けるように頼まれた一篇の紙片だった。届け先は柿木漁港のペーロンチームの事務所。そこでペーロンのメンバーになることを頼まれた若葉は断れずに引き受けてしまう。何をやっても変わらない。変わらないから何もしない。そんな逃げと諦めに慣れていた若葉を変える出来事の、それが始まりだった。
タイトルとURLをコピーしました