格付:A 太陽の簒奪者 原作:野尻抱介(青春アドベンチャー)
2006年、突如、水星から何らかの物体が噴出を始めた結果、太陽にリングができてしまった。そしてリングの影により日照量が激減した地球は、急速に寒冷化を始める。人類はリングをつくった何者かがいると仮定し、彼らを”ビルダー”と名付けるが、その正体はようとして知れない。リングの探査に向かった探査機もすべて正体不明の兵器で破壊され、全ては謎のままで時は過ぎていく。一方、リングの形成を目の当たりにし異星人とのコンタクトを夢見た高校生の少女・白石亜紀は、やがてその夢のまま科学者へ成長する。しかし、15年後の亜紀が31歳になった頃には、地球の寒冷化は一層進み、人類は滅亡の危機を迎えていた。そして、人類は存亡を掛けて1隻の舟をリングへと送り出す。人類初の原子力宇宙戦艦ファランクス。乗り込むのはわずか4人の乗組員。その中に亜紀の姿もあった。人類存続のための手段はあるのか。ビルダーは存在するのか。そしてビルダーが存在したとして彼らとは戦うしかないのか。様々な葛藤を抱えながら亜紀はリングを目指す。