大将のブルース 作:村角大洋(FMシアター)

格付:B
  • 作品 : 大将のブルース
  • 番組 : FMシアター
  • 格付 : B
  • 分類 : コメディ
  • 初出 : 2024年10月12日
  • 回数 : 全1回(50分)
  • 作  : 村角太洋
  • 音楽 : 村角ダイチ
  • 演出 : 福岡利哉
  • 主演 : 黒田有

人はみんなこの店を口が悪くて汚い店だといいよる。
しかし、この店は流浪の人生を送ってきたこの俺がようやく作り上げた俺の城。
この店は俺、俺はこの店。
だから絶対に店の流儀は変えへん。
例え1日に常連客2人しか来いへんでも。
だけど酷すぎやないないか。新人従業員マサキはいくら教えても全く使い物にならへん。


本作品「大将のブルース」はNHK大阪放送局の制作したオーディオドラマでNHK-FMのFMシアターで放送されました。

大阪らしさが濃いめ

大阪放送局の制作だけあって基本的に全編大阪弁。
出演者も吉本の芸人さんを中心に関西の出身者で固めています。
さて、本作品の主人公「大将」は大阪の下町で営業する小料理居酒屋「もうええわ」(←最初聞いた時は主人公の捨て台詞だと思ったのですが店名だということは公式ホームページで気が付きました)を営業する昭和な男。
料理の味は良いもののあまりの口の悪さにわずかな常連客以外は居付かず、店は閑古鳥が鳴いている状態。
恩人から頼み込まれて仕方なく雇っている若手従業員に給料を出すのも厳しい状況です。

寡黙?古風?慈愛に満ちた?

その店が何の因果か突然SNSでバズってしまったしまうことからはじまるちょっとした騒動を描いたのが本作品です。
とはいえ結局、バズって客が増えただけなので大きな事件が起きるわけではなく、大将と手伝いのマサキ、それにふたりの常連客のやりとりを中心に進みます。
その際の大将のあたふたぶりや周りの人たちの反応を少しコメディタッチで描いていくストーリーです。
いかにも大阪らしい軽妙な会話が続き楽しく聞くことができたのですが、大阪出身でない私にとってはあまりツボがわからず、なんとなく聞き流しただけで終わってしまいました(オチもいまいち笑えず)。

お約束が多いような気がする

思うに大阪のお笑いって聞く方にも一定の「お笑いの常識」(こういう会話の後はこう返すのが当たり前、このタイミングで笑わうのが当たり前的なもの)を要求しますよね。
私に子供のころからのそういった常識が染みついていないことが残念ではありますが、まあなくてもよいかなというのが正直なところ。
なにはともあれその点で聞く人を選ぶ作品だなとは思いました。

お笑い芸人さんが主演

さて主役の大将を演じるのは吉本のお笑いコンビ「メッセンジャー」のボケ担当、黒田有(たもつ)さん。
ご自身、料理店での修行経験があり料理が得意との頃でぴったりの役ですが、それだけではなく低音の渋い声も大将の雰囲気にばっちりです。
さらにコミカルな場面でも芸人さんならではの流れるようなセリフ回し。さすがです。
その他の主要キャスト、北野秀気さん、隅田美保さんも同じ吉本の方。
そしてボブ・マーサム名義で脚本の村角大洋さんもご出演されています。
ちなみに音楽を担当した村角ダイチさんが村角大洋さんの弟さんなのだそうです。

東野幸治さんご出演?

そしてなんと本作品には人気お笑いタレントの東野幸治さんもご出演されています。
以前イモトアヤコさんが主演したFMシアター作品があったのですが、このクラスの有名芸人さんが出演されるのは貴重、ではあるのですが…
どこかにいましたっけ?
最後の出演者紹介では「客」という役を演じていたことになっているのでしが、作中ではほとんどめだつことはなく。
公式ホームページの写真に写っているので出演していることは間違いないと思うのですがどこで登場していたか気づかれた方がいらっしゃいましたらコメントをください。
よろしくお願いいたします。

『大将のブルース』 - FMシアター
~大阪の下町、小さな居酒屋の大将が新人従業員の育成に挑戦!~【NHK FM】2024年10月12日(土)午後10時~午後10時50分(全1回)★「聴き逃し」配信あり(放送から1週間)【出演者】黒田有 北野秀気 隅田美保 ボブ・マーサム川口詩...

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