【特集:青アド・ポーカー30】岸田國士戯曲賞を受賞した脚本家が関与しているラジオドラマ
本記事は、当ブログで紹介したラジオドラマのうち、岸田國士戯曲賞(きしだくにおぎきょくしょう)を受賞している脚本家を起用している作品を一覧にまとめるものです。
岸田國士戯曲賞とは
岸田國士戯曲賞はwikipediaによれば「新人劇作家の登竜門とされ、『演劇界の芥川賞』という異名を持つが、ベテラン作家の受賞も多い」らしいのですが、私自身は「オウジとKの物語」の記事をまとめるに当たり北村想さんが受賞していることを知っただけであり、この分野についての知見は全くありません。
もとよりこのブログで取り上げているラジオドラマはエンタメ色が強く、初回から第10回までのうち4回が該当作なし、という硬派な「演劇界の芥川賞」とはあまり親和性が高いとはいえないのですが、こういった切り口の特集があってもよいだろうと思い、今回まとめてみました。
それでは一覧です
詳しくないので、これ以上のご託は述べず、早速、一覧を記載させて頂きます。
“●”がラジオドラマオリジナルの作品、“○”が原作付き作品の脚色、“◎”が原作作品を自らラジオドラマ用に脚色した場合、“□”が原作の提供のみの場合です。
(注:番組名の略称は、SA=青春アドベンチャー、AR=アドベンチャーロード、HH=ふたりの部屋、FT=FMシアター、TA=特集オーディオドラマです。)
第13回(1968年):別役実さん(受賞作「マッチ売りの少女」ほか)
- 虫づくし(HH・1979年)□
第17回(1972年):井上ひさしさん(受賞作「道元の冒険」ほか)
- 十二人の手紙(HH・1979年)□?
- 四捨五入殺人(SA・2022年予定)□
第28回(1984年):北村想さん(受賞作「十一人の少年」)
- オウジとKの物語(HH・1984年)□
- 北村想の怪人二十面相・伝(SA・1992年)◎
第32回(1988年):大橋泰彦さん(受賞作:ゴジラ)
- テレヴィジョン・シティ(SA・1993年)○
- レンタル・メモリアル(FT・1993年)●
- 紅はこべ(SA・1994年)○
- レディ・スティンガー(SA・1994年)○
- ウェディング・ウォーズ(SA・1995年)○
- 鷗外 青春診療録控 千住に吹く風(SA・2022年)○
第33回(1989年):岩松了さん(受賞作:蒲団と達磨)
- カラマーゾフの森(SA・2002年)●
第40回(1996年):鈴江敏郎さん(受賞作:髪をかきあげる)
- ほかの誰でもないアヤコ(FT・2016年)●
第50回(2006年):佃典彦さん(受賞作:ぬけがら)
第52回(2008年):前田司郎さん(受賞作:生きているものはいないのか)
- 逢沢りく(SA・2016年)○
第62回(2018年):福原光則さん(受賞作:あたらしいエクスプロージョン)
- レールバイク(FT・2015年)●
候補
この他、「東の国よ!」(TA・2013年)の福田善之さんが第10回に受賞したものの辞退しているほか、以下の方々が候補になったことがあります。
この他、FMシアター「ノストラダムスと冷静な航海士たち」に主演した蟷螂襲さんも「舟歌。霧の中を行くための」及び「前髪に虹がかかった」にて脚本家として候補に挙がったことがあります。
何となく漏れがありそうな気がします。
お気づきの方は是非ご指摘ください。
宜しくお願いいたします。
■シリーズ「青アドポーカー」
作品間の緩やかな繋がりを楽しむこの企画。
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