格付:B

格付:B

時めがね金沢うた絵巻 作:まきりか(青春アドベンチャー)

僕の名前は坂上涼太。金沢未来大学でVRの研究をする大学3年生。生まれも育ちも横浜だけど、この分野の第一人者である深美教授に学ぶために金沢にやってきた。好き好んで金沢に来た割には金沢の歴史を全然知らない、友人の美術学生・綾野さんにはよく言われるけど、最近はそうでもない。教授に命じられて江戸時代初期の金沢の街をVRで再現するように言われ、そのためにすごく金沢の勉強をしているのだ。でも本当は教授に言われたからではなく、綾野さんの生まれ育ったこの街のことを知りたかったからなのだけど。そうして誕生した江戸時代の金沢を疑似体験できるVRゴーグル。しかしその試用中に事件は起きた。気を失って目が覚めると、そこは江戸時代の金沢だったのだ。
格付:B

警官嫌い 原作:エド・マクベイン(FMアドベンチャー)

死体を仰向けにしてわかった。こいつはマイクだ、マイケル・リアダン。つまりガイシャは俺の同僚、87分署の刑事だったのだ。マイクはなぜ殺されたのか。通り魔に巻き込まれたのか?いや待ち伏せして後頭部を一発。これは用意周到な犯行。怨恨の可能性も高い。ヤツも刑事だ、心当たりはいくらでもあるだろう。つまり、いつ俺の身に降りかかってもおかしくない事態といえる。なんとも不愉快なことだ。それに今年の夏は異常に暑い。何もかもが不愉快なことばかりだ…
格付:B

オウジとKの物語 原作:北村想(ふたりの部屋)

パキスタンにある古代都市モヘンジョダロの遺跡で空飛ぶ少年を目撃した脚本家"K"が死んだ。そしてKの葬式の日、日本の小都市N市にある火葬場の煙突から空に飛び立つ少年が目撃される。遠く離れた全く異なる2つの場所に出現した少年=オウジ。Kの劇団、「ハーレーズコメット」に所属する俳優のネキ・シンスケは独自に調査を開始し、Kの死の背後に「文明を生み出したところの、文明を破滅に導く、文明の具現化した何か」の存在に気が付く。それこそが「量体D」なのだった。
格付:B

あずかりやさん 原作:大山淳子(青春アドベンチャー)

そのお店は商店街のはしっこにあって、一見、お店なのか民家なのかもわからないし、ぼーっとしてたら通り過ぎちゃうかも知れない。お店の名前は「さとう」?いえいえそれは和菓子屋をしていた先々代がわかりやすく「砂糖」と書いただけ。では和菓子屋さん?いえいえ違うのです。そこは「あずかりやさん」。盲目の店主が「社長」と一緒に営む小さなお店。預かり賃は1個1日100円です。
格付:B

僕たちはもう帰りたい 原作:さわぐちけいすけ(青春アドベンチャー)

仕事がつらい。もう帰りたい…そんなある日、帰り道で見かけたスナック。その名は「もう帰りたい」。なんだこの名前は?でも気になる。少し寄ってみるか。
格付:B

5DROPS 作:橋本信之ほか(青春アドベンチャー)

本作品「5DROPS」(ファイブ・ドロップス)は、NHK-FM青春アドベンチャーで放送されたラジオドラマ作品で、オリジナル脚本の短編で構成されたオムニバス作品です。NHK名古屋局は1996年の「新・夢十夜」以降、断続的に、ひとつの共通テーマをもとに脚本家が脚本を持ち寄るオムニバス作品を制作しており、「10人作家シリーズ」(名古屋脚本家競作シリーズ)などと呼ばれています。
格付:B

アイム・アン・エンジェル 作:田中理恵(ふたりの部屋)

わたし、天使!… 実は見習いだけど。でも、人助けをして、課題の卒業レポートさえ提出すれば一人前の天使になれるの。どこかに助けを求めている人間はいないかしら?あっ、あそこに故障した車が止まっている!
格付:B

通い猫アルフィーの奇跡 原作:レイチェル・ウェルズ(FMシアター)

最愛の飼い主マーガレットを亡くした家猫アルフィーは旅に出ることにした。しかし、世の中そんなに甘くはない。禄に外に出たことになかったアルフィーにとって道路を一本渡るだけでもひと苦労。どこもかしこも凶暴な野良猫たちのナワバリになっていて気の休まる暇もない。大体、運良くどこかの家の家猫になれたとしてもその飼い主が死んでしまったら元の木阿弥だ。そんな中、珍しくフレンドリーに接してくれた黒猫が新しい生き方を教えてくれた。それは飼い猫でも野良猫でもない第三の選択肢「通い猫」になるという考え方だ。
格付:B

帰ってきた男 作:池澤夏樹(特集サラウンドシアター)

彼は「帰ってきた男」。中央アジアの奥地にあるという「砦」を目指して、1年前に出発したたった6人の探検隊。しかし、帰ってきたのは彼ひとり。4か月後に方向違いの砂漠をひとりでうろついているところを発見されたのだ。彼はなにも語ろうとしない。いやそれどころか戻ってきてから何ひとつ言葉を発しなかった。しかし、今日、ついに彼は語り始めた。「僕は帰って来たくなかった」「僕は入れてもらえなかった。彼は入れたのに。」一体なにが起こったのか?
格付:B

踏切の向こう側 作:坂下泰義(FMシアター)

朝の5時から1時間ごとに交代しつつ夜の12時まで。踏切前での交通量調査のバイトは、意外と疲れるけど、単調といえば単調、退屈と言えば退屈なバイトだ。しかし、夕方、通りかかった女子高生に声をかけられたことにより状況は一変してしまった。「最終電車に飛び込むつもりなんです。迷惑かけたらいけないので予め言っておきますけど。」…ってオイ。勘弁してくれよ。
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