
永遠の森・博物館惑星 原作:菅浩江(青春アドベンチャー)
地球の軌道上にある、表面積がオーストラリア大陸ほどの博物館惑星。それはあらゆる美を集めたいという人類の飽くなき欲求の象徴であり、学芸員達が日夜、様々な美術品の収集・分析に勤しんでいた。博物館惑星の統括部門に勤める学芸員である田代孝弘は、ある時、ふたつの大きなショックを受ける。ひとつは、孝弘が仕事で使うデータベースにばかり入り浸っていることに怒った妻の美和子が地球へと去ってしまったこと。もうひとつは小惑星イダルゴに、前代未聞の大発見-異星人がつくったものかも知れない千数百枚の美しい正五角形のタイル-があったこと。このふたつの出来事は、孝弘の人生に大きな影響を与える、ある事件の始まりであった。