タイム・リーパー 原作:大原まり子(青春アドベンチャー)
1988年8月2日午後10時17分。会社帰りに恋人と待ち合わせをしていた銀行員・森坂徹は、目白通りの交差点で車にはねられてしまう。徹が病院で目を覚ましたのは8月9日。しかし、徹を車ではねた責任から、一週間も看病していてくれたらしい中川春名という女性と話していても、どうにも会話がかみ合わない。そして徹は気がつく。自分が今いるのは8月9日は8月9日でも、2018年の8月9日であることを。そして自分の体の大部分が機械化されてしまっていることを。自分がサイボーグになったことにも、30年もの時間をジャンプできる強力な超能力者になってしまったことにも、戸惑いを隠せない徹だが、戸惑ってもいられない事態が進行し始める。時間のゆがみをただすことを目的としている「タイムパトロール」と、この時代で超能力者を片っ端から捉えて洗脳の上、エージェントとして利用している「特殊能力警察」という、2大勢力が彼の身柄確保に動き始めたのだ。