当ブログで高格付けを付けた作品のうち、放送された番組が青春アドベンチャー等の帯番組で、作品ジャンルが「幻想系」(ファンタジー)の作品(異世界、ホラー、伝奇、幻想)の一覧です。
あくまでブログ主個人の感想にすぎないことはご了解ください。
異世界
舞台世界を一から構築している作品です。
超常要素がないものを含みます。
格付:AAA・AAA-
西風の戦記(1988年)

西風の戦記 原作:田中芳樹(アドベンチャーロード)
普通の高校生である永井香澄と池畑史朗は、不思議な力によって自分の夢にでてきた架空の王国「ゼピュロシア」に迷い込む。反乱と陰謀に揺れる西風の王国ゼピュロシアは愛と勇気と戦いのさなかにあった。反乱軍を迎え撃つ王妹アポロニアに保護された香澄と、反乱軍の首魁であるレオン・パラミデュースに同行することになった史朗は、全く逆の立場からゼピュロシアの運命に立ち会うこととなる。
見習い魔女にご用心 ランドオーヴァーPart5(2001年)

見習い魔女にご用心 ランドオーヴァーPart5 原作:テリー・ブルックス(青春アドベンチャー)
シカゴの弁護士ベン・ホリデイが異世界ランド・オーヴァーの王になってから4年。多くの出来事があったが、ベンや仲間たちの奮闘もあり、2年前の「大魔王の逆襲」の事件以降は、王国も落ち着きを見せ始めていた。ベンが最愛の精霊ウィロウとの間にもうけた愛娘ミスターヤも、もう2歳。人間と精霊のハーフであるミスターヤは、もう6歳より下には見えないほど成長した。全てが順風満帆、穏やかな日々が続くと思えたランド・オーヴァーだったが、またしても不吉な出来事が起き始める。発端は「妖精の霧の外、マーンハル王国の国王リダル」と名乗る人物がベンを訪問してきたこと。彼はなんと、いきなりベンに王国の引き渡しを求めてきたのだ。しかし、問題はリダルだけではなかった。事件を背後から操っていたのは、ある意外な人物だったのだ。
精霊の守り人(2006年)

精霊の守り人 原作:上橋菜穂子(青春アドベンチャー)
深夜の王宮の一角に、年齢も性別も社会的な立場も違う3人の男女が集っていた。3人とは、新ヨゴ皇国の第2王妃“二ノ妃”、その息子で第2皇子のチャグム、そして“短槍使い”として知られる名うての女傭兵バルサ。母親の切なる願いを聞き入れたバルサは、この日この時より、皇子を守り、命をかけた冒険の旅に乗り出すことになる。
闇の守り人(2007年)

闇の守り人 原作:上橋菜穂子(青春アドベンチャー)
聖ヨゴ皇国の皇子チャグムを巡る冒険を終えた女用心棒バルサは、ついに故郷のカンバル王国へ帰ることを決意した。父の親友であった養父のジグロに守られ、カンバル王国を後にしてから25年。二度と戻らないと思っていた故郷に戻ることを決意したのは、バルサを守って逆賊の汚名を着せられたまま死去したジグロの名誉を回復するためだ。そして、聖ヨゴ皇国からカンバル王国へと通じる洞窟に潜ったバルサは、カッサとジナという幼い兄妹に出会う。
砂漠の王子とタンムズの樹(2014年)

砂漠の王子とタンムズの樹 原作:足立明(青春アドベンチャー)
貧しい砂漠の王国の王子、グー・タイニャス。この赤い瞳を持つ心優しい王子は、王位継承権を得るための「試しの儀」に臨むにあたり、心中に、ある決意を抱いていた。その決意とは、自分が王になった暁には、理解できない理由で追放された前王妃 -グーの実母- を探すこと。だが、強い決意を持って臨んだはずの「試しの儀」は冷酷な決断を要求する過酷なものだった。国を守るために残酷な決定を平然と下すことを要求する周囲の人間たちに、強い反発と嫌悪感を覚えるグー。しかし一方で、彼はこの国にそうせねばならない現実があることも知る。それでも彼は現実を無批判に受け入れることを拒否する。この国は間違っている、このままでよいのか、と。
格付:AA+・AA・AA-
空色勾玉(1989年)

空色勾玉 原作:荻原規子(アドベンチャーロード)
輝の大御神(かぐのおおみかみ)の勢力下にある羽柴の里に暮らす少女・狭也(さや)。彼女は、大御神の御子である月代王(つきしろのおおきみ)に身分違いの淡い思いを寄せる普通の少女であった。ある祭りの夜までは。その夜、狭也は、大御神に敵対する闇(くら)一族の者達と出会い、自らもまた闇一族の姫巫女「水の乙女」であることを知る。しかし、光に焦がれる彼女は、闇一族の誘いを拒絶する。そして逆に、闇一族を追って羽柴にやって来た月代王の誘いを受け、彼の采女(うねめ=女官)として輝一族の王宮である「輝の宮」に移り住むことを決意する。輝一族と闇一族の戦いの狭間で、狭也にはどのような運命が待ち構えているのだろうか。
魔法の王国売ります ランドオーヴァーpart1(1995年)

魔法の王国売ります ランドオーヴァーpart1 原作:テリー・ブルックス(青春アドベンチャー)
「魔法の王国売ります。魔法と冒険の島。騎士と悪漢、竜と貴婦人、魔法使いと妖術師のふるさと。剣と魔法が支配し、騎士道に貫かれた世界。この夢の国を治める王はあなたです。時間と空間の彼方で夢を現実にしましょう。価格100万ドル、個人面談あり。その国の名はランドオーヴァー。」(ニューヨークの某一流デパートの商品カタログより)
魔術師の大失敗 ランドオーヴァーpart2(1995年)

魔術師の大失敗 ランドオーヴァーpart2 原作:テリー・ブルックス(青春アドベンチャー)
妖魔の王・マルクの侵攻を食い止め、名実ともにランドオーヴァー王となったベン・ホリデイ。しかし、ランドオーヴァーの統治には未だ難問が山積している。特に頭が痛いのは、数少ない信頼できる腹心達が能力面では必ずしも信用できないこと。今回も宮廷魔術師のクエスターが、昔、手違いで犬にしてしまった宮廷書記アバーナシーを元の人間に戻す魔法を発見したと言い出した。その魔法に王の証であるメダルが必要なこと、クエスターの魔法はいつも肝心な時に失敗することから、ベンとアバーナシーは魔法の実行に躊躇せざるを得ない。しかし、クエスター本人は自信満々だし、精霊ウィロウもアバーナシーを助けられると積極的だ。どうしたものか…
大魔王の逆襲 ランドオーヴァーpart4(1996年)

大魔王の逆襲 ランドオーヴァーpart4 原作:テリー・ブルックス(青春アドベンチャー)
剣と魔法の王国・異世界ランドオーヴァーの王としての生活にもすっかり馴染んだ元弁護士のベン・ホリディ。その日彼は、生涯の伴侶と決めた精霊のウィロウから子ども授かったという報告を受けて有頂天であった。しかし、朝一番で王を訪問してきたのは、王の側近のクエスター・スーズやアバーナシイが「最悪のトラブルメーカー」と呼ぶホリス・キューだった。しかも、ホリスは実はゴース、すなわち、妖精達によって永年幽閉され、ランド・オーヴァーの征服と妖精達への復讐に燃える大魔王の手下となっていたのだった。こうして、騙されやすい王様ベン・ホリディは、またしてもあっさりと危険に巻き込まれていくのだった。
スタープレイヤー(2015年)

スタープレイヤー 原作:恒川光太郎(青春アドベンチャー)
「斉藤夕月様、スタープレイヤーの世界へようこそ。この世界はあなたが元いた世界とは別の惑星です。あなたはこの世界において10個の願いを叶えることが出来ます。願いはこのスターボードを使って叶えます。スターボードは電子機器ではありません。何かあっても壊れません。スターボードは紛失すると再び与えられないのでご注意ください。スターボードはスターボードを使える者以外には見えません。」冴えないアラサー女性・斉藤夕月(さいとう・ゆづき34歳)は、ある日、道端のくじ引きで10個の願いがかなえられるという権利に当選した。ただし、願いが叶えられるのは異世界でだけであり、しかも100日間はその異世界から出られないという。幸運なのかそうでないのかよくわからないが、とにかく夕月はこの100日間をエンジョイしようと決めるのだが…
ホラー
様々な種類の恐怖体験を主要テーマとする作品です。
オーディオドラマにあったジャンルだと思いますが意外と少ないです。
格付:AA+・AA・AA-
夏の魔術(1997年)

夏の魔術 原作:田中芳樹(青春アドベンチャー)
夏休み。自由にできる3週間の時間と20万円のお金だけを持って、大学生・耕平は気ままな一人旅に出た。そして辿り着いた地方の無人駅で、12歳の家出少女・来夢(らいむ)と出会う。次の列車を待ちわびる耕平と来夢だが、ようやく目の前に現れた列車は、観光地でもない地方の無人駅に停車するとは到底思えない蒸気機関車だった。耕平、来夢を始めとする合計8人の待合客は、不審に思いつつ、他に移動の手段がないためやむを得ずその列車に乗車する。しかし、列車はいつしかどことも知れない漆黒の暗闇に突入し、不思議なトンネルを通りつつ、無停車で、しかも、あり得ないほど真っ直ぐにばく進を続ける。また、来夢も夢にうなされたかのような奇妙な言動を始める。理解不能な事態に恐慌に囚われる乗客達。しかし、これは一行を待ち受ける恐怖の始まりに過ぎなかった。
魔女たちのたそがれ(1999年)

魔女たちのたそがれ 原作:赤川次郎(青春アドベンチャー)
サラリーマンの津田が仕事をしていると、高校時代の恋人である依子から突然、電話が掛かってきた。「助けて…….殺される……」切れ切れのか細い声に驚いた津田は、依子が小学校の教師を務めている山深い村へと車を走らせる。狂気と恐怖が支配するその村で、自分にどのような運命が待っているのかは知らずに。
アクアリウムの夜(2002年)

アクアリウムの夜 原作:稲生平太郎(青春アドベンチャー)
1年前のあの日、僕、ギーこと広田義夫は、まだ普通の高校2年生だった。思えば引き返すチャンスは何度もあった。4月のあの日、親友の高橋と花見にさえ行かなければ…花見の後、“カメラ・オブ・スキュラ”なる怪しげな見世物小屋に入らなければ…そこに映し出された奇妙な階段を探しに水族館に行かなければ…そして、あの日、幼なじみの涼子があんな話を始めなければ…今は後悔ばかりだ。しかし、もう取り戻せない…
泥の子と狭い家の物語(2013年)

泥の子と狭い家の物語~魔女と私の七〇日間戦争~ 作:オカモト國ヒコ(青春アドベンチャー)
スカイツリーを見上げる下町。建物の隙間としか思えない狭い狭い路地を通らないと辿り着けない、小さな家に高校生の少女・小豆(あずき)は住んでいる。家族は両親と小豆、そして寝たきりのおばあちゃんの4人。ところが、ある頃から母の言動が少しずつおかしくなり始める。しかし、この狭い家が大嫌いで両親にも不満だらけだった小豆はそのことを深くは考えない。考えたくもなかった。ところが、母親の言動がエスカレートを始め、母親の信頼を得た謎の占い師・加々美(かがみ)が小豆の家に住み着くに至り、小豆も事態の異常さに気がつき始める。そして、つぎつぎと狭い家に移住してくる加々美の「家族」たち。少しずつ起こり始める異常な現象。崩壊していく小豆の家族。失われた家族の絆を取り戻すために小豆は行動を始めるが…
伝奇(日本)
日本の概ね中世までの時代を舞台とし、超常現象が扱われる作品です。
格付:AAA・AAA-
しゃばけ2(2004年)

しゃばけ2 原作:畠中恵(青春アドベンチャー)
「しゃばけ」(娑婆気)とは、俗世間における様々な欲望に囚われる心のことをいう。人は「しゃばけ」に囚われて罪を犯してしまう。この作品は、薬種問屋「長崎屋」の若旦那で、病弱だが心優しい一太郎(いちたろう)が、彼を慕う「妖」(あやかし)たちの手を借りながら、しゃばけが巻き起こした事件の数々を解決していく物語である。
風神秘抄(2006年)

風神秘抄 原作:荻原規子(青春アドベンチャー)
平治元年(西暦1160年)。源氏と平家は決戦の時を迎えていた。いわゆる「平治の乱」である。この戦いに臨む源氏の棟梁の長男、”悪源太”義平の旗下に、初陣の坂東武者がいた。名を草十郎(そうじゅうろう)という。草十郎は剣もよく使うが、笛も名手であった。そして、始まった戦い。源氏方は善戦するものの、結局、義平は刑死し、草十郎もまた混乱の中で盗賊・正蔵に捕縛されてしまう。草十郎に戦いの無意味さと武士であることの空しさを諭し、武士の身分を捨てることを求める正蔵。動揺する草十郎だが、正蔵に連れられて赴いた京の都で、糸世(いとせ)という名の白拍子の少女に出会う。糸世の舞と草十郎の笛の出会いにより、歴史はその動きを大きく変えていく。
いまはむかし~竹取異聞(2013年)

いまはむかし~竹取異聞~ 原作:安澄加奈(青春アドベンチャー)
平城京に遷都してから2年。武官の家に生まれた弥吹(やぶき)は、武人になることを厭い、幼なじみの薬師の娘・朝香(あさか)とともに、父のいる都から逃げ出す。しかし、貴族の若さまで生活力に欠ける弥吹はたちまち路銀に困ってしまう。自分が誇れるのは多くの書物を読んでいることだけと考えた弥吹は、市場の辻に立って今までに読んだ多くの物語を語り聴かせることで金を得ようと思い立つ。「いまはむかし! いまよりももっとむかし…」弥吹の語りが、輝夜(きよ)と阿生(あき)というふたりの少年との出会いを生み、ふたりとの出会いが、弥吹と朝香の運命をも変えていくことを、この時の弥吹はまだ知らない。
格付:AA+・AA・AA-
霧隠れ雲隠れ(1994年)

霧隠れ雲隠れ 原作:三田誠広(青春アドベンチャー)
時は戦国時代末期。伊賀の国に生まれた霧隠才蔵は、伊賀忍者の集団戦法が肌にあわず、伊賀組を無断退職して、甲賀忍者・戸沢白雲斎に弟子入りしてしまう。修行の結果、一応いっぱしの忍者になった才蔵のもとに、真田幸村なる武将が優秀な忍者をヘッドハンティングにやってきた。契約金や年俸は気になるものの、とりあえず真田に就職することを決意した才蔵。これが、才蔵の、雄々しくも儚い戦いの物語の始まり…だったのだろうか?
しゃばけ(2002年)

しゃばけ 原作:畠中恵(青春アドベンチャー)
廻船問屋・長崎屋の若旦那・一太郎(いちたろう)は数えで17歳。普通の人の目には見えない「妖」(あやかし)を見ることが出来る不思議な体質の持ち主だ。一太郎は、なかなかの美男子だが、並外れてひ弱。長崎屋が同時に経営している薬種問屋(薬屋)を任されてはいるものの、彼を溺愛する両親や手代の佐助・仁吉たちに甘やかされて育った。生来、気が優しい一太郎は、周りの好意をありがたく受け止めているが、あまりに甘やかされることに少しだけ不満もある。そんなある日、帰りが遅くなった一太郎は、道ばたで不審な人物に切りつけられる。事件に人ならぬ者の蔭を感じ取る一太郎。不審に思った彼は、仲の良い「妖」たちと共に事件の真相を探り始めるのだが、やがてそれは多くの薬種問屋を巻き込む事件へと発展していくのだった。
ウブヒメ(2022年)

ウブヒメ 作:今城文恵(青春アドベンチャー)
お江戸・浅草の裏長屋に住む5人の男女が、竹藪のあばら家に集まっていた。浪人の天野新右衛門、猿回しの音兵衛役、町奴(侠客)の権太、そしてやたらと目力のある武女(むめ)という少女。彼らが目論むのは権力者、柳沢出羽守保明の屋敷の焼き討ち。罪のない町人たちが磔や追放の憂き目にあう徳川綱吉の世を一刻も早く終焉させるのだ。由井正雪すらなし得なかった大事を目論む彼らにはある切り札があった。それこそが武女の持つ“産火(ウブヒ)”の力。正しい人間である自分が、悪いものを灰にするための力。私が火をつけてやる。
伝奇(海外)
海外の概ね中世までの時代を舞台とし、超常現象が扱われる作品です。
格付:AAA・AAA-
封神演義(1998年)

封神演義 訳:安能務(青春アドベンチャー)
遙か昔、中国は商(殷)の時代。名君との誉れが高かった紂王(ちゅうおう)は、繁栄に奢った末に、大地母神・女媧の怒りを買ってしまう。商王朝の命数は尽きたと判断した天界と仙界では、王朝交代期の騒乱に便乗し、かねてから計画していた仙界及び人界の大掃除を決行することを決意する。この計画の実行役に担ぎ出されたのが、崑崙山で修行をしていた道士の姜子牙(きょう・しが)。仙界上層部は修行中の姜子牙を強制的に下山させ、人界の争いに介入させていく。心ならずも仙界の陰謀の一端を担ぐことになってしまった姜子牙は、それでも混乱と犠牲を最小限度に食い止めるために動き出すのだが…これは、中国史上最高の軍師「太公望」と呼ばれる男・姜子牙の物語であり、また、後の世に「殷周革命」として知られることになる、中国史上最も有名な王朝交代劇の真相を描く物語である。
封神演義 第3部 易姓革命(2000年)

封神演義 第3部 易姓革命 訳:安能務(青春アドベンチャー)
巨星、墜つ!今を遡ること3000年前、商王朝末期の中国。商の大軍師・聞仲(もんちゅう)が倒れたことにより、商と周との戦いの趨勢はついに周に傾いた。しかし、この戦いが仙界の争いの代理戦争であることを知る周の軍師・姜子牙(きょうしが)の心は晴れない。心ならずも仙界主流派の操り人形として仙界再編の片棒を担がされたが、この戦いを人間にとって少しでも意味のあるものに変えたい。そのためには、人間自らの手で新しい秩序を打ち立てることが必要だ。平和的な新体制の確立をめざし姜子牙が諸侯との会談をセッティングし始めた頃、ただひとり仙界の陰謀に背を向けていた、一匹狼のはぐれ道士・申公豹(しんこうひょう)もまた自らの意地を掛け最後の行動を始めようとしていた。商と周との易姓革命の行方は、まだ完全に定まった訳ではない。
スピリット・リング(2004年)

スピリット・リング 原作:ロイス・マクマスター・ビジョルド(青春アドベンチャー)
モンテフォーリア一の金細工師にして偉大な魔術師だった父プロスペロ・ベネフェルテは教えてくれた。「スピリット・リング」とは、死者の霊を生きている者の奴隷にする禁断の黒魔術だと。そんな黒魔術を使い、詐術と裏切りで故国モンテフォーリアを乗っ取ったロジモ公フェランテに従うわけにはいかない。しかし、フェランテの手の者の追跡を受けた父はあっけない最期を遂げ、遺体さえもフェランテの手のものに奪われてしまった。このままでは、スピリット・リングの力によって、父自身がフェランテの奴隷にされてしまう。こうなったら、この不肖の娘フィアメッタが父の敵を打って、故郷に平和を取り戻すっきゃない!私だってもう16歳、単なるおてんば娘じゃない。父の真似事程度なら魔術だって使えるし、特に炎の魔術は結構、得意だ。でも頼れる人はひとりもいない。どうしたらいいだろう。
格付:AA+・AA・AA-
封神演義 第2部 朝廷軍の逆襲(1999年)

封神演義 第2部 朝廷軍の逆襲 訳:安能務(青春アドベンチャー)
遙かな古代の中国。暴虐な紂王の手を辛くも逃れだ姫発は、自ら「武王」と称し、新国家「周」の建国を宣言。ついに商と周の全面対決が幕を開け、その初戦は周側の勝利で終わる。解決が長引くことを懸念した商の大軍師・聞仲は、「人界の問題の解決に仙界の力を用いない」という自らに対する戒めを破って、海洋派の仙人達の本拠地・金鰲島に援軍を求める決断をする。これを受けて、周の軍師・姜子牙もまた、山岳派の仙人達の総本山・崑崙山へと援助を求めることを決意。こうして、仙界の陰謀に人間を巻き込みたくないという姜子牙の願いとは裏腹に、商と周の戦いは、仙界の2派の代理戦争という真の姿を現し始めるのだった。この陰謀(封神計画)に巻き込まれた人間、道士、仙人達の運命や如何に。
クラバート(2016年)

クラバート 原作:オトフリート・プロイスラー(青春アドベンチャー)
時は18世紀の始め。今のドイツとポーランドの間にある王国。14歳の少年・クラバートは、家々を訪ねて賛美歌を歌い、施しを受けることで生きのびてきた浮浪児だったが、ある日、声変わりで歌を歌えなくなってしまう。絶望し、仲間の元を離れたクラバートだったが、不思議な導きによって「水車場」(すいしゃば)を営む「親方」のもとに弟子として住み込むことになった。来る日も来る日も水車で麦を粉にする日々。労働は過酷だったが、とにもかくにも清潔な寝場所と十分な食事を得られたことにホッとしたクラバート。しかし、この水車場には不思議なことがあることに気が付く。なぜ渡された洋服は自分にぴったりだったのか。疲れ切った時に職人頭のトンダが唱えてくれたのは呪文?滅多に使わない特別な臼で挽いていたのは…骨…?そして、ある夜、親方に呼ばれたクラバートはこう告げられる。「お前がこの水車場に来て3か月が経った。改めて正式に契約を交わそう。今日から粉ひき以外のことも教える。ここは魔法の学校だ。お前に今日から魔術を教える…」
幻想(日本/シリアス)
日本を舞台として、日常生活に不思議な現象が現れる作品のうち内容がシリアスなものです。
格付:AAA・AAA-
ふたり(1993年)

ふたり 原作:赤川次郎(青春アドベンチャー)
何でも器用にこなす姉・千津子と、のんびり屋の妹・実加。常に妹を気遣う姉と、姉に憧れる妹。ふたりは性格は違えど仲良しの姉妹だった。しかし、千津子が事故で急死し、生活は一変してしまう。ショックが大きすぎて心の平衡を失ったままの母親。実加自身も表面的には落ち着きを取り戻したものの、心の中では喪失感から立ち直ろうともがいていた。そんな中である事件に巻き込まれた実加。必死で抵抗していると、頭の中に死んだはずの千津子の声が聞こえてきた…
格付:AA+・AA・AA-
金魚姫(2017年)

金魚姫 原作:荻原浩(青春アドベンチャー)
ダメだ、眠れない…恋人との収入格差を縮めるために転職した仏壇の販売会社は予想以上にストレスフルな環境だった。しかも、彼女には逃げられ、結局、残ったのはストレスから来る不眠症だけ。もはや睡眠導入剤が欠かせない。転職しようにも転職活動をする時間も気力もない。その日もようやく起き出したらすでに夕方だった。だるくて仕方がないが、近所の祭り囃子に誘われて夕食は屋台で調達することにした。そして出向いた祭りの屋台で彼はその金魚と出会った。金魚すくいの水槽の中で水草に隠れていた一匹のリュウキン。連れて帰ったそのリュウキンが家で女性に変化するとはそのとき彼は想像だにしていなかった。
幻想(日本/ライト)
日本を舞台として、日常生活に不思議な現象が現れる作品のうち内容がほのぼの、のんびり系のものです。
格付:AA+・AA・AA-
カラフル(1999年)

カラフル 原作:森絵都(青春アドベンチャー)
どうも「ぼく」は死んでしまったらしい。生前の記憶はないが、天使プラプラが言うには大きな罪を犯して死んだのだという。だから生まれ変わることもできず、このまま消滅するしかない。しかし、そんな僕に向かって、プラプラはある驚くべきことを言い出した。なんと僕は“ラッキー抽選”に当選し、修行をするチャンスを与えられたというのだ。修行を通じて自分の罪を自覚すれば生まれ変わることもできるという。でも、その修行は生前に犯した罪が重ければ重いほど過酷なものになるらしい。苦労をしてまで無理に生まれ変わりたいとは思わなかった僕はその修行を拒否するが、ボス(=神様?)の意思には逆らえない。嫌々、人間界に戻り、自殺したという見知らぬ少年“小林真”の体を引き継いで“修行”を開始することになったのだが…
びりっかすの神さま(2014年)

びりっかすの神さま 原作:岡田淳(青春アドベンチャー)
「頑張れ。」その一言を残して始(はじめ)の父親は死んだ。どういう意味で父親はその言葉を始に残したのか。いくら考えても、始には答えは出ない。そんな始は、転校した新しい小学校で不思議な“おじさん”に出会う。よれよれのスーツを着て天使みたいな羽をつけたおじさん。でもよく見ると半透明だし、身長も筆箱にちょうど入るくらいしかない。しかも始以外のクラスメイトには見えないようだ。自分のことを「びりっかす」と名乗ったおじさんが言うには、自分はこのクラスの「びりはダメ気分」(=ビリになりたくないという恥ずかしい思い)が生んだ存在なのだという。確かにこのクラスはちょっと雰囲気がおかしい。やたらと頻繁に5分間テストをやるし、その成績で席順を決めているようなのだが。
負け犬たちのミッドナイト・バス(2021年)

負け犬たちのミッドナイト・バス 原案:サレンダー橋本、脚本:蔭岡翔(青春アドベンチャー)
2年前のあの日、結局、一花を引き止めることはできなかった。そりゃそうだ、シンガーソングライター志望と言ったって所詮はプー太郎。それどころか母親が死んでからは単なる引きこもり。結婚して大阪に行く幼なじみを引き止めるようなめんどうくさいことができるはずない。でも、今、電話口で一花は泣いている。「私、もう無理かも」やっぱ、めんどくせえ。でも今度こそ何かしないといけないねえんじゃないか。居ても立ってもいられなくなった俺は大阪行きの夜行バスに飛び乗った。しかしこの深夜バス、何だか妙な雰囲気だ。乗客がやけに少ないし、運転手の顔は…ねずみ?!その運転手、もとい「運転チュ」が話し始めた。「たった一度の人生をしくじったお客様。もう取り返しのつかないお客様。恥に恥を重ねて、重ねた恥にまた恥を重ねて月まで届きそうなお客様。ルーザーラット高速バス、ギフトオブクリスマス、あっと驚くミッドナイトドリーミング号、出発します!」
幻想(海外)
海外を舞台として、日常生活に不思議な現象が現れる作品です。
格付:AAA・AAA-
オルガニスト(1999年)

オルガニスト 原作:山之口洋(青春アドベンチャー)
ベルリンの壁が崩壊した直後のドイツ、ニュールンベルク。念願だった名門音楽大学に入学したテオこと、テオドール・ヴェルナーは、おんぼろの学生寮でヨーゼフ・エルンストと同室となる。ヨーゼフは、伝説的な盲目のオルガニスト・ラインベルガー教授が自分の後継者として期待を寄せる若き天才オルガニストだった。テオとヨーゼフ、そして女学生マリーアの3人は、この大学でかけがえのない青春の日々を送ることになる。しかし、彼らの前には、ある残酷な運命が待ち構えているのだった…
格付:AA+・AA・AA-
アナスタシア・シンドローム(1994年)

アナスタシア・シンドローム 原作:メアリ・H・クラーク(青春アドベンチャー)
「アナスタシア症候群(シンドローム)」とは、ロシア革命のさなかに謀殺されたロシア皇女アナスタシアが、現代の人間に憑依し人格を乗っ取ったとされた現象である。アナスタシアシンドロームの提唱者である精神科医のパテール博士は、軽い薬と催眠術で、患者の過去だけではなく前世をも探ることが出来ると発表し、世間から多くの賞賛と、同じくらい多くの非難を得た。ロンドンに滞在する歴史小説家のジュディス・チェースは幸せの絶頂にあった。仕事では美貌の女流作家という名声を手にし、プライベートでは内務大臣スティーブン・ハレットから求婚されたのだ。しかし、戦災孤児であるジュディスには、自分の出生を知りたいという昔からの悩みがあった。しかも、最近になって頻繁に、養女になる前の断片的な記憶が蘇るようになった。大きな爆発音、そして、幼い女の子の泣き声…我慢できなくなったジュディスは、パテール博士のもとを訪れ、催眠療法により過去の記憶を探ろうとする。しかし、それこそがジュディスの身に不思議な記憶喪失現象が起きる始まりだったのだ。
ザ・ワンダーボーイ(2002年)

ザ・ワンダーボーイ 原作:ポール・オースター(青春アドベンチャー)
1924年のセントルイスで、俺はイェフーディ師匠に出会った。9歳だった。それまでの俺は野良犬同然、人間の形をした“ゼロ”だった。将来の夢など何もないチンピラまがいの孤児だった俺をつかまえて師匠は言った。「お前を空を飛べるようにしてやる。私の教えたとおりにやれば、ふたりは百万長者になれる。」“ウォルト・ザ・ワンダーボーイ”人々の度肝を抜き、全米を熱狂させた「空飛ぶ少年」の冒険が始まった。
ウォーターマン(2006年)

ウォーターマン 原作:松久淳・田中渉(青春アドベンチャー)
ウォーターマンとは海を愛し、海とともに生きる伝説のサーファー。本作品は、ハワイの人々の憧れの存在であるウォーターマンたちの物語であり、彼ら彼女らと深い縁で結ばれた人々の物語。人はウォーターマンと出会うことにより、多くの満ち足りた日常と、少しの奇跡に出会うのである…
カモメに飛ぶことを教えた猫(2015年)

カモメに飛ぶことを教えた猫 原作:ルイス・セプルベダ(青春アドベンチャー)
「これから私は卵を産みます。それをあなたは決して食べないで。そして雛が産まれるまで面倒を見て欲しいの。最後にその雛が大きくなったら、飛ぶことを教えて。」重油にまみれて死にかけたカモメの願いを聞いてしまったのは黒猫のゾルバ。ハンブルグの猫は決して約束を破らない。ゾルバと仲間たちの、困難な、でもとても幸福な日々が始まった。それは、港町・ハンブルグで起きた、4匹の猫、2羽のカモメ、そして1人の人間を巡る小さな奇跡の物語。
幻想(その他)
舞台は不詳だが、日常生活に不思議な現象が現れる作品です。
格付:A+・A・A-(※)
シュレミールと小さな潜水艦(2013年)

シュレミールと小さな潜水艦 原作:斉藤洋(青春アドベンチャー)
私の名前はシュレミール。とある港町に住む白猫だ。普段はこの街の酒場で酔っぱらいの相手をしてやっている。頭の悪い人間達は私の言葉を理解できないが、私は人間の話していることが全て分かる。人間達によると、最近、この国は戦争を始めたらしい。そういえばこの前も軍艦がボロボロになって戻ってきた。馬鹿な話だ。しかし、ある日、桟橋に戻ってきた軍艦はちょっと奇妙な形をしていた。まるで鯨に煙突が付いたような不思議な形をした船体。色が真っ黒なのも鯨みたいだ。興味を引かれた私はちょっとこの船に飛び乗ってみた。そして思いもよらない大航海に乗り出すことになってしまった。しかし、後悔はしていない。この船、潜水艦「アルムフロッサー」は私と言葉を交わすことができる知能を持っていたし、しかもとても気持ちのいいやつだったからな。
(※)“AA-”以上の該当作品がないため、参考として“A”以下の作品から1作品を掲載
■その他のジャンルの高格付け作品の一覧は以下のとおりです。

当ブログで高格付けをつけたラジオドラマの一覧
この記事は当ブログで作品を紹介する際に高格付けを付した作品の一覧です。ジャンルごとに整理してみました。もとより私個人の感想にすぎないので、皆様の評価と違う場合も多々あろうかと思います。趣味の違いとお考えいただき、ご容赦いただけましたら幸いです。なお、私個人の評価ではなくリスナーの皆様の評価ということであれば、歴代ベスト作品アンケートの投票結果、年ごとのアンケートの投票結果、当ブログのページビュー数の順位などをご覧ください。

当ブログの高格付け作品(番組:青春アドベンチャー系、ジャンル:SF系)
当ブログで高格付けを付けた作品のうち、放送された番組が青春アドベンチャー等の帯番組で、作品ジャンルが「SF系」の作品(タイムトラベルを含む)の一覧です。あくまでブログ主個人の感想にすぎないことはご了解ください。

当ブログの高格付け作品(番組:青春アドベンチャー系、ジャンル:冒険系)
当ブログで高格付けを付けた作品のうち、放送された番組が青春アドベンチャー等の帯番組で、作品ジャンルが「冒険系」の作品(山岳海洋、秘境漂流、歴史時代、アクション)の一覧です。あくまでブログ主個人の感想にすぎないことはご了解ください。

当ブログの高格付け作品(番組:青春アドベンチャー系、ジャンル:頭脳系)
当ブログで高格付けを付けた作品のうち、放送された番組が青春アドベンチャー等の帯番組で、作品ジャンルが「頭脳系」の作品(推理、サスペンス)の一覧です。あくまでブログ主個人の感想にすぎないことはご了解ください。

当ブログの高格付け作品(番組:青春アドベンチャー系、ジャンル:日常系と多ジャンル)
当ブログで高格付けを付けた作品のうち、放送された番組が青春アドベンチャー等の帯番組で、作品ジャンルが「日常系」の作品(スポーツ、恋愛、職業、コメディ、スラップスティック、コント、少年、旅とグルメ、家族、日常)の一覧です。あくまでブログ主個人の感想にすぎないことはご了解ください。

当ブログの高格付け作品(番組:FMシアター系、全ジャンル)
当ブログで高格付けを付けた作品のうち、放送された番組がFMシアター・特集オーディオドラマ等の単発作品番組のものの一覧です。あくまでブログ主個人の感想にすぎないことはご了解ください。
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