歴史時代(海外)

格付:AAA

また、桜の国で 原作:須賀しのぶ(青春アドベンチャー)

中学を卒業後に外務省の留学生試験に合格してから早10年。 1938年、日本の外務書記生・棚倉慎(たなくら・まこと)はベルリンからワルシャワへと向かう列車の車上にいた。 先の大戦で傷つき、疲れ果てた欧州。 欧州中のすべての人々が平和を渇望しているはずだった。 しかしこのポーランドを覆う暗い影は何なのだ。 歴史上幾度も他国に侵略され国土を失ってきたポーランドはまた何かに怯えているかのようだ。 何かとは? それは領土的な野心を隠そうとしない隣国・ナチスドイツなのか。 それとも平和のためなら小国の滅亡にすら目をつぶろうという大国の無関心なのか。 いくつもの価値観の間で押しつぶされるポーランドの人々。 自身、日本とロシアという二つのアイデンティティの狭間に立つ慎は、この踏みにじられ、引き裂かれた国で何を目にするのか。
格付:A

斜陽の国のルスダン 原作:並木陽(青春アドベンチャー)

1223年。 ヨーロッパとアジアの中間、黒海とカスピ海に挟まれたキリスト教国でひとりの女王が即位した。 周りをイスラム教国に囲まれるという地理的な不利を跳ね返し、その国が繁栄を極めたのはすでに過去のこと。 前王はモンゴルとの戦いで戦死し、国の存続すら危うい中、政治に無関心、無関係で育った女王にとって、唯一の味方は、隣国ルーム・セルジュークの王子であり幼馴染であった夫ディミトリだけであった。 これは国の運命を一身に背負った女王の物語。 最愛の男性と結ばれるという幸福と最愛の男性と離別するという悲しみを同時に受け止めた女王ルスダンの物語。
メディアミックス情報

「封神演義」再アニメ化。ただし藤崎竜版。石橋蓮司さんの姜子牙が聴けるわけではない。

【青春アドベンチャー・メディアミックス情報⑦】封神演義 1998年から2000年にかけて、青春アドベンチャーで全60回という空前の規模でラジオドラマ化された「封神演義」について、2度目のアニメ化が発表されました。 累計発行部数2,200万部...
格付:B

ベルサイユのばら外伝 原作:池田理代子(青春アドベンチャー)

女性ながら王太子妃付きの近衛士官を務めるオスカル・フランソワ・ド・シャルジェのもとに、一番上の姉の娘であるル・ルーが行儀見習いにやってきた。 しかし、この少女、男勝りと言われたオスカルが驚くほどの、お転婆。 洞察力が鋭くて行動力があり、小生意気ですばしっこいが、幼稚で泣き虫。 この少女が巻き起こす様々な事件のせいで、オスカルも、彼女の従卒のアンドレも右往左往。 はてさて、次はどんな事件が起こりますことやら。
格付:AA

帝冠の恋 原作:須賀しのぶ(青春アドベンチャー)

貴族の令嬢の夢など他愛もないものだ。 「私の夢は、世界一素敵な王子さまと結婚して、世界一美しい宮殿で夢のような暮らしをすること。」 でも、現実には、そんなものは存在しない。 だとしたら、自分の手で作ってみせる。そう、私は「オーストリア」と結婚するためにやってきた。 19世紀初頭。 ハプスブルク帝国の世継ぎとされるカール大公のもとに、南ドイツの新興国・バイエルン王国から一人の王女が嫁いできた。 彼女の名はゾフィー。 人々は彼女の美しさを賞賛したが、彼女は美しいだけの女性ではなかった。 彼女の中には強い決心と覚悟が隠されていたのだ。
格付:AA

ブルボンの封印 原作:藤本ひとみ(青春アドベンチャー)

17世紀のフランス。 太陽王と呼ばれたルイ14世のもと、フランスは絶対王政の絶頂期を迎えた。 しかし、その太陽王の若き日には、世に知られない陰謀劇が繰り広げられていた。 事件は1643年5月3日に、宰相マザランがひとりの嬰児を拾ったことから始まる。 もしこの時、マザランがこの女の子を拾わなければ、歴史の流れは大きく変わっていたかも知れない。 この物語は、マリエールとマノンという2人の少女、そしてルイとジェームズという2人の男を巡る、数奇な運命の物語である。
格付:A

紅はこべ 原作:バロネス・オルツィ(青春アドベンチャー)

1789年のフランス革命から3年。 フランスは、国王の支配する絶対王政の国から、人民の支配する共和制の国へと変貌を遂げていた。 “人民の敵”となった貴族たちは次々と国外逃亡を画策。 一方の革命政府・人民委員会も必死の追及を続けたが、なぜか貴族たちは次々と亡命に成功した。 そう、亡命成功の陰には、イギリス人一味によって結成された秘密結社があったのだ。 彼らは巧緻を尽くし、機転を利かせ、恐怖に怯えるフランス貴族たちを秘密裏に脱出させ続けた。 そして、ことが成功した暁には、必ず人民委員会の誰かのポケットに、赤く小さな星型をした花のしるしを残した。 この印から、正体不明のその秘密結社はこう呼ばれた、“紅はこべ”と。
格付:AA

1492年のマリア 原作:西垣通(青春アドベンチャー)

1492年。 レコンキスタ完遂に沸き立つスペインでは、力と恐怖で異教徒に改宗を迫る動きが広がっていた。 港町セビリアに住むアロンソ・デ・トーラスは冒険を夢見る若き航海士。 しかし、ユダヤ人を祖先に持つ改宗キリスト教徒という自らの出自を思うと、スペインを覆う不穏な雰囲気に神経質にならざるを得ない。 そんなある日、アロンソは、尊敬する船乗りクリストバル・コロンから、100年以上前のマジョルカ島の宗教家ルルスの思想を教えられる。 キリスト教、イスラム教、ユダヤ教が共存した当時のマジョルカ島で、異教徒の文化に配慮した融和的な伝道を志したルルスの教えが胸に響いたアロンソは、伝道と冒険航海の両立こそが自らの生涯と信じ、コロンの西回りインド航路開拓に同行することを決意する。 しかし、アロンソの冒険の旅の前には大きな障害が立ちはだかるのだった。
格付:A

ジャンヌ 原作:安彦良和(ダミーヘッド・アドベンチャー・スペシャル)

ジャンヌ・ダルクがルーアンで火刑に処せられてから9年後の1440年。 未だ戦乱の最中にあるフランスはボードリクールの城代のもとに、国王から参陣の命令が届く。 これを聞いた城代の養子エミールは、城代に代わり自分が国王の下に赴くことを直訴する。 実はエミールはさる貴族の落胤であり、親族間の争いを避けるために男性として養子に出されていた少女であった。 そのいきさつからか、エミールは男装で闘ったジャンル・ダルクに強いあこがれを持っていたのだ。 そして、国王の下に赴く途中、エミールはジャンヌの幻想に出会うのだが…
格付:B

大地の子エイラ 原作:ジーン・アウル(ドラマ・スペシャル)

氷河期の終わり。 5歳の少女エイラは、地震により家族全員を失う。 そして、放浪の末に、自分とは全く違う姿形をした“人間”の集落にたどり着き、九死に一生を得る。 彼らはエイラと違い、低い背丈、曲がった腕、毛深い身体を持ち、声より身振り手振りに頼ってコミュニケーションをする民だった。 エイラは、やさしい養父母のもと落ち着いた生活を得ることができたものの、彼らの考え方や秩序にどうしても馴染めない。 そして、自分の“みにくい”容姿もまた受け入れられなかったのだ… ネアンデルタール人「洞穴熊ウルススの民」中で、“みにくいアヒルの子”クロマニョン人のエイラはどう生きていくのだろうか。
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