格付:A

魔術師 原作:江戸川乱歩(青春アドベンチャー)

休暇中の名探偵・明智小五郎は、信州で資産家の令嬢・妙子と出逢い好意を持つ。 所詮、身分違いの恋と諦めていた明智であったが、警視庁の浪越警部から至急帰京を促す連絡が入り、その中で妙子の名前が出てきたことに驚く。 浪越警部によれば東京の大資産家福田氏のもとに、差出人不明の犯行予告ともとれる不気味なメッセージが届けられていること。 そして、明智へ対処を依頼することを提案したのが福田氏の姪である妙子であるという。 明智は勇んで東京へ向かう。 しかしこれが「魔術師」と呼ばれる男による、陰惨な復讐劇のはじまりであった。
格付:AAA

ピエタ 原作:大島真寿美(青春アドベンチャー)

18世紀、斜陽期を迎えているヴェネツィア共和国に、ピエタ慈善院はあった。 ピエタに引き取られた孤児の娘たちは、名作曲家ヴィヴァルディの指導のもと音楽を学び、特に優れた者は慈善院付属の「合唱・合奏の娘たち」として日の当たる人生を歩むことができた。 エミーリアも「合唱・合奏の娘たち」の一員であったが、大きな名声を得ることは遂になく、今はピエタの事務を担当している。 そのエミーリアのもとに恩師ヴィヴァルディが外国で死去したとの知らせが届く。 同時にピエタもまた次第に運営が苦しくなりつつあった。 エミーリアはピエタへの支援を求めて行動を始め、古い友人で裕福な貴族の娘であるヴェロニカから、ある古い譜面を探すことを条件に支援の約束を取り付ける。 ヴェロニカの譜面を探す試みは、エミーリアが知らなかった恩師ヴィヴァルディの姿と、エミーリア自身の過去の探索につながっていくのだった。
格付:C

アンデルセンの雪の女王 (青春アドベンチャー)

少年カイと少女ゲルダはいつもふたりで遊んでいた仲良しの幼馴染。 しかしカイの性格はある日を境に一変してしまう。 周囲からは「カイは頭のよい子だよ」といわれるが、ゲルダだけはカイが意地悪な性格になってしまったことに気がついていた。 実はカイの目には悪魔が作った「性悪鏡」の破片が入ってしまっていたのだ。 しかも、カイは「雪の女王」に誘惑され、いずこともなく立ち去ってしまう。 心を痛めるゲルダ。 ゲルダは、ある日自分の乗った小船が岸から離れたのをきっかけに、ただ一人、カイを探す旅に出ることを決意する。 様々な人との出会いと冒険を繰り返してついに雪の女王の城にたどり着くゲルダ。 果たしてカイは元の心優しい少年に戻るのか。 ゲルダはカイを連れて帰ることができるのか。
格付:AAA

スフィア 原作:マイクル・クライトン(青春アドベンチャー)

心理学者のノーマンは、軍によりサモアとフィジーの間にあるという「飛行機の墜落現場」へと連れて行かれる。 通常の飛行機の墜落とは思えない厳重な情報統制がなされていることに不信感を覚えるノーマン。 現場に到着後に明かされた目的地の新の姿は「300年前の宇宙船の墜落現場」という驚くべきものであった。 ノーマンのほか、米軍のバーンズ艦長、動物学者のベス、宇宙物理学者のテッド、数学者のハリーで構成される調査チーム、そして通信連絡担当のティナ、記録保管係のジェーン、食料係のローズの支援チームは一緒に海底に設置された居住施設で調査を開始する。 そして、宇宙船の中で謎の球体<スフィア>が発見されるが、そのころ海上には猛烈な嵐が来て、彼らは海底で孤立してしまう。 そして様々な事件が起こり始める…
ドラマ化希望作品

梅原克文「二重螺旋の悪魔」

特集【お勧め作品⑤】梅原克文「二重螺旋の悪魔」   ラジオドラマのブログなのにラジオドラマ化されていない作品を取り上げる、このシリーズ。 この謎の企画の趣旨がわからない方、間違えてこのページにたどり着いてしまってそもそも「青春アドベンチャー...
格付:AA

遠い海から来たCOO 原作:景山民夫(アドベンチャーロード)

洋助は、海洋生物学者である父・哲郎とフィジー諸島のパゴパゴ島に住んでいる少年。 ある日珊瑚礁で、1億6500万年前に絶滅したはずの首長竜プレシオサウルスの幼生に出会う。 クーと名づけられたそのプレシオサウルスが、インプリンティング(刷り込み)により洋助を母親と認識してしまったため、洋助の母親代わりの日々が始まった。 大変ながらも楽しい日々。 しかしその平穏な日々は長くは続かなかった。 洋助の周りで、核実験を目論むフランス軍とこれに反対する組織の暗躍が始まり、哲郎・洋助親子、そしてクーもその争いに巻き込まれていく…
格付:B

海に降る 原作:朱野帰子(青春アドベンチャー)

天谷深雪は有人潜水調査船〈しんかい6500〉の女性初のパイロット候補生。 JAMSTEC(海洋研究開発機構)の有人探査部に所属し、かつてしんかい6500の開発に携わりながら深雪を捨ててアメリカへ渡った父への思いを引きずりながらパイロットを目指している。 高峰浩二はJAMSTECの広報部に中途採用された男性。 正体不明の深海生物「白い糸」の発見に生涯をささげた父の夢を継ぐために畑違いのJAMSTECに転職してきた。 二人はそれぞれの夢をかけ深海へ向かう。
格付:B

神去なあなあ日常 原作:三浦しをん(青春アドベンチャー)

横浜に住む平野勇気は、高校卒業を間近に控えているが特にやりたいこともなく、卒業後の進路も未定の状態。 そんな勇気を見かねた担任は、彼を三重県の山奥の神去(かむさり)村の林業会社に強引に送り込んでしまう。 横浜とはあまりに違う生活環境、きつい山仕事。 脱走しようにもあまりに山奥過ぎてその手段すらない。 嫌々、山仕事を続ける勇気だが、周囲の皆の山仕事に対する熱意を感じ、神去村の「なあなあ」な生活に慣れ、村の美人と少しだけお近づきになるにつれ、少しずつ村の暮らしに馴染んでいく…
青アドの小ネタ

ラジオドラマと小説の比較

「はじめに」で書いたようにラジオドラマは今ではすっかり下火になっており、聴いたことがない方もいらっしゃると思います。 本記事ではラジオドラマなどのオーディオドラマを聴いたことがない方に、小説との比較で青春アドベンチャーの魅力をお伝えしたいと...
格付:A

屋上デモクラシー 作:高羽彩(青春アドベンチャー)

原田ヒデオは中学2年生。 信条は「静かに、大人しく、波風たてない傍観者であれ」。 そんな彼にとって、教室の人間関係の息苦しさから逃れられる屋上は大切な場所だった。 しかし、隣の中学で起きた屋上からの転落事故が原因で、彼の通う中学校の屋上も閉鎖されることになってしまう。 矢も楯もたまらず屋上に駆け出すヒデオ。 そこには、同じように屋上閉鎖に反対する田端ヤスナリと木村マノが、金属バットで屋上の南京錠を破壊する姿があった。 とっさに屋上には来たものの、特にこれといって何かをしたいと思ってはいなかったヒデオ。 しかし、美少女マノの気を引くために曖昧な態度を取っているうちに「屋上閉鎖反対運動」に巻き込まれてしまう…
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