格付:AA

格付:AA

カムイの剣 原作:矢野徹(FMアドベンチャー)

幕末の蝦夷。 忍びの者・次郎は、孤児の自分を育ててくれた幕府直轄隠密集団の首領・天海こそが、親を殺した張本人であるということを知ってしまう。 捨てられたときに持っていた日月螺鈿(じつげつらでん)のアイヌの宝剣「カムイの剣」だけを持って天海のもとを出奔する次郎。 だが、実は天海が敢えて次郎を手元に置いていたのは、次郎の父・太郎左(たろうざ)が隠していた秘密をわが物とするためだった。 そのため、すぐに天海は追手を差し向けるのだが。
格付:AA

シュナの旅 原作:宮崎駿(ドラマ・スペシャル)

古い谷の底に、時から見捨てられたような小さな王国があった。 乾いた土を引っ掻いてヒワビエの苗を植えても実りはごくわずか。 いつも飢えているヤックルは、なかなか子を産もうとしない。 それでも人々はささやかな収穫に感謝し、朽ち果てるまで働いて死んでいく。 少年は思う、なんて悲しく貧しい人生だろう。 少年の名はシュナ、この貧しい王国の王子だ。 しかし、シュナは病んで倒れた旅人から聞いてしまう。 西の彼方には黄金の穀物が波打つ大地があると。 その穀物さえ持ち帰ることができれば、人は決して飢えず、平和に豊かに暮らすことができるのだと。
格付:AA

魔術師の大失敗 ランドオーヴァーpart2 原作:テリー・ブルックス(青春アドベンチャー)

妖魔の王・マルクの侵攻を食い止め、名実ともにランドオーヴァー王となったベン・ホリデイ。 しかし、ランドオーヴァーの統治には未だ難問が山積している。 特に頭が痛いのは、数少ない信頼できる腹心達が能力面では必ずしも信用できないこと。 今回も宮廷魔術師のクエスターが、昔、手違いで犬にしてしまった宮廷書記アバーナシーを元の人間に戻す魔法を発見したと言い出した。 その魔法に王の証であるメダルが必要なこと、クエスターの魔法はいつも肝心な時に失敗することから、ベンとアバーナシーは魔法の実行に躊躇せざるを得ない。 しかし、クエスター本人は自信満々だし、精霊ウィロウもアバーナシーを助けられると積極的だ。 どうしたものか…
格付:AA

魔法の王国売ります ランドオーヴァーpart1 原作:テリー・ブルックス(青春アドベンチャー)

「魔法の王国売ります。 魔法と冒険の島。 騎士と悪漢、竜と貴婦人、魔法使いと妖術師のふるさと。 剣と魔法が支配し、騎士道に貫かれた世界。 この夢の国を治める王はあなたです。 時間と空間の彼方で夢を現実にしましょう。 価格100万ドル、個人面談あり。 その国の名はランドオーヴァー。」 (ニューヨークの某一流デパートの商品カタログより)
格付:AA

びりっかすの神さま 原作:岡田淳(青春アドベンチャー)

「頑張れ。」 その一言を残して始(はじめ)の父親は死んだ。 どういう意味で父親はその言葉を始に残したのか。 いくら考えても、始には答えは出ない。 そんな始は、転校した新しい小学校で不思議な“おじさん”に出会う。 よれよれのスーツを着て天使みたいな羽をつけたおじさん。 でもよく見ると半透明だし、身長も筆箱にちょうど入るくらいしかない。 しかも始以外のクラスメイトには見えないようだ。 自分のことを「びりっかす」と名乗ったおじさんが言うには、自分はこのクラスの「びりはダメ気分」(=ビリになりたくないという恥ずかしい思い)が生んだ存在なのだという。 確かにこのクラスはちょっと雰囲気がおかしい。 やたらと頻繁に5分間テストをやるし、その成績で席順を決めているようなのだが。
格付:AA

封神演義 第2部 朝廷軍の逆襲 訳:安能務(青春アドベンチャー)

遙かな古代の中国。 暴虐な紂王の手を辛くも逃れだ姫発は、自ら「武王」と称し、新国家「周」の建国を宣言。 ついに商と周の全面対決が幕を開け、その初戦は周側の勝利で終わる。 解決が長引くことを懸念した商の大軍師・聞仲は、「人界の問題の解決に仙界の力を用いない」という自らに対する戒めを破って、海洋派の仙人達の本拠地・金鰲島に援軍を求める決断をする。 これを受けて、周の軍師・姜子牙もまた、山岳派の仙人達の総本山・崑崙山へと援助を求めることを決意。 こうして、仙界の陰謀に人間を巻き込みたくないという姜子牙の願いとは裏腹に、商と周の戦いは、仙界の2派の代理戦争という真の姿を現し始めるのだった。 この陰謀(封神計画)に巻き込まれた人間、道士、仙人達の運命や如何に。
格付:AA

カラフル 原作:森絵都(青春アドベンチャー)

どうも「ぼく」は死んでしまったらしい。 生前の記憶はないが、天使プラプラが言うには大きな罪を犯して死んだのだという。 だから生まれ変わることもできず、このまま消滅するしかない。 しかし、そんな僕に向かって、プラプラはある驚くべきことを言い出した。 なんと僕は“ラッキー抽選”に当選し、修行をするチャンスを与えられたというのだ。 修行を通じて自分の罪を自覚すれば生まれ変わることもできるという。 でも、その修行は生前に犯した罪が重ければ重いほど過酷なものになるらしい。 苦労をしてまで無理に生まれ変わりたいとは思わなかった僕はその修行を拒否するが、ボス(=神様?)の意思には逆らえない。 嫌々、人間界に戻り、自殺したという見知らぬ少年“小林真”の体を引き継いで“修行”を開始することになったのだが…
格付:AA

アナスタシア・シンドローム 原作:メアリ・H・クラーク(青春アドベンチャー)

「アナスタシア症候群(シンドローム)」とは、ロシア革命のさなかに謀殺されたロシア皇女アナスタシアが、現代の人間に憑依し人格を乗っ取ったとされた現象である。 アナスタシアシンドロームの提唱者である精神科医のパテール博士は、軽い薬と催眠術で、患者の過去だけではなく前世をも探ることが出来ると発表し、世間から多くの賞賛と、同じくらい多くの非難を得た。 ロンドンに滞在する歴史小説家のジュディス・チェースは幸せの絶頂にあった。 仕事では美貌の女流作家という名声を手にし、プライベートでは内務大臣スティーブン・ハレットから求婚されたのだ。 しかし、戦災孤児であるジュディスには、自分の出生を知りたいという昔からの悩みがあった。 しかも、最近になって頻繁に、養女になる前の断片的な記憶が蘇るようになった。 大きな爆発音、そして、幼い女の子の泣き声… 我慢できなくなったジュディスは、パテール博士のもとを訪れ、催眠療法により過去の記憶を探ろうとする。 しかし、それこそがジュディスの身に不思議な記憶喪失現象が起きる始まりだったのだ。
格付:AA

アクアリウムの夜 原作:稲生平太郎(青春アドベンチャー)

1年前のあの日、僕、ギーこと広田義夫は、まだ普通の高校2年生だった。 思えば引き返すチャンスは何度もあった。 4月のあの日、親友の高橋と花見にさえ行かなければ… 花見の後、“カメラ・オブ・スキュラ”なる怪しげな見世物小屋に入らなければ… そこに映し出された奇妙な階段を探しに水族館に行かなければ… そして、あの日、幼なじみの涼子があんな話を始めなければ… 今は後悔ばかりだ。 しかし、もう取り戻せない…
格付:AA

冷凍人間の復活 作:小金丸大和(青春アドベンチャー)

「6カ月後の生存確率は10%」 29歳の藤堂明(とうどう・あきら)に突きつけられた事実は残酷だった。 学生時代に始めたネット事業は順調、妻・美幸のお腹の中には待望の第1子がいる。 海際に立てた真っ赤な屋根の家も予想以上の出来で、妻に突然プレゼントして驚かせるつもりだった。 医者は残された時間を大事にしろという。 理性ではわかっている、それは正しい。 だから、学生時代の親友・丸木が持ち込んだ計画が決してバラ色の話ではないこともわかっている。 冷凍保存カプセルで冷凍睡眠して、がんの治療技術が確立されたときに目覚める。 そんなことが簡単にできるわけがない。 そもそも、まだ、ほ乳類で冷凍睡眠からの復活に成功した例はないのだ。 でも僕はまだ生きていたいんだ。 藤堂は決して嘘を言わない男だ。目標を必ず実現する男でもある。 この話に賭けてみるしかない。
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