白狐魔記 洛中の火 原作:斉藤洋(青春アドベンチャー)
人間に興味を持ち、仙人のもとで修行をするうちに、様々な力を持つに至った狐、白狐魔丸(しらこま・まる)。
思いもよらない力を発揮して元の大軍を覆滅してしまい、大きな後悔を胸に眠りについた彼が、次に目を覚さましたのは51年後だった。
京の都で聞いたところによると、天皇の反乱という前代未聞の事態こそ幕府によって鎮圧されたものの、天皇のシンパである楠木正成なる人物が、圧倒的な数を誇る幕府軍を繰り返し撃退しているという。
再び戦乱の世が近づいているのだろうか。
人間はお互いに争うことをやめられないのだろうか。