格付:B

格付:B

無印OL物語 原作:群ようこ(サウンド夢工房)

小説家・エッセイストの群ようこさんによる処女小説「無印OL物語」をラジオドラマ化した作品で、青春アドベンチャーの前番組である「サウンド夢工房」(1990年4月~1992年3月)で放送されました。 群ようこさんといえば、バブル期からバブル崩壊後10年程度の間、若い女性に絶大な人気を博した方です。 若い女性の「本音」を軽妙な文体に乗せ、エッセイに、小説に大活躍されました。 ちなみに群さんがエッセイストとしてデビューしたのが1980年代前半、初の単行本は1984年の「午前零時の玄米パン」。 そして小説家としてのデビュー作が本作品の原作である「無印OL物語」(1989年)と、その軌跡はまさにバブルの隆盛と軌を一にしています。
格付:B

日本のヤバい女の子 原作:はらだ有彩(青春アドベンチャー)

私は平成生まれ。 女だからこうしなさいと親に言われたことはなかったし、女だから損をしたと思うこともなかった。 だから、就職してみて初めて気がついた。 この国の女性に押しつけられている「女子」という役割に。 だから、どうしても知りたくなった。 現代でさえこんなに生きづらいのに、昔の女の子はどうしていたのかということを。 だから、会いに行くことにした。 昔話に登場するあの女の子たちに。
格付:B

夜のストーリーボックス 作:葉月けめこ他(青春アドベンチャー)

本作品「夜のストーリーボックス」はNHK-FMのラジオドラマ番組「青春アドベンチャー」で放送された脚本家競作によるオムニバスラジオドラマ作品です。 「青春アドベンチャー」という番組は、毎週月曜日から金曜日の夜9時15分から30分までの15分間に放送されている帯ドラマの番組で、通常、2週間(10回)を1クールとして続き物の作品を放送しています。 ただ、時々、1回15分で完結する短編作品集を放送することもあり、本作品はそのひとつです。
格付:B

赤糸で縫いとじられた物語 パート2 原作:寺山修司(カフェテラスのふたり)

詩人で劇作家でもあった寺山修司さんによるファンタジー作品「赤糸で縫いとじられた物語」を原作としたラジオドラマの第2弾が、この「赤糸で縫いとじられた物語 パート2」です。 この「パート2」は前年に前番組の「ふたりの部屋」で放送された第1弾「赤糸で縫いとじられた物語」とほぼ同じスタッフ、キャストで制作され、1話完結の短編×5作品という構成も同じです。
格付:B

夢みるゴシック それは怪奇なセレナーデ 原作:木原敏江(青春アドベンチャー)

19世紀初頭の英国。 貴族の生まれながら孤児院の育ちで社交界に馴染めない少女ポーリーンは、唯一の貴族の親友グレイスを突然失った。 なぜ、最愛の恋人との幸せの日々を語っていたグレイスが急死したのか。 不信の念を抱いたポーリーンの前に現れたのは2人の青年貴族。 ひとりは当代きっての人気詩人であるが同時に奔放な女性関係でも知られるバイロン卿。 もうひとりは謎めいた美形の青年トレミー伯爵だった。
格付:B

静かな生活 作:今井雅子(FMシアター)

ようやく手に入れた静かな生活。 新しく引っ越してきたマンションは、1階の保育園から園児の声が聞こるものの、ヘッドホンをして翻訳の仕事に集中していれば全く気にならない。 少なくとも以前、勤めていた会社に比べればノーストレスと言っていい。 入居早々、管理組合の理事長を引き受けざるをえなかったのは誤算だったけど、マンションの住人はいい人ばかりなので問題ない…はず。 問題ない? いや、実際は問題、大アリだ。 それというのも、隣室の駒元(こまもと)なるおばあさんが「保育園の音がうるさい」、「保育園を追い出せ」、「理事長は住民の静かな生活を守る義務がある」などと大騒ぎを始めたのだ。 「駒元さん、あんたが一番うるさいよ!」などと言えたらどんなにいいだろう。 そんなこと、気の小さい自分に言えるわけがない。 ああ、考えただけで、胸が苦しくなってきた…
格付:B

ギルとエンキドゥ 作:樋口ミユ(青春アドベンチャー)

2101年、人類は自らを不老不死の人間“サピエンスX” (さぴえんす・えっくす)に「アップデート」させることに成功していた。 しかし、この「アップデート」は、胎児のうちに行われると、稀に深刻な自傷行為を繰り返すサピエンスXを生んでしまうという大きな秘密を抱えていた。 サピエンスXとして生まれた少年ギルもまた、母ニンスの死をきっかけに抑えられない自傷衝動が生まれるようになってしまう。 しかも同時に母を殺した使用人エンキドゥに対する殺意も抑えられない。 しかし、母はギルに、エンキドゥとともに、ある場所へ行くように遺言を残したという。 母とエンキドゥの間には何かあったのか。 そして、サピエンスXの存在が示す人の生きる意味とは。
格付:B

カムパネルラ 原作:山田正紀(青春アドベンチャー)

岩手県の花巻に向かったのは、遺言に従い母の遺骨を花巻の豊沢川に撒くためだった。 宮沢賢治が大好きだった母らしい遺言だが、毎日忙しいぼくからすると、何とも厄介な遺言だ。 普段の仕事で疲れていて、何度も寝てしまったからか道中の記憶は飛び飛び。 だが、ようやく大沢温泉郷に到着した。 後は川まで下りて遺灰を撒くだけのはずだったのだが… 現在は昭和8年9月19日、近所でやっている葬式は宮沢賢治の葬式だという。 僕は寝ている間にいつの間にかタイムスリップしてしまった? いや、そもそも宮沢賢治が死んだのは昭和8年9月21日のはずだ。 これは一体?
格付:B

春を待つ音 作:葉月けめこ(FMシアター)

母の遺品の中から見つかった1枚の写真。 「糸島にて家族写真」とメモされたその写真には、亡き母と3歳の私、そして見知らぬ男性が写っていた。 父は私が生まれる前に死んだ、母からそう教えられてきた。 そういえば体調を崩した母が唯一行きたがっていたのは福岡県の糸島だった。 そこに何があるというのだろうか。
格付:B

なにわ純情ナイトメア 作:蔭岡翔(青春アドベンチャー)

梅田再開発ビルの内装工事を受注した祝勝会の席上で、上司から逆玉の話を持ちかけられた主人公・徳永浩一。 しかし、彼には大阪で同棲中の彼女がいた。 確かに功績が認められたのは嬉しいし、東京に戻るつもりだったのも事実。 それに、最近彼女とあまり上手くいっていない。 しかし、上司の「見合いを断ることは論外!」という態度は、正直、困る。 鬱々とした気分の帰り道、飲み直そうと見慣れぬ屋台に立ち寄った浩一は、そこに絶世の美女の女将を見つけたのだが…
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