Hirokazu

格付:A

顔に降りかかる雨 原作:桐野夏生(青春アドベンチャー)

親友のノンフェクションライター宇佐川耀子が失踪した。暴力団の裏金1億円を持って逃げたという。金の持ち主の上杉という老人に脅された私、村野ミロは、耀子の男・成瀬とともに、1週間以内に消えた1億円と耀子を見つけなければいけなくなってしまった。上杉に従わなければ何をされるかわからない。とんでもないことに巻き込まれてしまった。それにしても耀子はどうして消えたのだろうか。確かに彼女は浪費家だったし、プライドばかりが高く鼻持ちならないところがあったが、他人の金を盗んで逃げるような人間だとは思えないのだが。
格付:A

know ~知っている 原作:野﨑まど(青春アドベンチャー)

近未来の日本。情報庁で審議官を務める若き天才、御野・連レル(おの・つれる)は、ある日、恩師、道終・常イチ(みちお・じょういち)がプログラムの中に謎のメッセージを隠していることに気が付く。道終・常イチは、すべての素材を情報の発信源にする“情報材”と、人間の脳に設置し情報処理能力を飛躍的に高める“電子葉”を発明した天才学者である。まさに彼こそが世界を変えた男だったのだが、謎の失踪を遂げていたのだ。御野・連レルはメッセージの真偽を疑いながらも、恩師の失踪の真相を知るために行動を開始する。そしてそこで、ある驚くべき人物と出会うのだった。
格付:AAA

G戦場ヘヴンズドア 原作:日本橋ヨヲコ(青春アドベンチャー)

そのとき、手を差し伸べてきた長谷川鉄男の背後で、確かに天国へと続く扉(ヘヴンズドア)が開くのが見えた、と言ったら笑うだろうか。売れる漫画を描くために家族を犠牲にして顧みなかった父を「尊敬する」といった鉄男。そんな男は大嫌いだったはずだ。でも確かに天国への扉は見えたのだ。そして、鉄男が小学生の時に書きためたという漫画を一目見た時にそれは確信へと変わった。俺はこいつとなら天国への扉を見られるかも知れない。こいつがもう一度俺を震わせてくれるなら、この世界で一緒に汚れてやる。
格付:C

P 原作:木根尚登(青春アドベンチャー)

丘の上にある、私立ときわ中学校にやって来た転校生は、なんと皇帝ペンギンだった!前代未聞の事態にもかかわらず、「P」と名乗ったそのペンギンは、あっという間にクラスメイトに溶け込み、学校は何事もなかったように平穏な日常を取り戻した。しかし、「P」の存在は、今まで当たり前だと思ってきた校内の矛盾点を少しずつ明らかにしていく。穏やかに。だが、確実に。
格付:AAA

A-10奪還チーム出動せよ 原作:スティーブン・L・トンプスン(アドベンチャーロード)

発 在ポツダム米国軍事連絡部宛 各米国空軍基地各基地人事担当者に伝えられたし。至急、自動車の運転に練達した職業軍人を求む。条件は、ロシア語とドイツ語に堪能なこと。任地は、ドイツ民主共和国内ポツダム軍事連絡部。任務は、東ドイツ政府の不法な干渉によって東ドイツ国内に撃墜又は強制着陸をさせられた当軍の航空機及びパイロットを、東ドイツ政府の手に落ちる前に回収すること。なお、回収に当たっては東ドイツ人民警察及び東ドイツ駐留ソビエト連邦軍による武力妨害が予想される。本任務の遂行には大きな危険を伴うことを承知せられたい。
格付:B

ニコルの塔 原作:小森香折(青春アドベンチャー)

「すべてを受け入れよ。疑問を抱くのをやめよ。考えることより従うことが、私たちの勤め…」少女ニコルは、毎日、寄宿舎から自転車に乗って塔へと向かう。塔で「地球のマント」に刺繍するため。ただ黙って、指定図どおりの図柄を刺繍するため。しかし、何かが起こり始める。刺繍の図柄の猫が語り掛けてくる。今まで見えなかった景色が見えてくる。不思議な男の子が現れる。そして何かを知っていたと思われる友人が行方不明に。ここはどこ?私は本当は誰なの?
格付:A

カラマーゾフの森 作:岩松了、高橋陽一郎(青春アドベンチャー)

その森は空から見ると何の変哲もない森だった…原子力研究所の事故から5年。放射能汚染により今後50年は人が住むことを禁じられたその森では、ごく少数の人間による不思議なコミュニティーができていた。森に残った人間。森に無断で住みついた人間。トヨタケンジはその森に水質調査にやってきた研究者である。ヤブシタという案内人とともに、一見、豊かな自然と静謐な雰囲気とが支配する深い森に分け入ったケンジだが、禁止区域に入った途端、一発の銃声が轟いた。
格付:A

イーシャの舟 原作:岩本隆雄(青春アドベンチャー)

廃品回収業に従事する温厚な青年・宮脇年輝と、日本最大手の家電メーカー「NEED」の開発部長を務める才媛・佐久間和美。その日、ふたりが出会った場所は、和美がNEED創業者の祖父から譲り受けた「入らずの山」だった。そしてふたりは、それぞれ崩壊の危機にある地球の運命に大きな影響を与える発見をすることになる。和美が見つけたのは、4000年前から地中に眠っていた宇宙船。そして、年輝が出会ったのは、天邪鬼伝説を再現したかのような「イーシャ」という不思議な人型の生命体だった。
格付:B

サハラの涙 原作:山崎晴哉(アドベンチャーロード)

百合子は、自称「正義はわからないけど愛なら一杯ある」女子高生。両親が早くに他界したため、遠縁の坂本悠馬(さかもと・ゆうま)の家に住んでいる。悠馬は百合子のあこがれの人であるが、実は今売り題し中の世界的な大泥棒であった。ある日、悠馬が親友・大地有太郎からの依頼で、東ヨーロッパ・ロジアーノのスパイ・ジェイコブスキーの付け髭を盗んだことから事件は始まる。その付け髭には「サハラの涙」と呼ばれる秘宝の在処が秘められていたのだ。事件に巻き込まれ誘拐されてしまう百合子。彼女を追って、悠馬と仲間達はアフリカのアルーラ王国に向かうが、そこでは思いもよらない大冒険が待っていたのだ。
格付:B

ニコイナ食堂 作:樋口ミユ(青春アドベンチャー)

親の都合で、大阪に住む祖母のもとに預けられた少女・イイナ。いかし彼女は、キツくあたってくる祖母にも、大阪のノリを強制してくるクラスメートにも馴染めず、食事すら満足に取れないほど精神的に追い詰められてしまう。そして祖母に反発して、夜の街に飛び出したイイナは、いつしか自分が昭和27年の大阪にいることに気が付く。終戦直後の貧しい日本で途方に暮れたイイナは、戦争孤児のニコに出合い、ニコの部屋に居候をさせてもらう。不満を押し隠しながら必死に生きてきた少女イイナは、自称「屈強で、不屈で、希望しか考えへん」少女ニコと出会い、ともに行動するのだが。
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