封神演義 第3部 易姓革命 訳:安能務(青春アドベンチャー)
巨星、墜つ!今を遡ること3000年前、商王朝末期の中国。商の大軍師・聞仲(もんちゅう)が倒れたことにより、商と周との戦いの趨勢はついに周に傾いた。しかし、この戦いが仙界の争いの代理戦争であることを知る周の軍師・姜子牙(きょうしが)の心は晴れない。心ならずも仙界主流派の操り人形として仙界再編の片棒を担がされたが、この戦いを人間にとって少しでも意味のあるものに変えたい。そのためには、人間自らの手で新しい秩序を打ち立てることが必要だ。平和的な新体制の確立をめざし姜子牙が諸侯との会談をセッティングし始めた頃、ただひとり仙界の陰謀に背を向けていた、一匹狼のはぐれ道士・申公豹(しんこうひょう)もまた自らの意地を掛け最後の行動を始めようとしていた。商と周との易姓革命の行方は、まだ完全に定まった訳ではない。