嘘と真実(まこと) 作:上杉祥三(FMシアター)

格付:B
  • 作品 : 嘘と真実(まこと)
  • 番組 : FMシアター
  • 格付 : B
  • 分類 : サスペンス
  • 初出 : 2008年1月5日
  • 回数 : 全1回(50分)
  • 作  : 上杉祥三
  • 音楽 : 三柴恵
  • 演出 : 小林武
  • 主演 : 上杉祥三

女優楽屋で事件は起こった。
シェークスピアの「マクベス」の公演中にマクベス夫人の衣装のまま大女優が怪死したのだ。
この大事件に警視庁は切り札の捜査官を送り込んだ。
彼、大下警部は独自の捜査方法「シミュレーション捜査」を駆使して今まで数々の難事件を解決してきた。
その手法は加害者あるいは被害者になり切って演じることより真実に迫るというもの。
バディは昔、俳優養成所にいて実際に舞台に立ったこともある宮本警部補。
ふたりは早速、演じ始めるのだが…


本作品「嘘と真実(まこと)」は2008年にFMシアターで放送された上杉祥三さん脚本のオーディオドラマです。
ちなみに青春アドベンチャーで放送された吉永拓斗さん主演・上坂すみれさん出演の「嘘か真か」とは一切関係ありません。

脚本家兼主演俳優

実は本作品は主演も上杉祥三さん。
そもそも上杉さんは演出家・劇作家の野田秀樹が率いる劇団夢の遊眠社の主力俳優だった方で、ご自信も俳優としてだけではなく劇作家、演出家としても活動されている方。
本作品も元々舞台用の脚本として書かれ、舞台でも演じられてきた作品です。
ちなみに舞台では奥さまの長野里美さんとの二人芝居で演じられていたようですが、本オーディオドラマでも主役ペアをおふたりで演じています。

舞台ぽい

さて、内容は以下にも舞台作品らしい会話劇。
場面は基本的に動かず、登場人物も大下・宮本のふたりが中心ですが、このふたりがシミュレーション捜査のために様々な役を演じる形で進んでいきます。
といっても二人芝居の舞台程は徹底してはおらず、例えば大女優・栗本てるみ(漢字は不明)は二宮さよ子さんが演じるなど、割と普通のオーディオドラマ風のつくりになっています。

30分過ぎに注目

内容的にはシミュレーション捜査を通じて事件の徐々に真相に迫っていくのですが、謎解きは序盤は割とスローペース。
半分を過ぎた30分ごろに、大下が急に今まで隠していたことを急に打ち明けてから一気に背景がわかっていく展開でした。
「知られざる人間関係」はミステリーの定番ではあります。
やや唐突感はありましたが、さすがに50分にうまく収まる良くできた作品だと思いました。

爽やかな上杉さん

さて、出演者は上記のとおり上杉祥三さん、長野里美さん、二宮さよ子さんを始めとした合計8人の俳優さん。
上杉祥三さんは、青春アドベンチャーでは「ベルリンは晴れているか」や「プラハの春」で、かなりどぎつい役を演じていたのが印象的ですが、本作品ではあくまで爽やかな探偵役です。
ちなみに「プラハの春」の演出は本作品と同じ小林武さんです。

「嘘」もの

それにしてもNHK-FMオーディオドラマではタイトルに「嘘」が付いた作品は一杯ありますね。
当ブログで紹介しただけでも上記の「嘘か真か」のほか。青春アドベンチャーでは「嘘じゃないんだ」、「嘘の誘惑」、「六人の嘘つきな大学生」、そして現在放送中の「嘘の木」。
FMシアターでは紹介済みの作品は本作品のほか「嘘と餃子と設計図」だけですがまだまだありそう。
やはり使いやすいテーマなのでしょう。

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