格付:AA

格付:AA

1985年のクラッシュ・ギャルズ 原作:柳澤健(青春アドベンチャー)

1985年、後楽園ホール。フラッシュライトの下、少女たちの喚声と悲鳴が飛び交う中で、長与千種は叫ぶ。「まだ負けていない!」バブルへと向かいつつある昭和の日本で、日本中の少女たちを熱狂させたふたりの女子プロレスラーがいた。長与千種とライオネス飛鳥、タッグ名はクラッシュ・ギャルズ。全国の少女の夢と羨望を一身に背負い、ライバルたちと闘い、思い通りにならない現実とも闘い続けたふたりの女子プロレスラーの栄光と苦悩の軌跡を追う。
格付:AA

わたしは真悟 原作:楳図かずお(サウンド夢工房)

小学校の社会科見学で来た町工場の片隅で、悟(さとる)は真鈴(まりん)と出会う。貧しい家庭に育つ悟と外交官の娘・真鈴を結びつけたものは、何の変哲もない産業用ロボット「モンロー」だった。夜中の工場に忍び込んでモンローを操作する時間はふたりにとってかけがえのないものになったが、真鈴は父親の海外赴任に伴ってイギリスに行くことになってしまう。大人たちの都合を受け入れられないふたりは、結婚して子供をつくること決意し家から逃げ出す。しかし、具体的にどうしたらよいのかがわからず、結局、東京タワーの天辺で進退窮まってしまう。そしてふたりが東京タワーの天辺から飛び降りたときに奇跡が起きる。「奇跡は誰にでも一度おきる。だがおきたことには誰も気がつかない。」
格付:AA

愛と青春のサンバイマン 原作:藤井青銅(サウンド夢工房)

志濃田はジパングアニメーションというアニメ制作会社に所属するプロデューサー。今度の仕事は「タワーメカ合体ロボ・フラッシュマン」という巨大ロボットアニメの制作だ。もう第1話の脚本もあがっている。しかし広告代理店の山崎から、スポンサーが「フラッシュマン」ではなくB企画の「MAHJONG合体ロボ・サンバイマン」の方をいたく気に入っているとの連絡が届く。34種類136機のロボットの中から14機が合体するという登場ロボット数の多さに、おもちゃ会社であるスポンサーが飛びついたのだ。「136機の中から14機」?そう、サンバイマンはMAHJONGすなわち麻雀と巨大ロボを組み合わせたやっつけのダミー企画だったのだ。フラッシュマンの当て馬として15分でつくった企画であり、子供も見るロボットアニメの企画としては、教育上、許されるはずもない作品だ。しかし、そんな志濃田の思いもむなしく、欲に駆られたスポンサーのごり押しでサンバイマンの放送が始まってしまう。初回の視聴率こそよかったものの、やはり早々に教育上の配慮をしなければいけなくなった制作陣。検討の結果、ギャンブル色を薄めるために「麻雀+巨大ロボ」に「昔話」のテイストを加えるというという前代未聞の路線変更がなされる。しかしそれはサンバイマンをめぐる迷走の第一歩でしかなかった…
格付:AA

北村想の怪人二十面相・伝 (青春アドベンチャー)

昭和20年、太平洋戦争終戦。敗戦、闇市、浮浪児、特攻隊崩れ。東京は混乱の最中にあったが、それでも庶民はたくましく生きていた。そして終戦とともに彼も戻ってきた。彼、そう、戦争へと向かっていた暗い時代に、肥え太る金持ちを狙って大胆な盗みを何度も成功させ、世間をアッと言わせた世紀の大怪盗。名探偵・明智小五郎と何度も大立ち回りを演じて世間の喝采を浴びた希代の怪人。国立博物館の上空で爆発する気球とともに消息を絶った怪人二十面相が東京に帰ってきたのだ。しかし東京の庶民達は知らない。復活した二十面相は、二十面相であっても戦前の二十面相ではないことを。師匠の思いを継ぐための遠藤平吉の冒険が始まったのだということを。
格付:AA

遠い海から来たCOO 原作:景山民夫(アドベンチャーロード)

洋助は、海洋生物学者である父・哲郎とフィジー諸島のパゴパゴ島に住んでいる少年。ある日珊瑚礁で、1億6500万年前に絶滅したはずの首長竜プレシオサウルスの幼生に出会う。クーと名づけられたそのプレシオサウルスが、インプリンティング(刷り込み)により洋助を母親と認識してしまったため、洋助の母親代わりの日々が始まった。大変ながらも楽しい日々。しかしその平穏な日々は長くは続かなかった。洋助の周りで、核実験を目論むフランス軍とこれに反対する組織の暗躍が始まり、哲郎・洋助親子、そしてクーもその争いに巻き込まれていく…
格付:AA

世紀の大冒険レース~アムンゼンとスコット 原作:チェリー・ガラード、本田勝一(アドベンチャーロード)

1911年1月、南極大陸にふたりの男が上陸する。一人は大英帝国の誇る優秀な海軍軍人ロバート・ファルコン・スコット。もう一人はアルゼンチン出身の熟練した探検家ローアル・アムンゼン。国家の威信と男の夢をかけたふたりの大冒険レースが始まる。進むは人跡未踏の大地・南極大陸、目指すは人類史上初の南極点への到達。世界一過酷な旅の果てにふたりを待ち受ける運命は、栄光か失敗か。
格付:AA

脱獄山脈 原作:太田蘭三(アドベンチャーロード)

妹が殺されたのは私のせいだ。元警官でありながら殺人の汚名を着せられた私の無実を妹は信じてくれた。そうだ、妹は私の無実の罪を晴らそうとして逆に殺されたのだ。犯人はヤツだ。証拠はないが私にはわかっている。このまま刑務所にいるわけにはいかない。刑務所を脱獄して北へ向かう。ヤツと対決しなければならない。どんなに困難であろうとも。
格付:AA

二の悲劇 原作:法月綸太郎(青春アドベンチャー)

推理作家の法月綸太郎は、警視庁の警部を父に持ち、難解な事件の捜査を手伝っている素人探偵である。今回の事件は、若い女性が痴情のもつれから同居していた親友を殺害したというもの。死体の顔を潰すという残虐な犯行の割には動機が不十分な印象は残ったが、ごく単純な事件と思われた。しかし倫太郎は、捜査本部で使われている被疑者と被害者の名前が、卒業アルバムではひっくりかえって書かれていることに気がつく。この事件は名前と顔をなくしたふたりの女性とふたりの男性を中心とする複雑な事件だったのだ。
格付:AA

アルジャーノンに花束を 原作:ダニエル・キイス(ダミーヘッドドラマスペシャル)

チャーリー・ゴードンは精神遅滞の青年。周囲を疑うことをしない素直な性格だが、精神遅滞ゆえに家族から捨てられた過去があり、頭が良くなることを希望していた。そんな彼に脳手術の話が舞い込む。ネズミによる動物実験しか実績がなく効果のわからない手術だったが、周囲の勧め、家族の同意のもとチャーリーは手術を受ける。その結果、チャーリーの知能は驚くべき速さで発達を始めるのだが…
格付:AA

五番目のサリー 原作:ダニエル・キイス(青春アドベンチャー)

地味で内気なサリーは子どもの頃から頻繁に記憶喪失に陥るため、29歳の今になるまで何をやっても上手くいかなった。実はサリーの心の中には、デリー、ノラ、ベラ、ジンクスの4人の人格がおり、サリーが精神的に耐えられない状況に陥るたびに、彼らがサリーに代わって事態に対処してきた。サリーの記憶喪失はその結果だったのだ。ある日、何度目かの自殺未遂(サリーは知らないが実はペシミストのノラによるもの)をしたサリーは、ついに精神科医アッシュの治療を受ける決心をする。
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