きつねのチャランケ 作:岡本螢(FMシアター)

格付:B
  • 作品 : きつねのチャランケ
  • 番組 : FMシアター
  • 格付 : B+
  • 分類 : 少年(中高)
  • 初出 : 1998年1月17日
  • 回数 : 全1回(50分)
  • 作  : 岡本螢
  • 演出 : 藤井靖
  • 主演 : 菅原祥子

飼い犬のチビが姿を消して落ち込んでいるのを見かねた母、洋子は、美佳に北海道に住む叔母マリコのもとに遊びに行くこと提案した。
マリコは、美佳が生まれる前に癌で他界した美佳の父の妹。
しかし会うのは初めてだ。
美佳はそこであるアイヌの昔話を聞き、周りのあたたかい人々との交流を通じて、言葉で意思を伝えあうことの大切さに気が付く。
美佳のある冬の1カ月の物語。



本作品「きつねのチャランケ」は岡本螢さんオリジナル脚本のラジオドラマでNHK-FMのFMシアターで放送されました。

チャランケとは

タイトルを聞くと「チャランケ」という名のきつねの物語のようにも聞こえますが違います。
「チャランケ」とはアイヌの言葉で言い負かしあいを意味する言葉で、つまり「きつねのチャランケ」とはキツネと議論することを示しています。
さらに言うと、本作の作中で粗筋が紹介される「きつねのチャランケ」というアイヌの昔話がもともとあり、それをモチーフにしつつ完全にオリジナルでつくられたのが本作品です。

きちんと言葉で話そう

ステラ(NHKの情報誌)の作品紹介によると「夢想癖のため、他人とのコミュニケーションがうまく取れない少女の北海道逃避行。そこで不器用だが、素敵なコトバの持ち主に出会い、成長してゆくひと冬の物語。」となっています。
実際の作中では美佳はこの表現ほどエキセントリックにキャラクター造形されてはおらず、ややテーマがわかりづらいのですが、少女がきちんとしたコミュニケーション(作中の言葉でいうと「存在を掛けた戦い」)を通じて人間関係を築いていく(作中の言葉でいうと「平和をもたらす」)ことの大切さに気づいていきます。

日常系だけど

登場人物が優しいながらも堂々と議論をするキャラクターであることもあり、ごく普通の日常を舞台にした作品でありながら会話のやり取りを通じてテンポよくストーリーが進んでいきます。
これに美佳の父の死の真相というちょっとしたサスペンス要素も加わり、この類の日常系の作品としては飽きずに聞くことができました。

月に代わってお仕置きよ

さて、本作品、菅原祥子さんが演じる主人公美佳の他のメインの登場人物としては、ほぼ叔母のマリコと、ご近所の大学生日下部だけです。
この2人を演じているのがともに声優として有名な三石琴乃さんと二又一成さん。
三石琴乃さんは「美少女戦士セーラームーン」の月野うさぎ役や、「新世紀エヴァンゲリオン」の葛城ミサト役で有名な方。
本ブログでは出演作として「イーシャの舟」をご紹介済みです。

響子さん、好きじゃ~

また、二又一成さんのアニメにおける代表的な役は「めぞん一刻」の五代裕作でしょうか。
本ブログでは「オルガニスト」を紹介済みですが、そちらでは主要な役ではないので本格的に演技をしている作品を紹介するのは初めてです。
このおふたりのほか、主演の菅原祥子さんやこの3人以外の唯一の出演者である高木玲子さんもアニメの経験が豊富な方。
本作品のような日常系の作品で、アニメ声優をメインにキャスティングした理由は何なのか、推測が難しいですね。




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