SF(その他)

格付:C

サイコサウンドマシン  作:大原まり子(サウンドドラマ)

上司から命ぜられた新たな業務は、研究部門が制作した新型のリラクゼーションマシンをテストすることだった。神宮寺なる胡散臭い開発者がいうには、この機械は「専用に開発された人工知能が対話をしながら精神分析を行う」仕組みで、「理想のリラクゼーションマシン」らしいのだが…
格付:B

黄金のアポロ 原作:高千穂遥(アドベンチャーロード)

その日、ついにレオンは第21代「黄金のアポロ」の座に登り詰めた。「黄金のアポロ」、それはこの管理社会「ポリス」において最高の格闘士に与えられる称号。ポリスにおける最高の栄誉といってよい。そして、孤児として育ったレオンこと、レオンセラトスがついに掴んだ最高の栄誉は、最高の恋人をも伴うものだった。レオンはまさに得意の絶頂にあった。しかし、まさにその晩、ポリスの外に住まう蛮族「バルバロイ」がポリスを強襲。祝いの席はめちゃくちゃにされてしまう。そして、それのみならず、バルバロイたちは口々に衝撃的な言葉を叫び始めたのだ。「黄金のアポロ、レオン万歳! バルバロイの王!」
格付:A

ぼくらのペレランディア 原作:島田満(アドベンチャーロード)

人類最後の英雄キャプテン・ポードキンに率いられたアレフ80号が、謎の惑星ペレランディアへ向かう途上で消息を絶ったのは、ぼくが4歳のときのこと。その後、宇宙開発は急速に萎んでいき、今では冥王星基地すら全面的に閉鎖、宇宙船もほとんど飛んでいない。人類は地球に引きこもってしまった。どうしてこんなことになってしまったんだろう。ぼくは飛びたいんだ。宇宙の大海原をどこまでも、キャプテン・ポードキンのように。大人になったら宇宙飛行士になれる?13歳では早すぎる?でも今の状況では宇宙飛行士になったって宇宙飛行が出来る可能性は僅かだ。それよりなにより、僕は今すぐにでも飛びたいんだ。
格付:AA

せいけつ教育委員会ホイホイ 原作:村田基(青春アドベンチャー)

いつの頃からだろう、こんな奇妙な社会になってしまったのは。環境汚染や世界経済の破綻といった相次ぐ不幸に見舞われ、誰しもが物質文明の行き詰まりを感じていたのは確かだ。しかし、不潔にしてさえいれば肉体的にも精神的にも逞しくなれる、などという「不潔思想」はいくら何でも極端な考えだったはずだ。それなのに、現実の世の中では、急進的な不潔主義者による不潔革命が成立し、世界は不潔思想で覆われてしまった。本当に不潔が正しいことなのか。誰も疑問は持たない。いや、本当に誰も疑問に思っていないのか、この僕以外は。
格付:B

マージナル 原作:萩尾望都(サウンド・ファンタジードラマ)

2999年。D因子の蔓延により地球に住む人々の遺伝子は汚染され、女性が生まれなくなっていた。月のカンパニーの支配の下、たった一人の女性「マザ」のほかは男ばかりの世界。しかも、そのマザも年老いて十分に子供を供給できなくなっていた。存続しているのがやっとのギリギリの(マージナルな)世界。新しいマザの出現を促すために、年老いたマザを暗殺したグリンジャは、逃走する途中で、行き倒れている美しい少年に出会う。少年は「キラ」という謎の言葉をつぶやくのだが…
格付:B

スペース・マシン 原作:クリストファー・プリースト(青春アドベンチャー)

1893年、イギリスはヨークシャー。自動車運転用のゴーグルのセールスマンをしていたエドワード・ターンブルは、アメリア・フィッツギボンという令嬢と出合う。アメリアは大発明家であるレナルズ教授の秘書をしているという。彼女の美しさに一目ぼれし、また、彼女を通じてレナルズ教授にゴーグルを売り込めれば一儲けできると考えたエドワードは、アメリアへの接触を図る。しかし、アメリアはエドワードが思っていたよりずっとお転婆で、しかも、レナルズ教授はエドワードが想像していたよりずっととんでもないものを発明していたのだった。
格付:C

テレヴィジョン・シティ 原作:長野まゆみ(青春アドベンチャー)

その星に住むすべての少年は両親と離れて暮らしていた。そして、その星には空も海もなく、代わりにすべてのビルの壁ではテレヴィジョンが碧い星の風景を移し続けていた。アナナスは15億キロ離れた碧い星に住む「ママ・ダリア」からの手紙を楽しみにして暮らす少年。この年、アナナスは児童から生徒になり、イーイーという少年と同室になった。そして楽しみにしていた初めての夏休み。しかし、やがてアナナスと仲間たちはこの世界の成り立ちに疑問を持ち始める…
格付:A

迷宮百年の睡魔 原作:森博嗣(青春アドベンチャー)

エネルギー問題が解決された22世紀。世界中どこへ行っても夢のように穏やかな世界になってしまった地球。ジャーナリストのサエバ・ミチルは相棒のウォーカロン(アンドロイド)ロイディと伴に、一夜にして周囲が海になったという伝説の城塞都市イル・サン・ジャックへと赴いた。閉鎖的な島として知られるイル・サン・ジャックからなぜか取材の許可が下りたのだ。島についてすぐに宮殿モン・ロゼに通されたミチルだが、そこで以前訪れた「ルナティック・シティ」で出会ったのとそっくりの女性に出会う。そして「ルナティック・シティ」を訪れたときと同様に、殺人事件に巻き込まれてしまうのだった。多くの謎を秘めたこの島で、ミチルの謎解きが始まる。
格付:A

女王の百年密室 原作:森博嗣(青春アドベンチャー)

22世紀。エネルギー問題を解決した人類社会は、少数民族や小さなコミュニティーの自主独立が尊重される時代を迎えていた。相棒のアンドロイド・ロイディとともに旅行中だったジャーナリストのサエバ・ミチルは、車の故障により城壁に囲まれた閉鎖的な都市「ルナティック・シティ」に立ち寄ることを余儀なくされる。「ルナティック・シティ」は、完璧なシステムと、若さを保ち続ける不思議な女王の元、犯罪も死もない理想郷を体現しているという。しかし、ある人物が「永い眠り」に付いた様を目撃したミチルは疑問を持ち始める。なぜこの都市は「死」を「永い眠り」という隠語で隠ぺいするのか。だれが何の理由で、膨大な資金と強い情熱をもって、このようなシステムを作り上げたのか。
格付:B

オズ 原作:樹なつみ(青春アドベンチャー)

近未来の地球。多くの人命を奪い、地球環境を激変させた世界大戦から30年を経過した後も、なお人類社会は元の姿を取り戻すには至っていなかった。ある日、無頼の傭兵・ムトーは、フィリシア・エプスタインと出会う。フィリシアは天才一家エプスタイン家の末娘で、自身も16歳ながら生体工学の科学者であった。フェリシアは、行方不明となった兄のリオン・エプスタインの行方を追ってスラム街へと赴くという。護衛としてフェリシアと行動を共にするムトー。しかし、スラム街にはリオンはおらず、ふたりは、大戦前に科学を結集してつくられた伝説のシェルター「OZ(オズ)」を探して旅をすることになるのだった。
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