歴史時代(海外)

格付:B

大地の子エイラ 原作:ジーン・アウル(ドラマ・スペシャル)

氷河期の終わり。5歳の少女エイラは、地震により家族全員を失う。そして、放浪の末に、自分とは全く違う姿形をした“人間”の集落にたどり着き、九死に一生を得る。彼らはエイラと違い、低い背丈、曲がった腕、毛深い身体を持ち、声より身振り手振りに頼ってコミュニケーションをする民だった。エイラは、やさしい養父母のもと落ち着いた生活を得ることができたものの、彼らの考え方や秩序にどうしても馴染めない。そして、自分の“みにくい”容姿もまた受け入れられなかったのだ…ネアンデルタール人「洞穴熊ウルススの民」中で、“みにくいアヒルの子”クロマニョン人のエイラはどう生きていくのだろうか。
格付:AA

赤と黒(第二部) 原作:スタンダール(青春アドベンチャー)

19世紀のフランス。学問での立身出世を目論む平民出身の青年ジュリアン・ソレルは、恩師ピラール神父の取り計らいにより、フランスを代表する大貴族ラ・モール侯爵の秘書となる。金持ち達を征服すべき対象として嫌悪しながら、華やかな社交界にも馴染んでいくジュリアン。ラ・モール侯爵の信頼も得て順風満帆と思えたが、侯爵の娘マチルドと親しくなったことにより、再び波乱が起き始める。
格付:AA

プラハの春 原作:春江一也(青春アドベンチャー)

1967年、チェコスロバキア社会主義共和国。在チェコスロバキア日本大使館に勤務する27歳の若き外交官・堀江亮介は、休暇で赴いたウィーンからプラハに戻る途中の路上で、カテリーナとシルビアという東ドイツ人の母娘と出会う。折しも「プラハの春」と呼ばれることになる改革運動の最中にあったチェコスロバキアで、西側・東側という政治的立場を越えて、惹かれあっていく亮介とカテリーナ。しかしやがて、国内の改革派の勢いは急拡大し、東側諸国はチェコスロバキアの改革を危険視し始める。そして、歴史の歯車は、ふたりの運命をも巻き込んでいくのであった。後の世に「プラハの春」と呼ばれることになる民主化運動の隆盛と挫折を、若き外交官の愛と別離を交えて描く。
ゆるゆるつながり

【特集】ラジオドラマで歴史上の人物を知る(世界史編)

特集【世界史上の有名人物が登場する青春アドベンチャー作品】本ブログは青春アドベンチャーを始めとするNHK-FMのラジオドラマ番組で放送されたラジオドラマを紹介するブログです。前回の特集では、今まで紹介したラジオドラマ番組に登場した日本の歴史...
格付:B

名馬 風の王 原作:マーゲライト・ヘンリー(青春アドベンチャー)

18世紀、モロッコはサルタンの王宮で1頭のアラブ馬が生まれた。災難の印とされる「小麦のようなもじゃもじゃの毛」が胸に生えていた子馬。小さく、痩せていたその子馬シャムは、しかも生まれてすぐに母馬をなくしてしまった。とても育つまいと言われたその子馬を育てたのは、口のきけない馬屋係の少年アグバ。彼の懸命な世話により無事に育つことが出来たシャムは、アグバと無二の絆で結ばれるようになる。しかし、シャムはフランス王への贈りものとしてフランスに送られ、しかも異国の地で彼らは離ればなれとなってしまう。1人と1頭の旅はどのような結末を迎えるのか。これはサラブレッドの始祖とされる謎多き伝説の名馬・ゴドルフィンアラビアンの物語である。
格付:AA

マドモアゼル・モーツァルト 原作:福山庸治(青春アドベンチャー)

高校で音楽教師をしている裕子のもとに、先輩の勤が、200年前のアメリカで音楽教師をしていたエリザベスという女性が書いたというオペラの譜面を持って現れた。オペラのタイトルは「マドモアゼル・モーツァルト」。それは、モーツァルトが女性であったという驚くべき物語だった。少女エリーザはなぜウォルフガング・アマデウス・モーツァルトと名乗ることとなるのか、どのような気持ちで音楽を作り、そしてどのような恋をしたのか。物語はこのオペラで語られている彼女の人生へと移っていく。
格付:A

バルト海の復讐 原作:田中芳樹(青春アドベンチャー)

15世紀のバルト海。琥珀の買い付けも無事に終わり、故郷のリューベックまであと一息。エリックが船長として迎えた初めての航海は無事に終わろうとしていた。しかし、突然の嵐が船を襲ったことにより状況は一変してしまう。嵐に乗じて、3人の部下 -ブルーノ、マグヌス、メテラー- が反乱を起こし、エリックは嵐の海に投げ込まれてしまったのだ。何とか岸に泳ぎつき、ホゲ婆さんと名乗る怪しげな老婆に助けられたエリック。自分がなぜ反乱を起こされたか心当たりのないエリックだが、話を聞いたホゲ婆さんはあっさりと状況を読み解いてみせた。恐らく琥珀以上の利益をもたらす何らかの事情が背後にあるであろうこと、そのために反乱の首謀者の3人以外の他の船員達は殺されているであろうこと、そして、船員殺害と琥珀盗難とを併せてすべてエリックの罪とされているであろうこと。真犯人を告発するとともに、真相を船主に伝えるために、エリックはリューベックへと向かうのだが。
格付:A

獅子の城塞 原作:佐々木譲(青春アドベンチャー)

戦国時代末期の1582年、ヨーロッパの築城技術を求めてひとりの石積み職人が海を渡った。彼の名は戸波次郎左(となみ・じろうざ)。ルネッサンス文化の中心地ローマで、3年と期限を決めて修行に打ち込む次郎左だが、彼を取り巻く状況は徐々に変化を始める。パトロンであった織田信長の死、職人仲間との確執、異端審問の陰…「日の本に、攻められても落ちぬ“不落の城”を築きたい」という次郎左の理想がかなう日は来るのだろうか。
格付:B

ヘウレーカ 原作:岩明均(青春アドベンチャー)

シチリア島の都市国家シラクサに住むその青年は軍事国家スパルタの出身とは思えない穏やかな男であった。彼、ダミッポスは生まれ故郷の都市国家スパルタに馴染めず、この豊かなシラクサに流れ着いたのだ。しかし、そこで彼が遭遇したのは、地中海の覇権を目指して膨張を続けるローマとその宿敵カルタゴとの争いの代理戦争。クーデターにより実権を握ったカルタゴ派のアジテーションによりそれなりに士気上がるシラクサ。しかし、シラクサの造反に激怒したローマは「ローマの剣」の異名を取る勇将マルケルスを差し向ける。紀元前215年、科学者アルキメデスと関わったことにより戦争の当事者となってしまったダミッポスの目に、攻防戦の顛末はどう映るのか。
格付:AA

スカラムーシュ 原作:ラファエル・サバティーニ(青春アドベンチャー)

フランス革命前夜。大貴族ラ・トゥール・ダジル侯爵に親友を殺された青年弁護士アンドレ・ルイ・モローは、侯爵に対する復讐を誓う。しかし、折からの革命騒ぎに巻き込まれた結果、騒乱罪の汚名を着せられ、追われる身となってしまった。恋と芝居と革命と剣とともに、変転の日々を送るアンドレ。一方、ダジル侯爵の運命もまた、フランス革命により様々に変転していき、やがてふたりは直接対決の時を迎えることになる。貴族に育てられた身でありながら民衆の側に立ったアンドレ。しかし、同時にアンドレは貴族社会とのしがらみを完全に捨て去ることもできない。「僕はお芝居でいえばヒーローでもヒールでもない。スカラムーシュなのです。いざという時には逃げ腰になる道化役スカラムーシュ。でも実は策略家で、敵に隙があれば反撃に転じることもあるスカラムーシュなのです。」
タイトルとURLをコピーしました