格付:A

太陽の簒奪者 原作:野尻抱介(青春アドベンチャー)

2006年、突如、水星から何らかの物体が噴出を始めた結果、太陽にリングができてしまった。そしてリングの影により日照量が激減した地球は、急速に寒冷化を始める。人類はリングをつくった何者かがいると仮定し、彼らを”ビルダー”と名付けるが、その正体はようとして知れない。リングの探査に向かった探査機もすべて正体不明の兵器で破壊され、全ては謎のままで時は過ぎていく。一方、リングの形成を目の当たりにし異星人とのコンタクトを夢見た高校生の少女・白石亜紀は、やがてその夢のまま科学者へ成長する。しかし、15年後の亜紀が31歳になった頃には、地球の寒冷化は一層進み、人類は滅亡の危機を迎えていた。そして、人類は存亡を掛けて1隻の舟をリングへと送り出す。人類初の原子力宇宙戦艦ファランクス。乗り込むのはわずか4人の乗組員。その中に亜紀の姿もあった。人類存続のための手段はあるのか。ビルダーは存在するのか。そしてビルダーが存在したとして彼らとは戦うしかないのか。様々な葛藤を抱えながら亜紀はリングを目指す。
格付:AA

おいしいコーヒーのいれ方Ⅲ~彼女の朝~ 原作:村山由佳(青春アドベンチャー)

ショーリとかれんが付き合うようになって初めての夏。しかし、かれんの母親の一時帰国やショーリの陸上部の合宿などのために、ふたりはすれ違いが続きデートもままならない。ようやく出かけることができた鴨川への日帰り旅行。しかし、帰りの電車が不通になってしまい、ふたりは旅行先で一泊することを決める。果たして二人に運命の時は訪れるのか。
格付:A

おいしいコーヒーのいれ方Ⅱ~僕らの夏~ 原作:村山由佳(青春アドベンチャー)

ついにお互いの気持ちを確かめ合った勝利とかれん。しかし、その後もふたりに距離はなかなか縮まらない。かれんの弟、丈は積極的に(野次馬的に?)後押ししてくれるし、喫茶店・風見鶏のマスターも温かく見守ってくれている。しかし、相変わらずもどかしいふたり。そんな中、勝利は大学生になり、新しい人間関係ができはじめる。新しい先輩、新しい友人(女性)…ふたりの夏はまだはじまったばかりだ。
格付:A

おいしいコーヒーのいれ方Ⅰ~キスまでの距離~ 原作:村山由佳(青春アドベンチャー)

父親が急に転勤することになった和泉勝利(いずみ・かつとし=ショーリ)は、いとこの花村かれん・花村丈の姉弟と3人で同居することになった。普段疎遠だったいとこ達との同居に気が進まない勝利。しかし、久しぶりにいとこ達にあった勝利はびっくりした。3年ぶりに会った5歳年上のかれんが美しい女性へと成長していたのだ。そして偶然にも、かれんは勝利の通う高校に美術教師として赴任してきた。年上だが、おっとりとしていてどこか浮世離れしているかれんのことが気になって仕方がない勝利。そして勝利はかれんと一緒に暮らし彼女の秘密を知るにつれ、一層、彼女に惹かれていく。
格付:B

恋愛映画は選ばない 原作:吉野万理子(青春アドベンチャー)

目黒花歩里(かおり)は大手通販会社に勤める独身の会社員。30歳の時に転職してきて、もうすぐ10年。仕事は頑張ってきたけど、気がつけば40歳はもう目の前だ。そんな花歩里の身辺が最近、妙に騒がしい。一緒に独身を謳歌してきた親友の結婚。気の強い後輩職員の入社。母親の病気。そして新しい出会い。40歳を前に色々な選択肢が目の前に現れてきた花歩里。選んでしまうと自分の持っている選択肢が減ってしまう気がする。でも選ばなければ前には進めないこともわかっている。どこにでもいるアラフォーの女性の人生の転機?を描く。
格付:B

ロズウェルなんか知らない 原作:篠田節子(青春アドベンチャー)

駒木野町は、数年前にスキー場が閉鎖されて以来、寂れる一方の田舎町である。町の売りといえば、空気が綺麗で街灯も少なく、夜空が美しいことくらい。そこで、町の青年クラブは、都会から観光客を招き流星の観測会を企画した。イベントというのもおこがましい小規模な観測会。しかも折からの天候不良でろくに流星も見れやしない。がっかりする一同だが、突如、雰囲気を一変させる出来事が起こる。夜空に未確認飛行物体(UFO)が現れたのだ。観測会は一転して大盛り上がりで終わった。調子に乗った青年クラブの面々はオカルトをネタに町おこしを企み始める。「日本の四次元地帯、駒木野!」これだ!しかし大丈夫なのか、もともと駒木野町ではUFOとかオカルトとかそんな話は聞いたこともなかったのだが…
格付:C

ぼくは勉強ができない 原作:山田詠美(青春アドベンチャー)

僕、時田秀美は17歳の高校生。父親はいない。すれっからしな母親とちょい悪の祖父に、日々、女性の本音や社会の本当の姿を教えられて育った。だから、ちょっとニヒルでクールになってしまうのも仕方がないじゃないか。僕は勉強ができない。大多数の先生からは煙たがられているし、同級生とも微妙に話が合わない。だから学校も少しだけ居心地が悪い。でも女性にはもてるよ。年上の恋人・桃子さんとも熱愛中だ。僕は勉強ができない。でもそれはいけないことなのだろうか。
格付:B

天使のリール 原作:喜多嶋隆(青春アドベンチャー)

角田潮里(しおり)は葉山から青山学院大学に通う大学生。父親は行方不明だが、漁師の祖父と何不自由なく暮らしていた。潮里と祖父の夢は、ふたりで釣り船をやることだったが、念願のフィッシングボートが届いた時に祖父は急逝してしまった。祖父が大好きであったハワイにちなんで命名されたその船、「アロハ丸」を引き継いだ潮里は、女子大生を続けながら、土日と水曜日は一人で「アロハ丸」の船長を始めることを決心する。女子大生船長・潮里が、釣り客達や、祖父や父に縁のある様々な人たちと交流するなかで成長していく姿を描く。
格付:A

ロンリー・ランナー 原作:喜多嶋隆(青春アドベンチャー)

俺の名前は流葉爽太郎(ながれば・そうたろう)。六本木にある広告代理店S&WでCFディレクターをやっている。S&Wで、といっても、俺の率いる流葉チームはS&Wの正式な組織ではなく、所属する我々も正社員契約も保証もなしの使い捨ての身分だ。その代わりギャラは通常の2倍もらう。このヤクザなチームに所属するのは、俺、ボクサー崩れの流葉のほか、かつてカンヌ国際広告映画祭のグランプリを取った敏腕プロデューサーながら酒と賭博には目がない熊沢、そして暴走族上がりで俺に喧嘩でコテンパンにやられてからS&Wの門を叩いたアシスタントのリョウ。やはりヤクザな面々だ。今回、この特攻チームに新しい仕事が舞い込んできた。それは長距離走用のスポーツシューズのTVCM。俺は偶然に出会った”裸足のシンデレラ”に的を絞って出演交渉を始めたのだが…
格付:AA

CF愚連隊 原作:喜多嶋隆(アドベンチャーロード)

私の名前は氷山(ひやま)。外資系広告代理店・S&Wの制作部長だ。わが社が日本に上陸してから10年。がむしゃらにやってきたお陰で、60近いクライアントからの信頼を得て、会社は十分に軌道に乗っている…ように見える。しかし、会社の発展とともにスタッフの年齢も上がった。そして、わが社はこの2年間、新規のクライアントを1社も取れていない。このままでは困る。今、わが社に必要なのは「無茶、怖いもの知らず、でたらめ、損得勘定一切なし」、そんなヤクザなスタッフなのではないのか。さて、今日、面接する流葉爽太郎(ながれば・そうたろう)とはどんな男だろうか。履歴書によれば、USC(南カリフォルニア大学)の映画学科を中退し、アメリカの広告代理店で働いていた、とある。わが社が望むような人材だと良いのだが。
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