格付別一覧

格付:AA

二の悲劇 原作:法月綸太郎(青春アドベンチャー)

推理作家の法月綸太郎は、警視庁の警部を父に持ち、難解な事件の捜査を手伝っている素人探偵である。今回の事件は、若い女性が痴情のもつれから同居していた親友を殺害したというもの。死体の顔を潰すという残虐な犯行の割には動機が不十分な印象は残ったが、ごく単純な事件と思われた。しかし倫太郎は、捜査本部で使われている被疑者と被害者の名前が、卒業アルバムではひっくりかえって書かれていることに気がつく。この事件は名前と顔をなくしたふたりの女性とふたりの男性を中心とする複雑な事件だったのだ。
格付:AA

アルジャーノンに花束を 原作:ダニエル・キイス(ダミーヘッドドラマスペシャル)

チャーリー・ゴードンは精神遅滞の青年。周囲を疑うことをしない素直な性格だが、精神遅滞ゆえに家族から捨てられた過去があり、頭が良くなることを希望していた。そんな彼に脳手術の話が舞い込む。ネズミによる動物実験しか実績がなく効果のわからない手術だったが、周囲の勧め、家族の同意のもとチャーリーは手術を受ける。その結果、チャーリーの知能は驚くべき速さで発達を始めるのだが…
格付:B

見かけの二重星 原作:つばな(青春アドベンチャー)

女子高生の綾子は毎日、お昼の校内放送を担当している一見明るい普通の高校生。ある日突然現れた自称・天才科学者の実験に成り行きで協力してしまったために、二人に分裂してしまう。分裂したことは家族以外には秘密のまま、友人・彼氏未満の先輩を巻き込んだ、二人の綾子の学園生活が始まった。
格付:AA

五番目のサリー 原作:ダニエル・キイス(青春アドベンチャー)

地味で内気なサリーは子どもの頃から頻繁に記憶喪失に陥るため、29歳の今になるまで何をやっても上手くいかなった。実はサリーの心の中には、デリー、ノラ、ベラ、ジンクスの4人の人格がおり、サリーが精神的に耐えられない状況に陥るたびに、彼らがサリーに代わって事態に対処してきた。サリーの記憶喪失はその結果だったのだ。ある日、何度目かの自殺未遂(サリーは知らないが実はペシミストのノラによるもの)をしたサリーは、ついに精神科医アッシュの治療を受ける決心をする。
格付:AA

死神の精度 原作:伊坂幸太郎(青春アドベンチャー)

私の仕事とは、調査対象の人間を一週間調べ、その人間が死ぬことを妥当、つまり「可」とするか、今回は見送りとするかを判断すること。そう、私は死神だ。この物語は私こと、死神の「千葉」が担当した5人の人間の物語である。
格付:A

レディ・パイレーツ 原作:セリア・リーズ(青春アドベンチャー)

18世紀のイギリスで裕福な貿易商の娘として生まれたナンシー。しかし父親が死に、父親の所有していたジャマイカのサトウキビ農園へ移り住んだときからナンシーの運命は変転を始める。事件に巻き込まれたナンシーはジャマイカからも追われ、農園の奴隷の娘ミネルバとともに海賊船に乗り込むことになったのだ。女ながら海賊船の一員として認められ、自分の居場所を見つけることができたナンシーとミネルバ。しかし、海軍に入って敵対関係となってしまった初恋の人ウイリアムとはもう会うことは出来ない。また、謎の男バルトロメは執拗にナンシーを追い続ける。ナンシー達に如何なる運命が待ち構えているのか。
格付:A

終末のフール 原作:伊坂幸太郎(青春アドベンチャー)

「8年後に地球に小惑星が激突し人類は滅亡する」アメリカ大統領による衝撃の発表から5年。発表直後の大混乱を経て、人々は徐々に落ち着きをとり戻しつつあった。人類滅亡まであと3年。この物語は、仙台市近郊に住む8組の人々を通して、避けられない現実を前に彼らが選んだ最後の時間の迎え方を描く連作短編である。
格付:C

有頂天家族 原作:森見登美彦(青春アドベンチャー)

京都の街には人に化けたタヌキと天狗が暮らしている、そんな世界の話。主人公の下鴨矢三郎は京都の大学に通う大学生、ではなくて大学生に化けて人間界に紛れ込んでいるタヌキ。タヌキたちはおもしろおかしく生きることが信条。京都のタヌキのニ大勢力たる下鴨家と夷川(えびすがわ)家のタヌキたちが、アホウの血の強からしむるところ、天狗や人間を巻き込んで大騒ぎを巻き起こす。
格付:B

二分間の冒険 原作:岡田淳(青春アドベンチャー)

小学6年生の悟は、学校の運動場で出会った黒猫「ダレカ」の力で、竜が支配するという異世界へと連れ去られる。元の世界に返りたければ「この世界で最も確かなもの」を見つけなければいけないと言うダレカ。途方にくれた悟だが、途中で出会った元の世界のクラスメートかおり(ただし悟の記憶はない)とともに竜と戦いながら、もとの世界へと帰る方法を探していく…
格付:AAA

ジャガーになった男 原作:佐藤賢一(青春アドベンチャー)

既に戦国の世は終わっていた。しかし寅吉は諦め切れない。武士として生きる。剣で自分が生きた証を残す。仙台伊達藩の武士・斉藤小平太寅吉は遣欧使節の一員として欧州に渡る。辿り着いたスペインで、寅吉はスペインの「武士」イダルゴ達と出会う。遣欧使節を出奔し、イダルゴ達とともに奥州ならぬ欧州で戦いに生きる寅吉、いや名前を改めミゲル・トラキチ・サイトウ・アッチラ。転戦の末、トラキチの戦いは意外な結末を迎える。17世紀の世界を駆け抜けた奥州武士・寅吉の数奇な運命を描く。
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