格付:AA

ロロ・ジョングランの歌声 原作:松村美香(青春アドベンチャー)

1998年12月3日、赤道近くの島、東ティモールで1人の日本人新聞記者が射殺された。 中瀬稔(なかせ・みのる)享年32歳。私の兄だ。 新聞記者として世界中を飛び回っていた稔兄さんは、行く先々から私に絵葉書を送ってくれた。 最後の絵葉書は東ティモールに渡る直前、インドネシアの世界遺産、ブランバナンのロロ・ジョングラン寺院からだった。 あの時、稔兄さんは何を感じていたのだろう。 そして絵葉書になぜあんなメッセージを残したのだろう。 「俺は運命に逆らうことにするよ」などというメッセージを。
格付:AA

いざ行かむ 短歌甲子園へ 作:東多江子(FMシアター)

「短歌甲子園」の3人の代表に選ばれてしまった。 学校の課題として何気なく提出した短歌が新任の校長先生の目に留まったらしいのだ。 ピアニストになるという夢が挫折して以来、何の取柄もなくただ平凡な毎日を送る私。 こんな私に短歌の才能なんてあるのだろうか。 まさか課題を提出したのがこの3人だけだった…という訳でもないようだけど。 でもやっぱりダメだ。 肝心の短歌甲子園の今年のテーマは「音」なのだ。 どうしてもピアノのことを思い出してしまう。 こんな私、修次郎君や夏音の足を引っ張るだけに決まっている…
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【「今日は一日“ありがとうFM50”三昧~オーディオドラマ編」の放送内容紹介】第二部

【「今日は一日“ありがとうFM50”三昧~オーディオドラマ編」の放送内容紹介】第二部 番組:今日は一日“ありがとうFM50”三昧~オーディオドラマ編(第二部) 初出:2019年3月3日午後7時20分~午後11時0分 この記事は2019年の3...
格付:A

高天原探題 原作:三島浩司(青春アドベンチャー)

僕はあの時、清美を救わなければ良かったのだろうか。 7年前、京都・桂川の河辺に、どこからともなく降り注いだ大量の土砂。 確かにあの時を境に世界は変わってしまった。 異能者「玄主」(ゲンシュ)と、人知を超えた弁別不能体「不忍」(シノバズ)により再起不能にされた多くの人々。 しかし、目の前で生き埋めになった少女を救わないなんて選択肢があったとは思えない。 たまたまその最初の出現場所に僕が居合わせたからといって、今日の事態に僕が責任をとらないといけないとも思えない。 そう、責任ではない。 責任をとるために僕は「不可識存在問題対処専門委員会」(俗称「高天原探題」)に入ったわけではない。 僕は単に再会したかったのだ。 あの少女に。
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【「今日は一日“ありがとうFM50”三昧~オーディオドラマ編」の放送内容紹介】第一部・後半

【「今日は一日“ありがとうFM50”三昧~オーディオドラマ編」の放送内容紹介】第一部・後半 ○第一部全体:2019年3月3日午後1時0分~午後6時50分 ○当記事紹介分:2019年3月3日午後4時15分~午後6時50分 この記事は2019年...
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【「今日は一日“ありがとうFM50”三昧~オーディオドラマ編」の放送内容紹介】第一部・前半

【「今日は一日“ありがとうFM50”三昧~オーディオドラマ編」の放送内容紹介】第一部・前半 ○第一部全体:2019年3月3日午後1時0分~午後6時50分 ○当記事紹介分:2019年3月3日午後1時0分~午後4時15分 「今日は一日○○三昧」...
格付:B

無印OL物語 原作:群ようこ(サウンド夢工房)

小説家・エッセイストの群ようこさんによる処女小説「無印OL物語」をラジオドラマ化した作品で、青春アドベンチャーの前番組である「サウンド夢工房」(1990年4月~1992年3月)で放送されました。 群ようこさんといえば、バブル期からバブル崩壊後10年程度の間、若い女性に絶大な人気を博した方です。 若い女性の「本音」を軽妙な文体に乗せ、エッセイに、小説に大活躍されました。 ちなみに群さんがエッセイストとしてデビューしたのが1980年代前半、初の単行本は1984年の「午前零時の玄米パン」。 そして小説家としてのデビュー作が本作品の原作である「無印OL物語」(1989年)と、その軌跡はまさにバブルの隆盛と軌を一にしています。
格付:B

日本のヤバい女の子 原作:はらだ有彩(青春アドベンチャー)

私は平成生まれ。 女だからこうしなさいと親に言われたことはなかったし、女だから損をしたと思うこともなかった。 だから、就職してみて初めて気がついた。 この国の女性に押しつけられている「女子」という役割に。 だから、どうしても知りたくなった。 現代でさえこんなに生きづらいのに、昔の女の子はどうしていたのかということを。 だから、会いに行くことにした。 昔話に登場するあの女の子たちに。
格付:B

夜のストーリーボックス 作:葉月けめこ他(青春アドベンチャー)

本作品「夜のストーリーボックス」はNHK-FMのラジオドラマ番組「青春アドベンチャー」で放送された脚本家競作によるオムニバスラジオドラマ作品です。 「青春アドベンチャー」という番組は、毎週月曜日から金曜日の夜9時15分から30分までの15分間に放送されている帯ドラマの番組で、通常、2週間(10回)を1クールとして続き物の作品を放送しています。 ただ、時々、1回15分で完結する短編作品集を放送することもあり、本作品はそのひとつです。
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第三報:放送作品の選定理由等をガイドする記事が掲載されています「今日は一日“ありがとうFM50”三昧 ~オーディオドラマ編~」

2回(第1報、第2報)に亘りお知らせしてきた、3月3日に放送される「今日は一日“ありがとうFM50”三昧 ~オーディオドラマ編~」ですが、放送される作品のガイドが公表されました(外部リンク)。 敢えて粗筋ではなく、その作品を選んだ背景と、放...
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