格付別一覧

格付:AA

ブルボンの封印 原作:藤本ひとみ(青春アドベンチャー)

17世紀のフランス。 太陽王と呼ばれたルイ14世のもと、フランスは絶対王政の絶頂期を迎えた。 しかし、その太陽王の若き日には、世に知られない陰謀劇が繰り広げられていた。 事件は1643年5月3日に、宰相マザランがひとりの嬰児を拾ったことから始まる。 もしこの時、マザランがこの女の子を拾わなければ、歴史の流れは大きく変わっていたかも知れない。 この物語は、マリエールとマノンという2人の少女、そしてルイとジェームズという2人の男を巡る、数奇な運命の物語である。
格付:AA

ペテルブルグから来た男 原作:ケン・フォレット(FMアドベンチャー)

1914年晩秋、ロンドン郊外。 大英帝国とロシア帝国が手を結ぼうとしている。 このままでは世界大戦が始まってしまう。 両国を牛耳っている腐った貴族たちのせいで、何百万人ものロシアの無辜の人民が犠牲になる。 そんなことは何としても避けなければならない。 大丈夫。作戦は順調だ。 御者に化けて乗っ取ったこの馬車には、交渉の英国代表であるウォールデン伯爵と、ロシア帝国の特使アレクセイ・オルロフ公爵が乗っている。 英国領内でオルロフ公爵が死ねば、交渉はもちろん決裂だ。 …頃合いだ。馬車を止めよう。 そして力いっぱいに馬車の扉を引き開けて、この銃弾を撃ち込めばすべてが終わる! 「誰よ!何するの!!」 !!! なぜだ、なぜ彼女がそこにいるのだ!
格付:A

ちいさなちいさな王様 原作:アクセル・ハッケ(青春アドベンチャー)

ミュンヘンで公務員をしている“僕”が家に帰ると、お菓子のグミベアの袋がガサガサと音を立てていた。 ネズミか、と思って怖々と手に取ってみると… 「無礼もの!! 頭が高い! 我こそは“十二月王二世”(じゅうにがつおう・にせい) である! 頭が高い! 控えおろう~」 そこにいたのは人差し指ほどの人間。 でっぷりした身体に赤いマント、頭に王冠。 それは、ちいさなちいさな王様だったのだ。
格付:A

白狐魔記 元禄の雪 原作:斉藤洋(青春アドベンチャー)

天草の乱から60年。 さすがに人間との付き合いに疲れた妖狐・白狐魔丸(しらこま・まる)は故郷の白駒山に引きこもり続けていた。 一方、師匠の仙人は何やらいそいそと江戸に出かけていく生活を続けている。 白狐魔丸が聞くと、江戸で最近はやりの歌舞伎などの芝居に夢中なのだそうだ。 「芝居はいい!」 とても隠者とは思えない仙人ののぼせぶりに呆れ気味の白狐魔丸。 しかし間もなく彼は、まさに芝居の中に紛れ込んでしまったような、ある数奇な事件に巻き込まれていくことになる。 彼らと出会ったのは、播州・赤穂。 そして事件の発端は、江戸城・松の廊下。
格付:A

文学少年と運命の書 原作:渡辺仙州(青春アドベンチャー)

今から約500年前、中国は明の時代。 中国最高の霊山・泰山の頂上に安置されていた金篋(きんきょう=金の容器)から、一冊の書物が盗み出された。 盗み出された書物の名は「玉策」(ぎょくさく)。 玉策には、古今東西、すべての人の生死が書かれているという。 盗賊は何のためにそのようなものを盗んだのか。 しかし、その後の玉策の行方は杳として知れない… その頃、講談が大好きで各地の講談本をまとめる仕事がしたいと密かに考えている少年・阿恩(あおん)のもとに、一人の少女が現れる。 むしゃむしゃと本を食べる不思議な少女。 彼女は自らを「玉策」と名乗るのだが…
格付:A

ファイティング40、ママはチャンピオン 原作:鈴木一功(FMシアター)

きっかけはママがボクの学校のPTA会長になったことだったんだ。 「プリティ(P)でタフな(T)あたしたち(A)」で知り合ったお母さんたちとボクシングジムに通うことになったママは、突然こう言い出したんだ。 「見つけたわ! これが私の道!」 七宝焼き、フラメンコ、コモンジョ(ってなんだ?)… パパとふたりで、「またいつもどおりにすぐに飽きるさ」と言っていたんだけど、今回はちょっと違うみたい。 そのうちボクシングジムの会長さんまでうちにやってきて言い出したんだ。 「奥さまは100年に一人のイツザイです!」 「イツザイ」ってなんだ?
格付:A

紅はこべ 原作:バロネス・オルツィ(青春アドベンチャー)

1789年のフランス革命から3年。 フランスは、国王の支配する絶対王政の国から、人民の支配する共和制の国へと変貌を遂げていた。 “人民の敵”となった貴族たちは次々と国外逃亡を画策。 一方の革命政府・人民委員会も必死の追及を続けたが、なぜか貴族たちは次々と亡命に成功した。 そう、亡命成功の陰には、イギリス人一味によって結成された秘密結社があったのだ。 彼らは巧緻を尽くし、機転を利かせ、恐怖に怯えるフランス貴族たちを秘密裏に脱出させ続けた。 そして、ことが成功した暁には、必ず人民委員会の誰かのポケットに、赤く小さな星型をした花のしるしを残した。 この印から、正体不明のその秘密結社はこう呼ばれた、“紅はこべ”と。
格付:AA

ザ・ワンダーボーイ 原作:ポール・オースター(青春アドベンチャー)

1924年のセントルイスで、俺はイェフーディ師匠に出会った。 9歳だった。 それまでの俺は野良犬同然、人間の形をした“ゼロ”だった。 将来の夢など何もないチンピラまがいの孤児だった俺をつかまえて師匠は言った。 「お前を空を飛べるようにしてやる。私の教えたとおりにやれば、ふたりは百万長者になれる。」 “ウォルト・ザ・ワンダーボーイ” 人々の度肝を抜き、全米を熱狂させた「空飛ぶ少年」の冒険が始まった。
格付:AA

泥棒をつかまえろ! 原作:オットー・シュタイガー(アドベンチャーロード)

担任の先生や級友たちと一緒に行ったクラス・キャンプ。 天気にも恵まれ、途中まではなかなかご機嫌なキャンプだった。 しかしキャンプ費用の600フランがそっくり盗まれるという事件が発生して雲行きが怪しくなる。 当初はクラスメイトの誰かの犯行と思われたのだが、誰ひとりとして犯人だと名乗り出るものはいない。 重苦しい雰囲気の中、やってきた警官は思い掛けないことを言い出した。 曰く、「今、イタリア人の悪漢、カネヴァリという男が近くにやってきている。その男が犯人に違いない。」 曰く、「カネヴァリが潜伏している場所は大体わかっているが、警察は他の事件で忙しく、すぐには動くことが出来ない。」 曰く、「相手はひとりだ。自分たちでお金を取り返したらいいのではないか。上手くいったら大手柄だ。」 これは自分たちの金を取り返すための正当な行為だ。 彼らはカネヴァリの潜伏先へと乗り込むのだが…
格付:B

あなたに似た自画像 作:新井まさみ他(青春アドベンチャー)

少し前の青春アドベンチャーでは、「不思議屋シリーズ」(不思議屋百貨店、不思議屋旅行代理店など)や「ライフシリーズ」(インテリア・ライフ、アクア・ライフなど)といった脚本競作によるオムニバス作品が頻繁に制作されていました。 2015年に「フラワー・ライフ」が制作されていますので、一応、ライフシリーズは継続しているようですが、昨今、タイトルの一部を共用するオムニバスシリーズはすっかり下火になっています。 そんな中で制作された、この「あなたに似た自画像」は2016年の新作で唯一のオリジナル脚本のオムニバス短篇ドラマ作品です。
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