歴史時代(海外)

格付:A

1848 作:並木陽(青春アドベンチャー)

「『騎馬の民なるマジャルの王はかつて、東の果てより馬を駆り、この地にたどり着いた。羊…の群れ、え、悠然と…草を食み、荒々しき…いや猛々しき?…』 だめだめだめ!どうして私の書くものには心踊る勇壮さというものが宿らないのかしら…」 悄然としてユリシュカは筆を置いた。 羊飼いの娘を母に持ち、大平原を駆ける英雄の生涯に思いをはせる夢見がちな少女に過ぎなかったユリシュカ。 しかし、時代の荒波は近代化に立ち遅れた辺境の男爵家の少女の人生をも大きく変えていくことになる。 欧州のそして世界の歴史を変えた革命の1848年まであと少し。 ユリシュカも、そしてその兄カーロイも、まだ自らを待ち受ける運命を知らない。
演出家・脚本家別一覧

並木陽さんの原作・脚本・脚色作品の一覧

スタートは一篇の小説 青春アドベンチャーで複数のオリジナルの長編脚本が採用された脚本家さんはごくわずかなのですが、並木陽(なみき・よう)さんはその中で数少ない4本のオリジナル脚本が採用された方です。 もともとは主に同人系の小説を書かれていた...
ゆるゆるつながり

わが国の代表的ミュージカル「レ・ミゼラブル」への出演経歴のある方が出演しているラジオドラマ

【特集:青アド・ポーカー32】ミュージカル「レ・ミゼラブル」の出演した経歴のある方の出演したラジオドラマ ご存知のとおり、最近、井上芳雄さんや海宝直人さんといったミュージカル俳優の起用が多いNHK-FM「青春アドベンチャー」。 舞台俳優特集...
格付:A

悠久のアンダルス 作:並木陽(青春アドベンチャー)

8世紀にウマイヤ朝が征服してから数百年。 イベリア半島、イスラム教徒が呼ぶところのアル・アンダルスは、ウマイヤ朝が滅亡して小国に分裂してもなおイスラム教の勢力圏にあった。 そうした小国のひとつムルシア国の王アル・ディーブは、聡明な姉ラシーダの補佐のもと、強力な国家による平和の実現のため、日々戦いのさなかにあった。 国政面ではアンダルス東海岸の統一が視野に入り、家庭的にも妹ミスリーンや身内と言ってよい亡命王女カトルンナダーとの心安まる生活を得、順風満帆に見えたアル・ディーブとラシーダ。 しかし、隣国バルセロナに傭兵隊長として"隻腕のダリオ"が雇われたのを境にふたりの運命は予想もしない方向に転がり始める。
青アドの小ネタ

「一日で聴く青春アドベンチャー」2日目。4時間半をかけて「また、桜の国で」を一挙放送。

【「一日で聴く青春アドベンチャー」の放送内容紹介(2日目)】 ○1日目:2020年5月5日午後2時5分~午後6時50分 ○2日目:2020年5月6日午後2時10分~午後6時50分【当記事】 2020年のゴールデンウィーク・5月4日から5月6...
格付:AAA

ハプスブルクの宝剣 原作:藤本ひとみ(青春アドベンチャー)

1732年6月、フランクフルトのユダヤ人居住区。 医者となってパドヴァの大学から帰郷したエリヤーフーを待っていたのは、壁の中に閉じこもる同胞・ユダヤ人からの非難の視線だった。 非ユダヤ人との融和を願って翻訳したドイツ語訳の律法(ユダヤ教の聖典)がラビの逆鱗に触れたのだ。 そして壁の外でも世界は彼を追いつめる。 名家の娘アーデルハイトと恋に落ちたエリヤーフーはその代償として左目と命を失うことになる。 そう、ユダヤ人・エリヤーフー・ロートシルトは死んだ。 神聖ローマ帝国の継承者マリア・テレジアが出会った男は、ユダヤ人の医者ではなく、エドゥアルト・アンドレアス・フォン・オーソヴィルという片目の伯爵。 彼女の夫であるロートリンゲン公フランツの家臣。
格付:A

紺碧のアルカディア 作:並木陽(青春アドベンチャー)

西暦1201年、ヴェネツィア共和国元首エンリコ・ダンドロの孫娘フェリチータ・ダンドロが船長を務める武装商船ファルコドーロ号は、ヴェネツィアへの帰途、海賊に襲われる商船を救援、ひとりの貴人を保護する。 彼女の名はテオドラ。斜陽の時を迎えつつある東の大国、千年の都コンスタンティノポリスに都をおく東ローマ帝国の皇女。 それは終わりの始まり。 理想と欲得、賞賛と罵声に包まれた「史上最悪の十字軍」に自分が加担していくことになることを、この時のフェリチータはまだ知らない。
ゆるゆるつながり

フランス近世の歴史を青春アドベンチャーでたどる。

【特集:青アド・ポーカー27】フランス近世を舞台にした作品を時系列で並べてみました。 青春アドベンチャーでは、1992年の番組開始から幾度もフランス近世を舞台にしたラジオドラマを放送してきました。 ルイ! ルイ!! ルイ!!! しか~し! ...
格付:A

三銃士 原作:アレクサンドル・デュマ(青春アドベンチャー

頑固で、短期で、無鉄砲。 ガスコン(ガスコーニュ出身者)はいつだって一直線だ。 時は13世紀、ガスコーニュ出身の青年ダルタニャンもまた、紹介状1枚だけを握りしめ、同郷の出世頭・銃士隊のトレヴィルを訪ねてパリに上京してきた。 目指すは国王陛下の銃士隊に入っての立身出世! でもなぜか到着早々、よりにもよってその銃士隊の名物三銃士アトス、ポルトス、アラミスと決闘することになってしまった。 でもダルタニャンはへこたれない。 ガスコンは一直線なのだ。
格付:A

暁のハルモニア 作:並木陽(青春アドベンチャー)

17世紀、ドイツは戦乱の渦中にあった。 三十年戦争。 カトリックとプロテスタントの間で争われた最後にして最大の宗教戦争により、国土は荒廃、住民たちは塗炭の苦しみを味わっていた。 後世から見れば「暗黒の中世」は終わりを告げつつある時代。 しかし、イタリアでガリレオ・ガリレイが「それでも地球は動く」と呟かざるを得なかった時代でもある。 いわんやドイツにはまだ近代文明の曙光もさしていない…ように見える。 しかし、そんな時代でも新しい学問を求め歩みを止めない青年がいた。 彼の名はヨアヒム・ハインツェル。 若き天文学者であるヨアヒムは戦乱で大学を焼け出され、行くところがない。 しかし、これ幸いと、予てから憧れていた大天文学者ヨハネス・ケプラーに会いに行くことに決めた。 神のあり方を巡って混乱する地上。 しかし、真理の光があれば世に調和をもたらすことだってできるはずなのだ。
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