格付:B

格付:B

電気女護島~エレクトリック・レディランド 作:藤本有紀(青春アドベンチャー)

オゾン層の破壊や酸性雨、度重なる原発事故によって、息をするだけで寿命が縮まるほど大気も大地も汚染されてしまっている、21世紀末の大阪。人々は地下に移住して暮らしていたが、地下の管理された暮らしを厭い、自由を求めて敢えて地上(この時代の言葉でいうところの「外地」)で暮らすアウトローたちもいた。主人公のヨージもそんなひとり。ある日、ヨージは、地上の“大なにわ大学”で、植草教授の葬式が行われているのを目撃する。その葬式に出席している女性とお近づきになるために葬式に乱入するヨージだが、その結果として、その教授が大阪湾に浮かぶ人口島で研究していたというアンドロイドをめぐる事件に巻き込まれてしまう。人口島 ―エレクトリック・レディランド― でヨージを待ち受けているものは何なのか。
格付:B

エドモンたちの島 作:福田卓郎(青春アドベンチャー)

大学で民俗学を学ぶ椎名淳之介は、研究室の教授の指示で、瀬戸内海に浮かぶ御名月島(みなづきじま)へと出かける。御名月島で年に1度行われる「千姫祭」で、教授の代理として講演を行うためだ。千姫とは戦国時代にこの地で勢力を持っていた内海水軍(うつみすいぐん)を率いた伝説の女性である。御名月島は内海水軍の財宝の隠し場所といわれ、島には千姫だけでなく浦島太郎など多くの伝承が残っているという。民俗学のフィールドワークの舞台としてはまさにうってつけの場所だ。椎名は、島に渡る船中で出会った女性・樋口愛子とともに、講演そっちのけで島の伝説を探っていくが、その過程でいくつかの奇妙な事件に巻き込まれていく。そして、この島にいたという「エドモン」(=江戸時代の者)と呼ばれる不思議な人々のことを耳にする。
格付:B

燃えよ虎の子 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

この星の文明を監視するために、銀河連邦から派遣されている監視員。彼らは毎年12月末になると、様々な動物に変装してやってきて前任の監視員と交代する。交代に当たっては、前任の監視員から、その年にあった主な出来事のレクチャー受けるのが習わしだ。さて、今年はウシに変装していた監視員から、来年のトラに変装する監視への引継ぎが行われる。今年、2009年の日本は、宇宙人からはどのように見えていたのであろうか。
格付:B

モー、ギュッー!っとして 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

この星の文明を監視するために、銀河連邦から派遣されている監視員。彼らは毎年12月末になると、様々な動物に変装してやってきて前任の監視員と交代する。交代に当たっては、前任の監視員から、その年にあった主な出来事のレクチャー受けるのが習わしだ。さて、今日は、今年のネズミに変装していた監視員から、来年のウシに変装する監視への引継ぎが行われる。今年、2008年の日本は、宇宙人からはどのように見えていたのであろうか。
格付:B

エイレーネーの瞳 シンドバッド23世の冒険 原作:小前亮(青春アドベンチャー)

17世紀のイスタンブール。女性ながら“シンドバッド”の称号を受け継ぐ冒険家セルマと、その弟子の少年マレクは、新しい冒険へと臨もうとしていた。エイレーネーの瞳。それは、ルビーとサファイアが一対になった指輪。類まれな秘宝ではあるが、ふたつを同時に手に入れないと、国をも滅ぼすといわれている呪われた宝でもある。そしてそれ以上にセルマにとっては、先代のシンドバット22世・アレクシオスが生涯を掛けて追い求め、そして消息を絶つに至ったという因縁の品であった。セルマに取って今回の冒険はただの宝探しではない。弟子であった自分に何も告げずに消息を絶った師匠の行方を捜し、過去の因縁との決着を付けるための旅でもあるのだ。
格付:B

哲ねこ七つの冒険 原作:飯野真澄(青春アドベンチャー)

小学ニ年生の少女・ミルルのママはいつもツンツンしている。しかも、最近湧いて出たパパの転勤話のせいで、一層、ご機嫌斜めだ。折角の夏休み最大のイベントである、沙紀さんのうちへの旅行だというのに、相変わらず機嫌が悪い。だから、沙紀さんのうちに着くなり、飼い猫のプルルを追って外に飛びだしてしまったミルルは、早くもママに怒られてしまった。でも、ミルルは気がついたのだ。ここには猫たちの王国があるのを。沙紀さんのうちでみつけた“聞き耳ずきん”を被ると猫たちの世界が見え、声が聞こえるようになるということを。やがてママにも猫の世界が見えるようになる。ミルルとママの“哲ねこ”たちをめぐる冒険が始まった。
格付:B

不思議屋薬品店 作:北阪昌人ほか(青春アドベンチャー)

新進気鋭の脚本家10人が、オリジナルラジオドラマを競作する「不思議屋」シリーズ8作品中の1作です。本ブログでは「不思議屋」シリーズの作品は、「不思議屋料理店」(2007年)に続き2作品目の紹介です。
格付:B

踊る黄金像 原作:ドナルド・E・ウェストレイク(青春アドベンチャー)

ニューヨーク子のジェリー・マネリーは、空港で荷物の運び屋をしている。運び屋と言っても、警備の目を盗んで、他人の荷物を勝手にちょろまかすのが仕事だ。仕事は順調。最近は、“その筋”の得意先からの依頼で、特定のブツを回収する仕事も増えた。その日、ジェリーが盗んできたブツも、ある得意先の依頼によるものだった。しかし、依頼主のヘマで、違うブツを回収してしまった。依頼主のミスなので、ジェリーに責任はない。依頼主も「忘れてくれていい」と言っている。しかし、依頼主の態度が何かおかしい。独自にブツの正体を調べ始めたジェリーは、回収するはずだったものがアステカ文明の秘宝“踊る黄金像”だということを知る。一攫千金のチャンス到来!大金をせしめるためには、16体の黄金像の中から本物を探さなければならない。依頼主を出し抜いて16体も調べるためには、とにかく急がなければ!“Gotta Hustel!”(ガッタ、ハッスル!)
格付:B

透明怪人と黄金どくろの謎 原作:江戸川乱歩(アドベンチャーロード)

太平洋戦争終結後の混乱も収まってきた頃。気だるい夏の黄昏時、町外れの古びた洋館で、少年探偵団の世話役セツコさんと4人の少年探偵団員は、新聞記者の黒川と共に、全身が透明な“透明怪人”と出会う。やがて透明怪人は東京のあちこちに出没するようになる。銀行や宝石商からみると、目に見えない透明怪人に泥棒に入られたら防ぐ手段はない。世間が恐れおののく中、ついに透明怪人は島田家の秘宝「真珠の塔」に狙いを定めて動き出した。こんな恐るべき怪人を相手に出来る者は、東京広しといえども彼らしかいない。そう、明智小五郎と少年探偵団の出番がやってきたのだ。
格付:B

黒蜥蜴 原作:江戸川乱歩(青春アドベンチャー)

名探偵・明智小五郎のもとに、またしても新たな依頼が舞い込んできた。大阪の宝石商・岩瀬氏から、上京した際の娘・早苗のボディーガードを依頼されたのだ。聞けば、岩瀬氏の元には早苗の誘拐予告が頻々と届いているという。誘拐予告の信憑性も分からない中、明智は依頼を受けることを躊躇するが、最終的には岩瀬氏の熱意に答えてボディーガードを引き受けることを決める。しかし、この誘拐劇は暗黒街の女王と呼ばれる女盗賊・黒蜥蜴の仕組んだものであり、明智は自らの探偵生命を掛けて、女傑・黒蜥蜴と対決することになるのであった。
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