格付:AA

旅猫リポート 原作:有川浩(青春アドベンチャー)

僕の名前はナナ。 6歳のオス猫だ。 縁あってサトルのうちの猫になってから、もう随分と経った。 サトルはいい飼い主だったし、僕だって結構いい猫だったと思う。 サトルと暮らした毎日は楽しい思い出で一杯だ。 でもそれもお終い。 サトルが猫を飼えなくなってしまったんだ。 でも暗くなっても仕方がない。 新しい飼い主を探す旅、サトルと過ごす最後の旅を精一杯楽しまないとね。
格付:C

猫のゆりかご 原作:カート・ヴォネガット・ジュニア(青春アドベンチャー)

私はその時、「世界が終末を迎えた日」という本を書くために、原子爆弾を開発した物理学者・ハニカー博士の遺族を取材していた。 この本は広島に原爆が投下された時にアメリカ合衆国の重要人物達が何をしていたのかをまとめる本になる予定だった。 しかし、取材の過程でハニカー博士が製造に成功したという、氷の特殊な結晶体「アイス・ナイン」の話を聞く。 そして、奇人であったハニカー博士に優るとも劣らない、博士の3人の奇妙な子供達や、生前の博士の近くにいた人々に取材を続け、ボコノン教なる奇妙な宗教に支配される国をめぐるうちに、私は“世界の終わり”に立ち会うことになるのだった。
格付:A

いつか猫になる日まで 原作:新井素子(アドベンチャーロード)

大学生・海野桃子(うみの・ももこ、愛称“もくず”)は、ある日、不思議な夢を見る。 自分と同年配の5人の男女とともに、白く輝く部屋で、女神を中心に座っているのだ。 隣の女性は幼なじみの“あさみ”だが、他の4人ははっきりしない。 そして翌日、もくずは更に不思議なことに遭遇する。 石神井公園近くの喫茶店で偶然にもこの5人と出会い、しかも駅への帰り道で空中戦を繰り広げるUFOを見てしまったのだ。 そう、これが6人の若者達が奇妙な“宇宙戦争”へと参加するキッカケだったのだ。
格付:B

天使猫のいる部屋 原作:薄井ゆうじ(サウンド夢工房)

グラフィック・デザイナーの野見山は、ある日、奇妙な依頼を受ける。 CGで猫の手のグラフィックをつくって欲しいというのだ。 依頼主はかつて有名なゲームを連続して世に送り出し、天才と謳われたプログラマー“サム”。 野見山の作品の出来映えに満足したサムは、野見山をこの事業の共同制作者に指名する。 この事業、そう、サムはコンピューター上で黒猫に命を与え、世の中にペットとして提供しようというのだ。 ただのゲームではない、提供するのは命を持った本物と同じペットだ、サムはそう主張するのだが…
格付:AA

エンジェルス・エッグ 原作:村山由佳(青春アドベンチャー)

朝、7時50分の満員電車。 ハインラインの「夏への扉」を持ったその女性は、端正で清潔で少し悲しそうで… そう、美術室にあった石膏のアリエス像に似ていた。 彼女に二度目に会ったのは父の入院している病院。 父が自分の世界に閉じこもっていた場所。 白衣を着た彼女は、そんな悲しみの場所の中でも一層、寂しげで儚げで、僕は彼女を守りたいと思っていたんだ。
ゆるゆるつながり

タイトルに「冒険」と付くラジオドラマ

【特集:青アド・ポーカー⑧】タイトルに「冒険」と付くラジオドラマ 「はじめに」で記載したとおり、本ブログはNHK-FMで放送されている「青春アドベンチャー」系列の番組のラジオドラマを紹介しています。 3番組共通のワード この番組名に入ってい...
格付:B

あなたがいる場所 原作:沢木耕太郎(青春アドベンチャー)

沢木耕太郎さんといえば「深夜特急」、「テロルの決算」、そして「一瞬の夏」。 主にスポーツや旅をテーマにしたノンフェクション、ルポルタージュで有名な方ですが、本作品は沢木さんの初の短編小説集「あなたがいる場所」を原作としたラジオドラマです。
格付:A

あたしの嫌いな私の声 原作:成井豊(青春アドベンチャー)

あたし、君原友里(ユーリ)は声優学校の1年生。 女らしくない自分の声が嫌いだったけど、この声を活かせる職業である声優を見つけてからは声の仕事で一人前になりたくて頑張っているところ。 ある日、代役で舞い込んできた「メアリーポピンズ」の出演者の顔合わせに出向いたときに、あたしとそっくりの声を持つ音楽家の波多野さんに出会ったの。 波多野さんは冷たそうだけどとても綺麗な男性。 だけど、本当はそれだけではないの。 波多野さんが話すと、あたしには表向きの波多野さんの声と同時に、感情むき出しのもう一つの声が聞こえてくる。 でも、そのもう一つの声はあたしにしか聞こえないみたい。 冷たく憎悪の込められた、あたしそっくりの声を聴いていると、とても不安になる。 波多野さんって一体、何者なんだろう。
格付:AA

あの夜が知っている 原作:R・D・ツィマーマン(青春アドベンチャー)

シカゴ在住のウィルはドイツ・ベルリン生まれの40歳の男性。 10歳の頃に、第2次世界大戦末期のベルリンで母親を殺されたのだが、その前後の記憶が曖昧で、母親を殺した犯人を覚えていないことに長年苦しんできた。 ある時、ウィルは催眠療法で過去の記憶を呼び覚ますことを決意し、精神科医アリシアのもとを訪れる。 しかし、治療を始めた直後に彼の身辺で不審な出来事が起こり始める。 彼は命を狙われ始めたようなのだ。 母親が殺された、30年前のあの夜。 連合国軍の大空襲を受けていたベルリンで本当は何が起きていたのか。 そして、それはなぜ今でも隠されなければならないのか。
格付:AAA

バスパニック 作:塚本隆文(青春アドベンチャー)

豊郷高校3年の時任亜加里(ときとう・あかり)は新聞部の部長だ。 亜加里の高校生活最後の夏休みのプランはもう決まっている。 前半は宮崎県大会を戦う野球部の特集記事を作り、後半は東京に遊びに行くのだ。 しかし、部員わずか13人の弱小野球部が奇跡の甲子園初出場を決めたことにより、亜加里の夏休みプランは大幅な修正を余儀なくされてしまう。 渋々、東京行きを諦めて「甲子園特集記事」の取材を始める亜加里。 甲子園へも応援に行くことが決まり、商店会の応援バスに同乗することになる。 しかし、亜加里はこの甲子園へと向かうバスの中で、想像もできなかった事態に遭遇してしまうのだ。
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