格付:B

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哲ねこ七つの冒険 原作:飯野真澄(青春アドベンチャー)

小学ニ年生の少女・ミルルのママはいつもツンツンしている。しかも、最近湧いて出たパパの転勤話のせいで、一層、ご機嫌斜めだ。折角の夏休み最大のイベントである、沙紀さんのうちへの旅行だというのに、相変わらず機嫌が悪い。だから、沙紀さんのうちに着くなり、飼い猫のプルルを追って外に飛びだしてしまったミルルは、早くもママに怒られてしまった。でも、ミルルは気がついたのだ。ここには猫たちの王国があるのを。沙紀さんのうちでみつけた“聞き耳ずきん”を被ると猫たちの世界が見え、声が聞こえるようになるということを。やがてママにも猫の世界が見えるようになる。ミルルとママの“哲ねこ”たちをめぐる冒険が始まった。
格付:B

不思議屋薬品店 作:北阪昌人ほか(青春アドベンチャー)

新進気鋭の脚本家10人が、オリジナルラジオドラマを競作する「不思議屋」シリーズ8作品中の1作です。本ブログでは「不思議屋」シリーズの作品は、「不思議屋料理店」(2007年)に続き2作品目の紹介です。
格付:B

踊る黄金像 原作:ドナルド・E・ウェストレイク(青春アドベンチャー)

ニューヨーク子のジェリー・マネリーは、空港で荷物の運び屋をしている。運び屋と言っても、警備の目を盗んで、他人の荷物を勝手にちょろまかすのが仕事だ。仕事は順調。最近は、“その筋”の得意先からの依頼で、特定のブツを回収する仕事も増えた。その日、ジェリーが盗んできたブツも、ある得意先の依頼によるものだった。しかし、依頼主のヘマで、違うブツを回収してしまった。依頼主のミスなので、ジェリーに責任はない。依頼主も「忘れてくれていい」と言っている。しかし、依頼主の態度が何かおかしい。独自にブツの正体を調べ始めたジェリーは、回収するはずだったものがアステカ文明の秘宝“踊る黄金像”だということを知る。一攫千金のチャンス到来!大金をせしめるためには、16体の黄金像の中から本物を探さなければならない。依頼主を出し抜いて16体も調べるためには、とにかく急がなければ!“Gotta Hustel!”(ガッタ、ハッスル!)
格付:B

透明怪人と黄金どくろの謎 原作:江戸川乱歩(アドベンチャーロード)

太平洋戦争終結後の混乱も収まってきた頃。気だるい夏の黄昏時、町外れの古びた洋館で、少年探偵団の世話役セツコさんと4人の少年探偵団員は、新聞記者の黒川と共に、全身が透明な“透明怪人”と出会う。やがて透明怪人は東京のあちこちに出没するようになる。銀行や宝石商からみると、目に見えない透明怪人に泥棒に入られたら防ぐ手段はない。世間が恐れおののく中、ついに透明怪人は島田家の秘宝「真珠の塔」に狙いを定めて動き出した。こんな恐るべき怪人を相手に出来る者は、東京広しといえども彼らしかいない。そう、明智小五郎と少年探偵団の出番がやってきたのだ。
格付:B

黒蜥蜴 原作:江戸川乱歩(青春アドベンチャー)

名探偵・明智小五郎のもとに、またしても新たな依頼が舞い込んできた。大阪の宝石商・岩瀬氏から、上京した際の娘・早苗のボディーガードを依頼されたのだ。聞けば、岩瀬氏の元には早苗の誘拐予告が頻々と届いているという。誘拐予告の信憑性も分からない中、明智は依頼を受けることを躊躇するが、最終的には岩瀬氏の熱意に答えてボディーガードを引き受けることを決める。しかし、この誘拐劇は暗黒街の女王と呼ばれる女盗賊・黒蜥蜴の仕組んだものであり、明智は自らの探偵生命を掛けて、女傑・黒蜥蜴と対決することになるのであった。
格付:B

タイムスリップ源平合戦 原案:鯨統一郎、脚本:山本雄史(青春アドベンチャー)

「タイムスリップ明治維新」の事件で幕末にタイムスリップし、やっとの思いで現代へと帰ってきた女子高生・麓(ふもと)うらら。年齢・体型も元の女子高生に戻って再び高校生活を謳歌していたが、デートで訪れた鎌倉の由比ヶ浜で携帯カラオケを熱唱しているときに再び過去へとタイムスリップしてしまう。今回、目覚めた時代は平安末期、源平争乱の時代。今度もやはり何者かの手によって歴史が改変されており、源義経が挙兵していないなど微妙におかしい歴史になっている。うららは、今回も出会った25世紀人の剣崎薔薇之介(けんざき・ばらのすけ)や時間捜査官の石松とともに、歴史を正しい道に戻して、元の時代に帰るための奮闘を始めるのだが…
格付:B

なくしたものたちの国 原作:角田光代(青春アドベンチャー)

成子は8歳まで、身の回りの様々なモノ -生き物だけでなく生き物でないものも- と話すことができた。この物語は、そんな成子が人生の折々にであう不思議な話。人は成長していく過程で、様々なものをなくしていく。でもそれは本当はなくしたのではなく、なくしたものたちの国に移動しただけなのだ…
格付:B

家電の極意 作:添谷泰一ほか(青春アドベンチャー)

10人の作家がひとつのテーマのもとオリジナルの脚本を競作する、青春アドベンチャーではお馴染みの短編企画。このような企画の代表は「不思議屋シリーズ」や「ライフシリーズ」ですが、その他にも、同様の構成の単発企画が放送されることもありました。既に紹介した作品としては、「動物」をテーマにした「新・動物園物語」、「夢」をテーマにした「五つの夢」がこれに該当します。本作品のお題は「家電」です。
格付:B

少年H 原作:妹尾河童(青春アドベンチャー)

昭和12年。神戸の街で仕立屋をしている妹尾家の男の子・肇(はじめ)は、背中に大きく“H”と編み込まれたセーターを着ていたことから、“H”というあだ名で呼ばれている少年である。Hこと肇は、体が小さく兵隊に取られずに済んだ父親と、信心深いクリスチャンの母親、そして妹との4人で平穏に暮らしていたが、周囲は徐々に戦時色が強くなり、思想統制や赤紙による招集の影がちらついてきた。もともと外国人が多く、どこの国の人とも分け隔てなく接してきた神戸も、徐々に雰囲気が変わりつつある。そんな時期であっても、少年Hの周囲には変わった大人達が一杯で、世界には新しい発見が満ちている。戦時中の日本、“銃後”の日常生活を、逞しく過ごす少年の物語。
格付:B

星の感触 原作:薄井ゆうじ(青春アドベンチャー)

テープ起こしを職業とする良治は、自分が録音テープから起こした台本を届けに行った際に、身長2m67㎝の俳優、猫田研一と出会う。それまでの人生も性格も職業もそして身長も、すべてが違う二人だが、不思議と気が合い、良治は研一の求めに応じて、研一の人生を記録する係となることを決める。その後、研一は定期的に不思議な長期睡眠に入ることを繰り返し、その度に一段と身長が伸び続ける。世間からどんどん逸脱した存在になっていく研一。彼の生き方は、良治をはじめ、研一の恋人・妹といった周囲の人々の生き方を大きく変えていくことになる。
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