格付:C

格付:C

魚の恋の物語 作:五見(カフェテラスのふたり)

わたし、魚。本当に、魚。人間の波に身を任せて、街を泳ぐ魚。あなたとの最後の旅を終え、私とあなたは普通のOLと上司になった。魚はフラれるのは慣れている。もう恋なんてしない…つもり。
格付:C

カルチャー・ゲーム 作:横光晃(カフェテラスのふたり)

バブル経済期直前の1985年9月に、NHK-FM「カフェテラスのふたり」で放送された「カルチャー・ゲーム」のご紹介です。「カフェテラスのふたり」は純粋なラジオドラマ番組ではなく、エッセイ的あるいはトーク番組的な作品も放送した番組でした。本作品は「日本と外国の文化の違いをルーツから紐解く」番組ですが、第2回のように全体的にドラマ仕立ての回もあれば、第1回のように細かいシーンをつなぎ合わせたトーク番組的な見せ方の回もあるという変わった作品でした。
格付:C

四捨五入殺人事件 原作:井上ひさし(青春アドベンチャー)

僕、若手作家の藤川武臣は編集者の荒木さんから東北・五ツ郷市へ講演に行って欲しいとの依頼を受ける。というのも文壇の大御所・石上克二が一緒に講演をするというのだ。石上は文朝文学賞の選考委員をしている。文学賞が欲しければ今のうちに親しくなった方がいいとのことなのだが、何のことはない、体よくわがままオヤジのお世話係を押し付けられた格好だ。初めての講演と石上先生のお世話で神経をすり減らした僕は、講演終了後ようやく観光課の用意した宿、インターネットも使えない山奥の鬼哭(おになき)温泉郷に辿り着いた。しかし、そこで僕を待っていたのは暴風雨による橋の決壊、集落の孤立、そして殺人事件だった。
格付:C

仮想郵便局 作:詩森ろば(FMシアター)

小さいころから私は引っ込み思案だった。でもお話を声に出して読むのは好き。だから地元のラジオ局「桜島ラジオ」に就職できたのは願ってもないことだった。しかも前任者の急な降板で人気番組「仮想郵便局」のパーソナリティーの座が回って来るなんて。「仮想郵便局」は誰かの出した手紙に、別の誰かの出した手紙をマッチングして返信として読み上げる人気番組。でも最初の放送で気持ちが入り過ぎて大失敗をしてしまった。どうしよう。落ち込む私にディレクターが見せたのは1通の手紙。終戦直前、地元にあった特攻隊基地から飛び立った恋人にあてに、ある女性が出した手紙だという。どうしよう、こんな人の人生を背負うような手紙に返信するに足る手紙なんて見つけられるのだろうか。
格付:C

嘘じゃないんだ 原作:ドナルド・E・ウェストレイク(青春アドベンチャー)

サラ・ジョスリンはゴシップ新聞「ウィークリーギャラクシー」の新米記者。7月15日土曜日、初出勤の朝にハイウェイで車を走らせていると道路わきに停車している車の中で死体を見つけてしまった。普通だと驚き動転するシチュエーションだがサラは違う。出勤初日に幸先よく記事のネタを掴んだと前向きに捉え、一旦出社後、早速、この事件の取材を始めるが、なぜかこの事件を警察に伝えるように頼んでいた駐車場の警備員は姿を消し、この事故自体はないものとされていた。
格付:C

隠しの国 作:東憲司(青春アドベンチャー)

引っ込み思案で目立たない中学生の少年リクは幼いころから一つの夢しか見たことがなかった。その夢の中でリクは「暴君リク」になり、3人の家臣とともに残忍非道な行いを繰り返す。あまりの残虐さのため寝るたびに苦しめられてきたリクだが、いつしか思いのままにふるまう「暴君リク」の姿にある種の爽快感をも感じていた。そんなある日の夕暮れ時、リクは公園でひとりの少女を見かける。大きめの麦わら、白いワンピース、そして、夢で出会った少女と瓜二つの顔。気になるリクだが彼女に話しかけられないまま数カ月が経過する。しかし、突如としてふたりの関係に変化が訪れる。彼女がリクの命を狙って襲ってきたのだ。
格付:C

イッセー尾形のたまゆら日記 (青春アドベンチャー)

1995年から3年に亘り1作品ずつ制作された青春アドベンチャーの「イッセー尾形シリーズ」。1995年の「イッセー尾形劇場 凡庸の極み」、1996年の「イッセー尾形のたゆたう人々」に続く、最終作がこの「イッセー尾形のたまゆら日記」でした。
格付:C

イッセー尾形劇場・凡庸の極み 作:近藤峰子、柴田喜幸(青春アドベンチャー)

本作品「イッセー尾形劇場・凡庸の極み」はNHK-FM青春アドベンチャーで放送された「イッセー尾形」さんの名前を冠する3作品のひとつで、一番最初に放送された作品です。全3作品のうち後に放送された2作品「イッセー尾形のたゆたう人々」(1996年)、「イッセー尾形のたまゆら日記」(1997年)はイッセー尾形さんの原作作品とされているのに対して、本作品のみ近藤峰子さん、柴田喜幸さんによるオリジナル脚本とされています。ちなみに、本作品に先立つ1992年に単発のラジオドラマ枠で「特集オーディオドラマ 牛乳一合ココア入り」が同じ大阪局にて制作されていますので、すべてのスタートはこの「牛乳一合ココア入り」だったのかも知れません。
格付:C

ぱきゅん 作:木皿泉(青春アドベンチャー)

刑事だった父が死の直前まで心配していたのは、一人残される息子の僕のことではなく、後輩の刑事"ぱきゅん"のことだった。しかし、当のぱきゅんは一度も父の見舞いに来ることはなく、葬儀の場からも逃げ出した。まるで汚いものから逃げるように。僕はぱきゅんを絶対に許さない…はずだったのに。なぜか、ぱきゅんと同居することになってしまった。しかも、僕を痴漢の冤罪に陥れた陽子や、父の元同僚の溝口まで転がり込んできた。そして事件は起こり始める。ぱきゅんの書いた「完全犯罪ノート」そのままに。
格付:C

サイコサウンドマシン  作:大原まり子(サウンドドラマ)

上司から命ぜられた新たな業務は、研究部門が制作した新型のリラクゼーションマシンをテストすることだった。神宮寺なる胡散臭い開発者がいうには、この機械は「専用に開発された人工知能が対話をしながら精神分析を行う」仕組みで、「理想のリラクゼーションマシン」らしいのだが…
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