老婆の休日 作:伴一彦(FMシアター)

格付:B
  • 作品 : 老婆の休日
  • 番組 : FMシアター
  • 格付 : B+
  • 分類 : 家族
  • 初出 : 2019年5月4日
  • 回数 : 全1回(50分)
  • 作  : 伴一彦
  • 音楽 : 山下康介
  • 演出 : 小見山佳典
  • 主演 : 浅野ゆう子

明治元年創業の老舗・うなぎ屋「橋本屋」の女三代、祖母・母・娘。
3人そろって「ローマの休日」が大好き。
どのくらい好きって、娘に「大鳥」(オードリー)なんてドキュンな名前をつけようとしてしまうくらいだ。
うなぎ屋の大女将と女将、そして食品会社のOL。
立場は違えど、いずれも毎日忙しい3人が一緒に海外旅行に行くのは初めて。
となると行き先は当然決まっている。ローマだ。
ローマで「ローマの休日」の聖地を巡るのが今回の旅のメインテーマ。
…ということになっているのだけど…
3人の中に何か企んでいる人間がいるようだ。


本ラジオドラマ「老婆の休日」は脚本家・伴一彦さんの脚本によるオリジナルラジオドラマで、FMシアターにて放送されました。
タイトルは言うまでもなくグレゴリー・ペックとオードリー・ヘップバーンが出演した名作映画「ローマの休日」のもじり。
先日、青春アドベンチャーで放送された「00-03 都より愛をこめて」と同じ趣向ですね。
内容面でも、冒頭の粗筋のとおり「ローマの休日」を知っているとより楽しめるものになっていますが、ストーリーライン自体が「ローマの休日」に沿っているわけではなく、あくまで老舗うなぎ屋の跡取りを巡る女系家族のドタバタ劇です。

うなぎ屋を営む女3代

主人公は、渡辺美佐子さん演じる「老婆」の大女将(祖母)…ではなく、3人の中では真ん中の立ち位置の女将(母親)・正美を演じる浅野ゆう子さん。
このおふたりに加え、娘の杏(ヘップバーンの役名のアン王女に由来)を演じる谷村美月さんを加えた3人が実質的な主人公です。
大女将と女将には「橋本屋」を次ぐために好きではない男性と結婚してきた過去があるのですが、いよいよ娘もお年頃になり、次の代替わりに備えて、店で一番の職人を娘にくっつける動きが始まります。
基本的には大女将と女将がその動きを主導する立場にあるのですが、それほど単純ではありません。

そして男3人

大女将も女将も、そして娘本人にもいろいろと思うところがあります。
そして、娘の結婚相手に擬されている職人や、娘の恋人、そして父(女将の夫)といった男性陣にも。
そして男性陣の中からこの女3人の旅に乱入する者が現れ、物語はコミカルに進んでいくのです。
この辺はあまり書いてしまうと面白みがなくなってしまうので遠慮せざるを得ないところです。
それにしても冒頭で「ストーリーライン自体が『ローマの休日』に沿っているわけではない」と書きましたが、自由に結婚相手を選ぶのが難しいという境遇をアン王女に重ねている側面はあるわけで、きちんと考えてられている設定だと思いました。

豪華な出演陣

さて、本作品で特筆すべきはやはり出演者でしょう。
女3人が上記のとおり豪華なのですが、男性陣もなかなか。
まず杏の父を演じているのが篠田三郎さん。
人喰い大熊と火縄銃の少女」のような外連味のある作品も良いのですが、本作品のようなあくまで誠実、真面目、そしてロマンチック、という役柄はやはりよくあっています(コメディ色のある本作品の中でこの役のみはほぼ真面目一辺倒)。
また、杏を巡るライバル関係にあるふたりを演じたのは松田洋治さんと吉見一豊さん。
それにしても松田さんの声、若っ!
とても放送当時51歳とは思えません。
一方、吉見さんの声は渋すぎ!
なにせ「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」では長谷川平蔵を演じているくらいですからね。
でも調べてみると吉見さんも本作放送時点では53歳で、松田さんと2歳も違いません。
貫禄違い過ぎです!


本作品は2020年のゴールデンウィークにNHK-R1で放送された「FMシアター三昧」で再放送されました。




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