- 作品 : おいしいコーヒーのいれ方Ⅸ~聞きたい言葉~
- 番組 : 青春アドベンチャー
- 格付 : B+
- 分類 : 恋愛
- 初出 : 2006年12月11日~12月15日
- 回数 : 全5回(各回15分)
- 原作 : 村山由佳
- 脚色 : 佐藤ひろみ
- 音楽 : 梶本義孝
- 演出 : 大久保篤
- 主演 : 内田健介
かれんの転職と独立への意思は固く、ついに決意を両親に打ち明けることになる。
ショーリはかれんを応援しつつも、離れて暮らすことへの不安を感じてもいた。
そして、引っ越しの日が近づく中、かれんはショーリの部屋に料理を習いに通うようになるのだが…
村山由佳さん原作の「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズの9番目の作品です。
2006年末に一挙にラジオドラマ化されたおいコーシリーズ3連発の第2弾で、前作の「優しい秘密」のあとに続いて放送され、本作品「聞きたい言葉」のすぐ後には、最終第10作品である「夢のあとさき」がすぐに放送されました。
離れるふたり
さて、折角ひとり暮らしを始めたショーリですが、かれんとの仲は進展することなく、今度はかれんが遠い鴨川に引っ越すことになってしまいます。
ふたりの関係はどうなっていくのか。
相変わらずのスローペースではありますが、クライマックスに向かって徐々に盛り上がっていきます。
本作品では、かれんの独立騒動に伴い、かれんが隠していた秘密のひとつが、いよいよ両親に明かされます。
しかし、一番の秘密(ショーリとかれんの仲)は引き続き秘密のまま。
さて、どうなっていくのか。
ミスリード?
ちなみに、NHKの公式ホームページの紹介では「クリスマスの夜、本当は離れたくないと告白し、乱暴に押し倒すとキスをしてしまう。かれんも正直につらい気持ちを告白する。やっとお互いの想いを確かめ合う二人だった。」と書いてあるのですが、これってかなり思わせぶりな書き方ですよね。
ショーリとかれんがどう「想いを確かめ合う」のかは聴いてのお楽しみです。
そして、何はともあれ、いよいよ次は最終話の「夢のあとさき」です。
ベテランの出演陣
出演者については、ショーリこと和泉勝利役は内田健介さん、花村かれん役は長谷川真弓さん、花村丈役は大野雅一さん、マスター役は大高洋夫さん、そして星野りつ子役は太刀川亞希さん、花村佐恵子役は高林由紀子さん。
内田さんは「カラー・ライフ」などのライフシリーズ、長谷川さんは「Meg」、大高洋夫さんは「ラジオ・キラー」、太刀川亞希さんは「渚にて」、高林由紀子さんは「アルバイト探偵」など、他の作品でも重要な役所を演じている豪華なメンバーです。
安定のスタッフ
スタッフも、脚本の佐藤ひとみさんと音楽の梶本芳孝さんは、本シリーズ全作品を担当した不動のメンバー。
そして演出の大久保篤さんも、おいコーシリーズ10作品のうち4作品を担当した後半の主力演出家さん。
大久保さんは「女王の百年密室」や「迷宮百年の睡魔」の評価も高いようです。
万全の体制ですね。
【おいしいコーヒーのいれ方シリーズ】
- Ⅰ~キスまでの距離~
- Ⅱ~僕らの夏~
- Ⅲ~彼女の朝~
- Ⅳ~雪の降る音~
- Ⅴ~緑の午後~
- Ⅵ~遠い背中~
- Ⅶ~坂の途中~
- メモリーズ
- Ⅷ~優しい秘密~
- Ⅸ~聞きたい言葉~(本作品)
- Ⅹ~夢のあとさき~(次作品)
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